第14回早関定期戦が5年ぶりに兵庫県で行われた。毎年実力が拮抗(きっこう)し、3大会連続で引き分けている早関戦。早大は…
第14回早関定期戦が5年ぶりに兵庫県で行われた。毎年実力が拮抗(きっこう)し、3大会連続で引き分けている早関戦。早大は一昨年、昨年の全日本学生選手権(インカレ)で激戦の末、関学大に敗れており、リベンジを果たすべく伝統の一戦に臨んだ。

開会式で関学大の選手とトロフィーを受け取る村上(左)
関学大の応援部が駆けつけ、完全アウェーの雰囲気の会場中、今年も熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられた。「セットでやる関東に対して関西は速攻。雰囲気や、スピード感の違いを私だけではなく、他のみんなも感じていた」と、川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)が振り返るように、関西と関東の壁に苦しむこととなる。試合スタートから4連続得点を奪われた早大だったが、浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘) のカットインから相手を退場させると、ペナルティスローを任された井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園) が待望の1点を挙げる。村上や杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)の体を張ったプレーで関学大のコートプレーヤーを4人に追い込み、数的有利の状況をつくる。そこから徐々にペースをつかみ始めると、ディフェンスからも流れを引き寄せる。前半13分には、村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園) がパスカットから速攻につなげると、5-5で同点に追いつく。その後も、青木のサイドシュートや浦野のアウトカットインなどで着実に得点を重ね、14-14で前半を折り返した。

シュートを放つ浦野
後半も、両校譲らない一進一退の攻防が続く。7分には川村の好セーブから速攻につなげると、浦野が中に切り込み得点。相手の速攻に対しては、全員で守り切り、堅実な走りで得点を許さなかった。オフェンスでは、春季リーグに引き続きフローター陣のポジションを入れ替え相手を翻弄(ほんろう)。26分には井橋が遠目のゴールに豪快なサイドシュートを突き刺し、3点差までリードを広げる。試合終盤、相手にシュートチャンスをつくられるも、川村が何本も阻止し、チームの勝利に貢献した。3点のリードを保ったまま、早関戦で、待望の勝利を手にした。

シュートを放つ井橋

笑顔の川村
2018年以来決着がついていなかった早関戦を制し、一昨年、昨年のインカレの悔しさを晴らした。拮抗(きっこう)した試合展開になっても、最後は勝ち切る勝負強さは今年の早大の強みと言えるだろう。今回の早関戦でMVPに選ばれた村上は、「今日勝てたことをしっかり自信にして、秋リーグ、インカレにつなげていきたい」と意気込む。今回の勝利を糧に、8月末から始まる関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)では、さらにレベルアップした姿を見せてくれるだろう。
(記事 渡辺詩乃、写真 澤崎円佳、野中美結、丸山勝央)
| 早関定期戦 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 早大 | 22 | 14-14 8-5 | 19 | 関学大 |
| スタメン | ||||
| GK 川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女) LW 井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園) LB 浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘) PV 杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨) CB 村上楓(スポ4=福岡・明光学園) RB 山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女) RW 青木里奈(スポ4=東京・白梅学園) | ||||
| 途中出場 | ||||
| LB 山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南) RW山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院) PV石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院) GK 作本夕莉(スポ1=福岡・明光学園) | ||||
コメント
川村夏希副将(スポ4=東京・佼成学園女)
――今日勝利した率直な感想をお願いします
今日勝ったのはすごくうれしいし、ずっと勝ちきれてない相手に勝ったことは、成長した部分が結果として表れたと思います。
――インカレ以来、因縁の相手との対決になりましたが準備してきたことは
関学大がどうと言うより、自分たちのプレーをつめてきていたし、秋リーグとインカレが私たちの本番で、ここは通過点だから必ず勝って、自分たちの力を出し切って終わろうと話していました。
――関東と関西の違いについて感じたとおっしゃっていました、具体的には
決定的な違いはないのですが、雰囲気やプレースタイル、セットでやる関東に対して関西は速攻をしてきたり、スピード感の違いを私だけではなく、他のみんなも感じていた部分でした。
――試合終盤、川村選手がほとんどシュートを止められてリードを守りました。ご自身のプレーを振り返って
自分は前半は全然合わなくて、後半入ってもなかなか合わないところを、みんなでフォローしながら競った展開でも離されずに耐えてきた部分があります。最後シューターと合わすことができて、止められた結果になったので、最後の部分は良かったんですけどもっと早く合わせられるようにすることは、自分の課題です。
――秋季リーグ、インカレに向けて意気込みをお願いします
今回早関戦で勝てたことはすごくうれしいし、自分たちの力にもなってると思いますが、課題は引き続きあるので、それを克服しつつ、秋リーグ、インカレが私たちの本番なので、それに向けて、チーム一丸となって頑張りたいと思います。
――春季リーグ、敢闘賞を受賞されました
自分が良かったからという感じではなく、チームで目標達成という結果を残せて、それに付随してついてきたものであると感じているので、賞を頂けたことはありがたいですが、これもチームのおかげだと思って、より一層努力していきたいと思います。
村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園)
――勝利した率直な感想
やっと勝てたので素直にうれしいです。
――準備してきたことは
相手がどうかというより、自分たちの力をどれだけ出せるかが重要だと思っていたので、普段の練習は分析よりも、自分たちのプレーの制度を高めて準備をしてきました。
――試合全体を振り返って
アウェーな雰囲気で、最初流れも悪かったですし、相手に流れがいきそうなところを、どうにか踏ん張って後半しっかり勝ち切れたのは成長だったと思います。
――優秀選手賞に輝きました。
自分が試合の中で活躍したことを認めてもらえのはすごく嬉しいのですが、試合の中でも課題と思う部分はたくさんあったので、これから秋リーグ、インカレまでに個人的なプレーの精度やレベルを上げていって、インカレで胸を張って、優秀選手の賞だったりをもらえるようにもっと精進していきたいです。
――秋リーグへの意気込みをお願いします
今日勝てたことをしっかり自信にして、秋リーグ、インカレにつなげていきたいと思いますし、関学大は毎年インカレで当たっていて、もしかしたら、今年も当たるかもしれない相手なので、インカレでもしっかり勝ちたいです。今日の一勝をしっかり今後の練習につなげていけたらいいかなと思います。