7月9日から11日にかけて「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2023」に向けた第3次強化合宿が開催。チーム…

 7月9日から11日にかけて「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2023」に向けた第3次強化合宿が開催。チームの得点源と期待される横山智那美(トヨタ自動車アンテロープス)が練習後、メディア対応した。

 昨年の「FIBA U18女子アジア選手権大会2022」では、準決勝で中国と対戦。試合には敗れたものの、横山はチームハイの10得点6リバウンド7アシストをマーク。続くチャイニーズ・タイペイとの3位決定戦でも、チームハイの16得点と10リバウンドというダブルダブルの活躍で女子日本代表に3位入賞をもたらしている。

 前回のアジアカップから、澤知央(三菱電機コアラーズ)、池田凜(白鷗大学1年)が加わり、「よりエネルギッシュになった」とチームの雰囲気を語った横山。また、これまでともにプレーしてきたメンバーについても「学年が上がり、みんなが楽しみながらバスケットをするのが一番という考えになりました。楽しみながら勝利をつかめたらと思います」と各々がさまざまな経験を経て、成長したチーム作りができていることを明かしてくれた。

 チームで司令塔を任される横山は、「得点を取れることが自分の強み」としながらも「どのチームもペイントアタックしたら絶対にアジャストしてくることを想定して、ドライブからのパスでチームメートのチャンスを作ることも強く意識しています」とタフな試合展開での打開策を語った。

 また、高さの面でどうしても劣ってしまう日本にとって重要なことは、強みである“スピード”を活かすことだと強調。ヨーロッパキャンプなど世界のバスケットを肌で感じた経験から『日本の“スピード”は世界に通用する』という確信が生まれたようで、「相手には相手の強みはあるけれど、自分たちには自分たちの強みがある。相手の強みを気にするのではなく、自分たちの強みを活かすことだけ考えて40分間走り続けたいと思います」と強調した。

 また、自身については「Wリーグに入ってトレーニングを強化し、周りからも体格が一回り大きくなったと言われます。海外でプレーした際にも、ドライブコンタクトの部分で通用するようになった手応えがありました」と体格差に負けない体づくりをしてきたと語り、“スピード面”と“体格面”ともに自信をつけることができているようだ。

「必ずメダルを取る」と強く目標を口にし、「しっかり声を出して、プレー面でもチームを引っ張っていきたいです」と自らがその中心となって目標達成に向かっていくと誓った横山。年齢、経験ともに1段階成熟しチームの中核となった彼女の活躍に期待したい。

■「FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2023」大会概要


開催期間:2023年7月15日(土)~7月23日(日)

開催地:スペイン・マドリード

大会公式サイト:https://www.fiba.basketball/world/u19women/2023

組み合わせ:

【グループA】アルゼンチン、スペイン、オーストラリア、フランス

【グループB】マリ、ドイツ、チャイニーズ・タイペイ、アメリカ合衆国

【グループC】日本、リトアニア、ブラジル、イタリア

【グループD】エジプト、カナダ、中国、チェコ共和国

スケジュール(予定):

7月15日(土) 日本 vs イタリア (日本時間 18時45分試合開始)

7月16日(日) ブラジル vs 日本 (日本時間 21時15分試合開始)

7月18日(火) 日本 vs リトアニア (日本時間 21時15分試合開始)

7月19日(水) ラウンドオブ16

7月21日(金) クォーターファイナル・順位決定戦

7月22日(土) セミファイナル・順位決定戦

7月23日(日) ファイナル・順位決定戦