2023年5月20日、楽天の則本昂大選手が2019年シーズンより支援している公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(以下CFC)を通じ、同団体の支援対象家族10組20名を楽天モバイルパーク宮城での試合に招待した。グローブやバットなどの用具…

2023年5月20日、楽天の則本昂大選手が2019年シーズンより支援している公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(以下CFC)を通じ、同団体の支援対象家族10組20名を楽天モバイルパーク宮城での試合に招待した。

グローブやバットなどの用具代に、部費や遠征費。野球は始めるのにも続けるのにもお金がかかる。思い起こせば、自分のまわりには経済的な理由で野球を断念せざるを得ない友人もいた。支援のきっかけは、そんな友人たちの姿を目にしてきたことだった。

「置かれた環境に左右されることなく、やりたいことを続ける。そんな機会を少しでも提供できればという思いから、CFCさんのスタディクーポンの仕組みに賛同し、1イニングごとに1万円を積み立てて毎シーズン寄付しています。野球で活躍すればするほど多くのクーポンを届けることができるので、自分にとっても競技のモチベーションになっています」(則本選手、以下同)

子どもの教育格差を解決するため、CFCでは経済困窮世帯の子どもたちに学習塾や習い事などで利用できる「スタディクーポン」を提供しており、則本選手からの寄付はおもにこのクーポンの費用に充てられている。支援は2019年にスタートし、初年度は背番号14にちなんで140万円を寄付。それ以降はイニング数ごとに積み立てる成績連動型支援を行っており、2020年シーズンは109万円、2021年シーズンは148万円、2022年シーズンは125万円と支援を重ね、昨シーズンまでに総額で522万円を寄付した。

「こういった支援は、とにかく継続していくことが大事だと僕は思っています。だからこそ自分自身も活躍し続けなくてはという気持ちになりますね」

本来であれば、支援を始めた翌年の2020年に支援対象となる児童とその家族を球場に招待する予定だったが、コロナ禍により昨シーズンまでその機会を設けることが難しかった。ようやく新型コロナウイルスが5類相当に移行し、この度その企画が実現した。

この日はCFCによる抽選で選ばれた10組20名の支援対象児童とその家族が楽天モバイルパーク宮城に来場。則本選手からはフィールドシートのチケットだけでなく、サプライズで招待者全員に直筆サイン入りのユニフォームがプレゼントされた。

招待者は全員、則本選手からプレゼントされた直筆サイン入りユニフォームを着て観戦を楽しんだ。

前日の雨でスライド登板となった則本選手は残念ながら勝利する姿を見せることはできなかったが、本人の厚意で招待者全員がバックステージに案内され、家族ごとの記念撮影や交流の機会が設けられた。

「支援先のご家族の方々とようやく触れ合うことができ、本当によかったです。直接応援してもらうことで僕のほうが勇気をもらえました。ただ、今回は勝てなかったので、ぜひまたこういう機会を作って、自分が勝つところやお立ち台に上がるところを次こそは見せたいな、と。寄付と同様にこういう活動も継続してやっていきたいですし、僕個人だけではなく球団としても実施して、ほかの選手たちにも広めていければと思います」