ソフトバンクの石川柊太投手が7回途中まで無安打に封じる好投で、今季4勝目をマークした、4日のオリックス戦(ヤフオクD)。今季5度目の先発マウンドに立った右腕がオリックス打線を手玉に取り「向こうの打者が早めに打ってくる意識が強かったので、初球…

ソフトバンクの石川柊太投手が7回途中まで無安打に封じる好投で、今季4勝目をマークした、4日のオリックス戦(ヤフオクD)。今季5度目の先発マウンドに立った右腕がオリックス打線を手玉に取り「向こうの打者が早めに打ってくる意識が強かったので、初球から低めに投げていった。低めに集めて投げて、打たせることが出来た。投球の幅を感じられた」と振り返った。

■「結果的に打たれていないことには特別な意識はなかった」

 ソフトバンクの石川柊太投手が7回途中まで無安打に封じる好投で、今季4勝目をマークした、4日のオリックス戦(ヤフオクD)。今季5度目の先発マウンドに立った右腕がオリックス打線を手玉に取り「向こうの打者が早めに打ってくる意識が強かったので、初球から低めに投げていった。低めに集めて投げて、打たせることが出来た。投球の幅を感じられた」と振り返った。

 初回、小島を二ゴロ、駿太を左飛に取って簡単に2死を奪った石川。小谷野には四球を与えたものの、ロメロを三ゴロに切り、無失点の立ち上がりに。2回からは1人の走者も許さない投球で、7回1死まで17打者連続でアウトに取った。

「投げる時はいつもノーヒットノーランを目指して投げているので、結果的に打たれていないことには特別な意識はなかったですね。『あ、ノーヒットだな』とは感じましたけど」

 7回1死から、小谷野にこの日最初の安打となる左前安打を許し、育成出身者として初となる無安打無得点試合の快挙は逃したが、その後も落ち着いていた。1死一、二塁の場面もT-岡田を遊飛、中島を右飛に切った。

■「投げるたびに違う課題が出ることが成長」と自己分析

「変化球の精度はもう少し欲しかった。真っすぐは前回よりいっていなかったけど、相手は前回の投球を見ての対応だったと思う」

 早いカウントから低めにボールを集めた結果、7回を投げて、わずか1安打で無失点。石川は6月27日の日本ハム戦(ヤフオクD)でも7回を1安打無失点に抑えており、これで14イニング連続無失点。2試合で、わずか2安打と好投が続いている。

 育成出身で昨季途中に支配下登録された右腕。今季は中継ぎで開幕を迎え、先発陣に離脱が相次いだことで先発に配置転換となった。これで5度目の先発マウンドとなったが、「初先発の時の1イニング目と、今日の7回と、気持ちは変わっていない。土台は中継ぎの時と同じです」という意識が好投を支える。

「投げる時に出る課題が、同じように繰り返さないこと、投げるたびに違う課題が出ることが成長かな。以前は投げるたびに同じ課題を繰り返していたので」と自身の成長を分析する。千賀に続く育成出身の右腕。この快投は、しばらく続きそうである。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)