大型補強のソフトバンクが首位、新加入の近藤が「好影響を与えている」 プロ野球が開幕して2週間強。パ・リーグは一回りの対戦…

大型補強のソフトバンクが首位、新加入の近藤が「好影響を与えている」

 プロ野球が開幕して2週間強。パ・リーグは一回りの対戦を終えた。オフに大型補強を行ったソフトバンクが9勝3敗、勝率.750と好スタートを切り、首位をキープしている。まだペナントレースは始まったばかりだが、オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家・新井宏昌氏が、ここまでの各チームを分析、今後を占った。

 投打に充実した戦いを見せているのがソフトバンクだろう。先発ローテは大関、石川、藤井という若手が安定した投球を見せ、ベテランの和田、東浜も大きく崩れることなく役割を果たしチーム防御率1.93はリーグトップ。打撃陣も日本ハムから加入した近藤、怪我から復帰した栗原が中軸を担い、リーグ2位の打率.253と好調をキープしている。

 まとまりあるチーム力で首位に君臨するソフトバンクを新井氏は「各選手が飛びぬけてすごい数字を残しているかと言われると、そうじゃない。ですが、チームの駒が充実しており、外国人が不在でも、オーダーに入れなくても十分に戦える。近藤の加入も非常に大きいと思います」と指摘する。

 ここまで近藤は12試合に出場し打率.333、2本塁打10打点。出塁率も.396の好スタート。日本代表として戦ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の勢いそのままに、打線のつながりにも欠かせない存在となっている。「チームには左打者が多い。近藤の打撃はタイムリーもあり、四球も選べ、チャンスを作ることも広げることもできる。これは他の選手にも好影響を与えているのではないでしょうか」と新井氏は絶賛する。

「ホークスはモイネロが本来の状態に戻ればリードした展開から逆転されることもないチーム状況になる。まだまだ調子を上げてくると思います。大きく崩れることはないでしょう」と、今後も上位を走ると読む。

3連覇を狙うオリックスは吉田正の穴を全員でカバー「うまく選手をやりくり」

 強打の正捕手・森が抜けた西武は開幕カードのオリックス戦こそ負け越したが、その後は1度も連敗がない。松本、今井、平良の先発3本柱が好調で、リリーフもルーキーの青山、2年目の佐藤、平井、本田が盤石。守り勝つ野球で白星を重ねており「打のチームから投のチームに変わった。攻撃面は少し苦しいが投手陣がうまく流れを作っている」と、2位につけるチームを分析する。

 リーグ3連覇を狙うオリックスは現在3位タイ。メジャー移籍した吉田正の穴は大きいが、杉本が4本塁打、遊撃を守る新助っ人のゴンザレスが3本塁打するなどチーム本塁打13本はリーグトップ。また、育成出身ルーキーの茶野が、チームトップの打率.298をマークしている。打線に派手さはないが、12球団随一の投手力を誇るだけに新井氏も「中嶋監督がうまく選手をやりくりしている。怪我人が続出しない限り、優勝争いに入ってくる」と断言する。

 オリックスと並ぶロッテは、高卒5年目の藤原がここまで13試合に出場し打率.326と、ようやく1軍で結果を残しつつあり「打撃フォームも少しコンパクトになり、対応できるようになってきた。本来スピードを持った選手で守りもある。1年間レギュラーとして出場し3割近い数字を出してほしい」と期待を込める。

 借金を抱えるのは2チームだ。5位の楽天は日本球界復帰3年目の田中が2勝1敗、防御率1.02と好調だが、岸、則本という“実績組”が不振。打線も浅村を筆頭に目立った活躍はなく「もう少し主力が本来の力を発揮しないと厳しい」と指摘。

 2年目を迎えた新庄監督が指揮を執る日本ハムは最下位だ。新井氏は「若手を積極的に起用しているが、選手が結果で応えることができるか」と浮上の鍵を予測。さらに清宮幸太郎内野手について「少しずつアベレージを残せるようになった。今のように打っていれば自然と角度も付き、長打も増えてくる。良い傾向に見えます」と、主砲への脱皮が進んでいると見ている。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)