関東学生春季リーグ(春季リーグ)は、第7戦。前節までで全8チームによる総当たりの一次リーグを終え、今節からは一次リーグ…

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)は、第7戦。前節までで全8チームによる総当たりの一次リーグを終え、今節からは一次リーグの成績上位のチームと下位のチームに分かれての二次リーグとなる。前節で桐蔭横浜大に引き分けて、チームとして史上二度目の上位リーグ進出を果たした早大。今節は前回対戦で5点差で敗れた首位筑波大との一戦。前回対戦のリベンジを果たしたかった早大だったが、序盤から相手の連携のとれたセットオフェンスと、速攻に対応できず失点を重ね、リードを許す展開となり、前半は13-17の4点差で折り返す。後半は一時3点差まで詰め寄ったものの、中盤以降失点を重ねて、最大7点差までリードを広げられる。最後まで諦めない姿勢を見せたものの、相手の背中は遠く、25-29で敗戦。リベンジ達成とはならなかった。

 筑波大のスローオフで始まったこの一戦。筑波大に先制点を許した早大だったが、村上楓(スポ4=福岡・明光学園)がパスカットから、そのまま相手陣に持ち込んで、シュートを決めてすぐさま一点を返す。その後相手に一点を返されるも、浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)から杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)への華麗なパスが通ると、そのまま杉浦がポストシュートを落ち着いて決めて、2点目を奪った。そのまま勢いに乗りたい早大だったが、その後は相手の強力オフェンス陣に押し込まれる時間帯が続く。4失点で逆転を許したところで、早大ベンチはタイムアウトをとった。再開後、川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)が相手のサイドシュートを好セーブすると、そのまま速攻に転じ、青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)のゴールで一点を返す。さらに浦野がロングシュートを決めて連続得点とする。しかし、その後は相手に5連続で得点を奪われて一気に突き放される。前半中盤以降、途中出場の山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南)がロングシュートや、ポストとの連係プレーから得点を産み出すなど、早大は反撃するも、相手も得点を積み重ねなかなか点差は詰まらず、6点差前後で試合は推移していく。前半終了間際、こちらも途中出場の山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院)が速攻で一点を奪うと、山野もミドルシュートを決めて、連続得点。前半は13-17と4点差で折り返した。


筑波大のポストを守る山田 山田のディフェンスから速攻につなげるなどディフェンスでチームに貢献した

 逆転を目指した後半。立ち上がりは川村の好セーブやディフェンスのブロックで、相手に得点を許さない。攻撃陣は得点を奪えない時間が続いていたものの、杉浦がリバウンドから得点を挙げ、後半初得点を奪う。さらに、山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)がロングシュートを決めて相手との点差を縮める。その後一時点差を離されるも、杉浦のポストシュート、山野のロングシュートで再び点差を詰めると、相手のファールで獲得したペナルティスローをルーキーの井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)が落ち着いて決めて、3点差まで点差を縮めた。しかしその後なかなか得点を奪えず、相手との差がじわりじわりと広がっていく。苦しい時間が続いき、この日最大の7点差までその差を広げられた、早大だったが、浦野のロングシュートでの得点で一点を返すと、その後は川村の好セーブや山野、浦野の得点で相手との差を再び縮めていく。残り7分までに4点差までその差を詰めた早大だったが、相手にロングシュートを連続で決められて再びその差は広がった。最後は杉浦がこの日自身5点目となるポストシュートを決めて、再び4点差まで点差を詰めたが、ここでタイムアップ。25-29で敗戦となった。


点を決め、ハイタッチをする杉浦

 「全ての試合勝つつもりでやっている」と杉浦が語るように、上位リーグへの進出だけで満足しているわけではない早大。しかしその初戦は筑波大に地力の差を見せつけられる結果となり、一次リーグのリベンジとはならなかった。しかし1試合平均得点約32点を記録している筑波大のオフェンス陣を、29点に抑えたディフェンスなど、上位相手に通用する部分があったことも間違いない。春季リーグは残り2戦。対戦を残す東海大と国士舘大は共に一次リーグで敗れた相手だ。厳しい戦いになることが予想されるが、勝利の可能性は必ずあるはずだ。早大セブンらしいハンドボールで一つでも多く、勝利を積み重ねていきたい。残り2戦も目が離せない。

(記事 出口啓貴、写真 渡辺詩乃)

 

関東学生春季リーグ
早大2513-17
12-12
29筑波大
スタメン
GK 川村夏希(スポ4=東京・佼成学園女)
LW 井橋萌奈(スポ1=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ4=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ4=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ3=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ4=東京・白梅学園)
途中出場
LB 山野紗由(スポ2=北海道・釧路江南)
RW 山田梨央(スポ2=千葉・昭和学院)
PV 石坂美紀(スポ1=千葉・昭和学院)
コメント

杉浦亜優(スポ2=愛知・名経大市邨)

――二次リーグ初戦でしたがどのような気持ちで試合に臨みましたか

 上位リーグのチームは自分たちが負けている相手なので、そこには勝ちたいと思い準備してきました。

――具体的にどのような準備をしてきましたか

 筑波のバックの方がとても強いので、ディフェンス同士のチェンジはせずに高く当たって、裏は締めることを徹底してやっていました。ですがディフェンスが前に出た分、裏が広くなって寄り切れなかったところが反省点として挙がりました。

――前半からリードされる展開でしたが、ハーフタイムやタイムアウトの時に話したことは

 前半は4点差というのは想定内で、ここから上げていくためにディフェンスからかためて点を重ねようと話していました。

――以前ノーマークシュートをプレッシャーがある中でも決め切ることが目標だとおっしゃっていました。今日はどうでしたか

 リーグを通して目標としているのがシュートなので、今日は1本外してしまったのですが、だいぶキーパーを見れるようになってきたと思います。ですが、練習中でも体勢が崩れた時に打ち分けることができないのがそのまま試合に出てしまうこともありました。今日もコースはよかったのですが、近目に打ってしまったのでそこは反省です。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

 全部勝つ気でいたのですが、残りの2試合も強い相手なのでしっかりと自分たちの流れを試合でつくれるようにできなかったところをしっかりと修正して明日は勝てるように頑張ります。

山田梨央(スポ2=千葉県・昭和学院)

――二次リーグ初戦でしたがどのような気持ちで試合に臨みましたか

 3敗から始まっている状態で失うものは何もなくて得るものしかないことを楓さん(村上楓主将、スポ4=福岡・明光学園) からずっと言われていました。なのでとにかく積極的に強気な気持ちで挑もうと思って試合に臨みました。

――試合の出だしから強気な気持ちで試合に臨めましたか

 反省にもあったのですが、試合がミスから始まってしまったのはミスした人だけではなくチーム全体としての反省点として挙がっています。そのミスが出たのも最初のアップの時からチームの雰囲気が良くなかったのではないかという話が出ていました。気持ち的には強気に攻めようと一人一人が思っていたと思うのですが、それが緊張につながってしまいました。明日から来週の試合はアップからの雰囲気づくりからやっていきたいです。

――試合全体を振り返って

 シュートミスや、そこからの逆速攻などもったいないミスが多かったです。今日筑波とは春リーグ2回目の戦いで、1回目の試合の時に戦えないことはないのは分かっていたのですが今回も同じような流れになってしまったのでもったいなかったなと思います。

――個人のプレーを振り返って

 まずはシュートをもっと決めたかったのが反省点です。前半2本打つタイミングがあったのですがどちらも外してしまいました。私が途中出場する前に出ていた同じポジションの方のシュートを見て、もっとキーパーがどんな取り方をするのかを考えて打つべきだったと思いました。またコーチの方からも話があったのですが、私はディフェンスを求められて出ているので、後半のディフェンスのように出た時から激しくディフェンスをしてチームに勢いを持たせられるようにしたいと思います。

――次戦の意気込みをお願いします

 明日は東海大との試合で今日の筑波よりも速攻も速くなってスピードに乗ってくるので、ちょっとでも受けたらすぐにやられてしまうと思うので強気で、私は出場機会があったらまずはディフェンスからチームに貢献できるようにしたいと思います。絶対勝ちたいです。