世界卓球2023南アフリカ<5月20~28日/ダーバン> 26日、混合ダブルス決勝で張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)が、王楚欽/孫穎莎(中国)と対戦する。

前回2021年大会の決勝と同じカードで、"はりひな"はリベンジを狙う一戦。世界ランク2位と1位、まさにミックスダブルス世界最強を決める舞台が整った今、その勝ち上がりを振り返る。

はりひなは2回戦から登場。世界ランク178位のシルバ/マドリッド(メキシコ)に対し、第2ゲームはシルバの球筋に苦しみ1-6とリードされるが、張本を軸に12-10と大逆転で奪い、そのままストレートで勝利した。

3回戦は2019年世界ジュニア金メダルペア、宇田幸矢(明治大学)/木原美悠(木下グループ)との日本人対決。終始はりひなのサーブレシーブが厳しく、最後は早田のフォアがストレートに決まり、ゲームカウント3-0ではりひなが勝った。

準々決勝はイム・ジョンフン/シン・ユビンの韓国エースペアと対戦。ストレート攻撃を軸に立ち回ったはりひなが優勢に進め、張本が要所でサービスエースを奪って3戦連続のストレート勝ちを果たした。

準決勝は2022年世界ユースU-19王者、林詩棟/蒯曼(中国)との一戦。第1ゲームは7-3とリードするが、中国ペアのラリー戦の強さやレシーブから8連続失点で落とす。だがフォアハンドを軸に攻めきったはりひなが力強く3ゲームを連取し、決勝に進んだ。

決勝を前に、張本は「中国ペアに決勝で負けてきているので、最高の舞台でリベンジできるように頑張りたい」とコメント。早田も「最後まで積極的に強い気持ちをもって頑張りたい」と口をそろえた。

一方の王楚欽/孫穎莎は2回戦に1ゲーム取られたのみで勝ち上がるも、準決勝の黄鎮廷/杜凱琹(香港)には先に2ゲームを取られる苦戦。最終的にはゲームカウント3-2で勝利している。

なお今回の決勝カード。初対戦の2021年世界卓球決勝では0-3(2-11/5-11/8-11)ではりひなが敗れ、2度目の2023WTTシンガポールスマッシュでは1-3(2-11/11-5/9-11/8-11)と、1ゲームを奪っている。

張本はここ数年でフォアハンドが強化。最近気がかりだった早田の状態も改善し、はりひなの初勝利が大いに期待される一戦。試合は日本時間20時に開始予定だ。


【決勝までの勝ち上がり】

<準決勝>
張本智和/早田ひな 3-1 林詩棟/蒯曼(中国)
7-11/11-6/11-7/11-6


<準々決勝>

張本智和/早田ひな 3-0 イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国)
11-8/11-5/11-6


<3回戦>

張本智和/早田ひな 3-0 宇田幸矢/木原美悠
11-8/11-6/11-8


<2回戦>

張本智和/早田ひな 3-0 シルバ/マドリッド(メキシコ)
11-5/12-10/11-3