ロンドン、リオデジャネイロ、東京五輪に出場し女子団体で3大会連続メダルに輝いた卓球の石川佳純が18日、都内で引退会見を行った。

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■卓球教室を全国で開催

石川は1日に自身のインスタグラムを更新し、同日限りでの現役引退を表明。「私、石川佳純は、4月のWTTチャンピオンズ・マカオ大会をもちまして現役を引退することを決めました」と報告し、引退会見を行うことも明言していた。

石川は現役生活と並行して「石川佳純47都道府県サンクスツアー」と題した卓球教室を全国で開催。また、30歳の誕生日を迎えた2月にはYouTubeチャンネルを立ち上げるなど、今後の活動も注目される。

石川は今後のキャリアについて聞かれると、「一つは卓球教室。(47都道府県すべてを回るには)全国であと40カ所残っている。現役生活は練習がほとんどだったので、新しい勉強もしてみたい」と期待に胸を膨らませた。

会見では中国人記者から「今後は福原愛さんのようなイベントに出るか」と中国語で質問を受ける場面も。石川は流ちょうな中国語で“通訳”もこなしつつ、「機会があればいろんなチャレンジをしたい。中国の方にも感謝をできる機会があればいい」と答え、日本だけでなくアジアでも人気を誇る石川ならではのプランを明かした。

中国については「世界一卓球が強い国。毎回勝つたびに難しい相手だったが、たくさんの素晴らしい選手を見て勝ちたい相手だった」と長年しのぎを削ってきたライバルへ称賛も忘れなかった。

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文●井本佳孝(SPREAD編集部)