村上、岡本和らとの打撃練習では柵越え13発「ちゃんとパワーあった」 自分が求められている役割を全うする。3月に開幕するワ…
村上、岡本和らとの打撃練習では柵越え13発「ちゃんとパワーあった」
自分が求められている役割を全うする。3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する西武・山川穂高内野手がこの日、野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎キャンプに参加。フリー打撃では13本の柵越えを放つなど調子も上向き。「やっぱ自分ってちゃんとパワーあったんだ」と安堵の表情を見せた。
ヤクルト・村上宗隆内野手、巨人・岡本和真内野手らと同じグループでフリー打撃を行い、刺激を受けた。「すげえなぁと思いながら見ていました。負けじとやろうという気持ちと半分半分ですね」。時折、村上の打球に驚く仕草を見せながらも、自らも13本の柵越え。村上に「(山川が)一番怪物」と言わしめた。
西武がキャンプしている宮崎・日南市南郷では浜風などの影響もあってか打球が飛ばない日が続いた。この日の打撃練習で不安は払しょくし「飛ぶでしょ? 距離が違いますからね。飛ぶか不安だったが、やっぱ自分ってちゃんとパワーあったんだ」と安どの表情を見せた。
山川は2018年の日米野球こそ出場しているが、WBCは初選出だ。日の丸をつけるのも約5年ぶり。「緊張はないがわからない部分も多くフワフワしている」と心境を明かす。ただ、練習中は岡本和や村上とバットの話や技術の意見交換を図ることができた。「何の話をするかではなく、一番はコミュニケーションが取れたのが良かった」と納得する。
2019年のプレミア12では松田宣浩がハチマキをしてチームを鼓舞
NPBだけでなくMLBからもトップレベルの選手が集まる侍ジャパン。世界一に向け、チームワークは必要不可欠だろう。そのためにも、盛り上げ役の存在が重要になってくる。過去には、現巨人の松田宣浩内野手が、2019年のプレミア12の決勝でベンチスタートにもかかわらず、日の丸ハチマキを巻いてチームを鼓舞した。
山川も自分が“盛り上げ役”を担う覚悟はできている。この日も、内野ノックでは誰よりも声が響いていた。
「松田さんほどはできないですが……。自分なりに声出しできますもんね。自分らしく自分なりにプレーも明るくやるのが僕のスタイル。自分のためにもチームのためにも元気は出したい」
この日、栗山英樹監督も「全員がキャプテンになる」と主将を置かないことを明言。初選出も関係ない。昨季、本塁打と打点の2冠王に輝いたレオの主砲がバットだけでなく、盛り上げ役としても日本を勝利に導く。(川村虎大 / Kodai Kawamura)