東京ヤクルトの2年目右腕、原樹理が15日の東北楽天戦(神宮)で、9回を4安打2失点に抑える好投でプロ初完投勝利を飾った。プロ初完投で2勝目を挙げたヤクルト・原樹理=神宮【写真提供=共同通信社】この日が今季13試合目、先発としては6試合目の登…

東京ヤクルトの2年目右腕、原樹理が15日の東北楽天戦(神宮)で、9回を4安打2失点に抑える好投でプロ初完投勝利を飾った。

プロ初完投で2勝目を挙げたヤクルト・原樹理=神宮【写真提供=共同通信社】


この日が今季13試合目、先発としては6試合目の登板。1番・茂木栄五郎、2番・ペゲーロを迎えた初回を三者凡退に仕留めると、続く2回も3人で抑える好スタート。4回2死からウィーラーにソロ本塁打を浴びたが、5回から8回までの4イニングはパーフェクト投球で相手を寄せ付けず。9回2死から岡島豪郎にタイムリーを浴びて2点目を失ったが、最後はウィーラーを外角低めのカーブで空振り三振に仕留めた。

計121球の完投劇に「ここ最近、自分自身負けが続いていたので、相手が則本さんでしたけど、何とか食らいついてやろうと思って投げました。(完投は)ずっとしたかったので、やっとできて本当にうれしい」とお立ち台で声を弾ませた原樹理。世界新記録の9試合連続2ケタ奪三振の記録がかかっていた楽天・則本昂大に投げ勝つ形で、5月16日以来の今季2勝目(3敗)を挙げた。

ドラフト1位の即戦力、さらには新人王の期待を受けた昨季は13試合に先発して3勝8敗、防御率5.91とプロの洗礼を浴び、6月29日の広島戦(マツダ)を最後に2軍調整が続いた。再起を図った2年目の今季は、中継ぎからのスタートも5月19日の阪神戦(神宮)で先発して6回4安打1失点で今季初勝利。以来3試合は白星がなかったが、この日の文句なしの好投で周囲からの評価は大きく変わるだろう。次回以降の登板にも大いに期待だ。