約1カ月にわたって行われた関東学生春季リーグ(春季リーグ)。この日、早大は国士舘大との最終戦を迎えた。一次リーグでは接…

 約1カ月にわたって行われた関東学生春季リーグ(春季リーグ)。この日、早大は国士舘大との最終戦を迎えた。一次リーグでは接戦の末、国士舘大に惜敗した早大。リベンジを果たすべく挑んだこの試合では序盤から攻守共に早大が圧倒する。一時は8点差までリードを広げるが、相手の猛攻を受け17-14で前半を折り返す。後半は、拮抗した試合展開となるも互いにあと1点が遠く、27-27で試合が終了した。

 試合開始早々、相手の反則でペナルティスローを獲得。井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)が落ち着いて沈め、先制点を挙げる。さらに山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)のループシュート、浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)のミドルシュートなど多彩な攻撃が繰り広げられた。ディフェンスでは、全員が足を動かして相手の攻撃に対応。苦し紛れに放たれたシュートをG K川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)が落ち着いてセーブ。前半11分には、P V杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)が体を張ってペナルティスローを獲得し、けがの影響で今試合が今季初出場となった木村百花(スポ3=東京・白梅学園)がしっかりと決めきって今季初ゴールに成功する。早大ペースで試合が進むと、さらに前半16分に相手が退場したことで数的有利な状況に。このチャンスを逃さず、速攻で連取。前半20分で15―7と点差を8点差に広げた。しかし前半26分に浦野が負傷交代してから流れが止まってしまう。点差を縮められるも、なんとか逃げ切り前半を17―14で折り返した。


ペナルティースローを投げる木村 けがの影響で今季初出場となったが、完全復帰する秋リーグでの活躍に期待がかかる

 逃げ切りたい後半だったが、チームの柱である村上楓(スポ4=福岡・明光学園)と浦野がベンチスタート。後半5分で18―18と追いつかれるものの、「代わりに出た2年生が一生懸命仕事を全うしてくれた」と村上が振り返ったように、粘りを見せて逆転を許さなかった。後半6分には再び相手が退場者を出すが、立て続けに決定機を逃してしまう。その後も一進一退の攻防は続き、試合は終盤へ。後半28分に山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南)がミドルシュートを決めると、相手もすぐに取り返して27―27で追いつく。残り1分、最後の攻撃となる早大はタイムアウトを要求。しかし相手のディフェンスに攻めあぐねて浦野が放ったロングシュートは枠を大きく外れてしまう。残り14秒、絶体絶命の局面に立たされた早大だったが、勝負所で集中力を発揮した。相手は焦りからオーバーステップを犯し、そのまま試合終了。守りきり、最終的に27―27で同点に終わった。


シュートを放つ山本 途中出場のフローター陣と積極的にコミュニケーションを取り、プレー・精神面共にチームを支えた

 一次リーグで惜敗した相手にドローゲームとなった今試合。試合を通して内容的には相手に勝っていただけに悔しい結果となった。しかし、欠場者を出しながらも「代わりに出た人がきちんと仕事をしてくれていたので、チームとして大きな成長だった。」と村上。不測の事態でも、選手同士のコミュニケーションを欠かさず、総力戦で1試合を戦い抜いた。このチームの一体感や層の厚さは今後の試合でも早大の大きな強みとなるはずだ。残す公式戦は関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)、全日本学生選手権(インカレ)の2試合。春季リーグは創部以来2度目となる上位リーグに進出し、4位となった早大だが、秋季リーグではこれまで以上に強い姿を見せてくれるだろう。

(記事 丸山勝央 渡辺詩乃、写真 渡辺詩乃)

関東学生春季リーグ

早大2717-14
10-13
27国士舘大
スタメン
GK 川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)
LW 井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)
LB 村上楓(スポ4=福岡・明光学園)
PV 杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)
CB 浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)
RB 山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)
途中出場
木村百花(スポ3=東京・白梅学園)
山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院)
山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南)
石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院)
コメント

村上楓主将(スポ4=福岡・明光学園)

――今日の試合を振り返って

 自分たちが優勢に試合を進めていたので、最後勝ち切れなかったのは悔しいです。

――村上選手が出られない場面でベンチからチームをどのように見ていましたか

 浦野(詩織)や私が抜けて、いつもとはメンバーが変わりましたが、代わりに出た2年生が一生懸命仕事を全うしてくれたのはすごく感じていました。自分が出られなくてすごく申し訳なかったのですが、代わりに出た人がきちんと仕事をしてくれていたのでそこはチームとして大きな成長だったと思います。

――上位リーグ進出を成し遂げた春リーグを振り返って

 昨年の上位リーグ相手にギリギリではありましたが、勝ち切ることができたのは去年の自分たちの秋リーグに比べるとチームとしてまとまってこれていると思います。ですが、課題も多くて。今日の試合もそうですし、桐蔭大戦もそうでしたが、勝てそうなのに結局勝ちきれない試合があったので、しっかりそこを勝ち切って勝ち慣れをできるよう夏の期間に練習していきたいです。

――具体的にどのような部分を練習していこうと考えていますか

 今日の試合もそうですし、勝ち切れていない試合は自分たちのシュートミスや、大事なところでディフェンスで気を抜いてやられてしまう場面が多くありました。そこが上位2チームとの大きな違いだと思います。緊張感がある場面でのシュートを焦ってしまって決め切れないことが課題だと思うので、そこをしっかり決め切れるようにシュート練習を増やすなどして工夫していきたいと思います。

――秋リーグは1、2位が目標ということで意気込みをお願いします

 今回の春リーグで下位に落ちてしまった東女体大や日体大は、秋リーグ絶対に上位に入るという気持ちでやってくると思うので、そこに負けないように頑張るのはもちろんですし、今1位2位の東海大と筑波大に勝てるぐらいの強いチームを目指さなければいけないと思います。夏の期間でさらに追い込んでしっかりチームとしてまとまって秋リーグは2位以上になれるように頑張りたいです。

木村百花(スポ3=東京・白梅学園)

――チームとして今日の試合を振り返って

 前半は流れが良く、ディフェンスも守れていて、オフェンスも(点が)決まっていて良かったのですが、後半になってから(相手が退場で)5人になった時に失点して、しっかりと守れていなかったと思います。そこから流れが崩れていって、最後勝ちきれなかったのは良くなかったと思います。

――復帰戦となりましたが、ご自身のプレーを振り返って

 ペナルティスローしか打っていませんが、久々にコートに立ってシュートを打つのは楽しいなと思いましたし、シュートを決めてみんなが喜んでいるのを見ると良かったなと思いました。

――7mスローという重要な場面を任されていましたが、緊張はありましたか

 一本目は緊張しました。みんなが体張ってとってくれたものなので、ここで外したら流れ悪くなるなと思ったので緊張しました。

――ベンチから見て、春季リーグを振り返って

 自分が入学してから初めて上位リーグに行けたので、貴重な経験だと思います。見ていることしか出来なかったですが、一戦一戦みんなが成長していて、一点差で勝ちきるといったような今まで経験したことない試合展開が多くて今後につながる良い経験だったと思います。

――秋季リーグに向けてチームとしてどのように準備していきたいですか

 秋季リーグも今の順位を落とすことなく、上げていきたいという目標を決めています。そのためには今のままではダメなので、誰が出ても同じような試合ができるようにチームとして底上げが必要かなと思います。

――秋は完全復帰ということで、秋季リーグへの意気込み、そして個人として準備したいことをお願いします

 個人としては、いろいろ溜まっているので(笑)。サイドが(点を)決めると試合的にも楽だと思うので、速攻とかを走って決めて得点王を狙っていきたいと思います。チームとしては2位以上という目標を立てているので、今回勝ったチームも底上げしてくると思うので、もっと切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていきたいと思います。