6月24日放送の『卓球ジャパン!』は、世界卓球2023女子ダブルスで銅メダルを獲得した長﨑美柚&木原美悠(木下グループ)の"Wみゆう"が揃ってゲスト出演。世界卓球での戦いぶりを2週にわたってDEEPに語ってくれることになった。

2人の出会いは2012年の全日本ホープス・カブ・バンビの部。長﨑がカブ、木原がバンビで優勝し、表彰式後の記念撮影で一緒になったのが最初だという。

初めて会った時の印象を聞かれた長﨑は「(木原が)ヒョウ柄のものを身にまとっていて、小学2年でヒョウ柄はファンキー(笑)」と思ったのだとか。

独特のファッションセンスをバラされた木原だったが、お互いの性格を聞かれた際には「(長﨑は)おっとりしててマイペース。時間にめっちゃルーズ(笑)」と得意のカウンターがトークでも炸裂。先輩の長﨑も落ち込むしかなかった。

世界卓球個人戦は初出場ながら準々決勝まで勝ち上がったWみゆう。メダルがかかった大一番はヨーロッパの国際ペア、マテロバー(チェコ)/バラージョバー(スロバキア)と対戦した。

第1ゲームは長﨑/木原ペアが先制。攻撃力の高い相手ペアに対して「自分たちから先手を取ること、ツッツキとストップだったストップを選択して相手に打たせないことを気をつけました」と長﨑。

MC平野早矢香は木原のサーブに注目。「試合を通して木原選手のサーブが効いていましたね」と語るが、そのコメント直後のプレーで木原がサーブミス。これには「すごいタイミング!」とMC武井壮も大笑い。

幸先の良いスタートを切ったものの、第2ゲームからは相手の強打につかまり劣勢に。

「ボールが甘くなったり、少し雑になってしまって相手に勢いをつけてしまった」(長﨑)

自分たちのペースをつかめないまま第3ゲームも苦しい展開が続いていく。第3ゲーム2-4と相手リードの場面では強烈なバックドライブを食らい「今のボールを打たれた時にちょっとやばいな思った」と長﨑。

続く2-5のラリーでは、木原が果敢にバックハンド強打を繰り出すがミス。思わず「雑すぎやろ!」と鋭いツッコミを自身で入れるスタジオの木原。「浅かった。自分が後ろに下がっていたから難しいと思うんですけど、判断ミスです」と反省しきり。

第3ゲームも奪われ、ゲームカウントは1-2。

「正直結果を考えちゃいました。負けちゃうかも、メダルが......って」(木原)と、いつもは"怖いもの知らず"の堂々たるプレーで相手を圧倒するWみゆうの心も折れかけていた。

しかし、そんな状況でも自分たちのプレーを見失わないのがこのコンビの強み。

第4ゲーム開始直前、コートサイドにタオルを置きにいく途中で長﨑が「もう少し丁寧にやったほうがいい?」と木原に尋ねた。第2、第3ゲームは攻めにいったプレーでミスが出ていたからだ。

しかし、それに対して「それじゃあかん!」と木原。「もっと思い切ってやったほうがいい」と長﨑に伝えたのだ。

「美柚の特徴はパワーじゃないですか。そのパワーで相手にプレッシャーを与えられるのに、守って丁寧に行きすぎたらミスも出ると思うし、パワーを活かしてほしいって感じた」と木原。

パートナーへの信頼感があるからこその選択。そして第4ゲームからWみゆうの逆襲が始まっていくのだ。

......と今週はここまで。次回はメダル獲得の瞬間をプレイバック。そして準決勝、世界最強ペアに挑んだWみゆうのプレーもDEEP解説する。

「卓球ジャパン!」BSテレ東で毎週土曜夜10時30分放送