全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)ジャパネット杯「春の高校バレー」第75回全日本バレーボール…

全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)ジャパネット杯「春の高校バレー」第75回全日本バレーボール高等学校選手権大会は、男女準決勝が3年ぶりに有観客で行われ、男子は駿台学園(東京)が関東王者の習志野(千葉)を3-0で下し、8日に同会場で行われる決勝へ2年ぶりに進出した。6年ぶり2度目の優勝を目指し、国体王者の鎮西(熊本)と対戦する。

3年ぶりに春高に戻ってきた大観衆。拍手での応援に背中を押され、駿台学園の選手たちが持ち味を存分に発揮した。6日までは無観客開催だったが、準決勝からは有観客。セッターの吉田竜也主将(3年)の的を絞らせないトスワークが光った。

「応援がすごく力になった。(準決勝から立てる)センターコートで少し緊張して、いつも通りのプレーはできなかったけど、勝てたので良かった」

吉田は習志野の身長196センチのミドルブロッカー、小田周平(3年)を避けるため、中央ではなく、両サイドに多くトスを上げた。2セットを先取して迎えた第3セットも前半から先行し、中盤の4連続ポイントで突き放した。1時間8分で試合を決めた。

昨年の春高で3回戦敗退し、新チームになる際、3年生を中心に守備力が高いチームを目指すことを決めた。昨年のチームに比べて高さがないためで、守備の質にこだわり、ボールを落とさないで全員が1分間ディグ(スパイクレシーブ)をつなげる練習を何セットも繰り返した。ボールを落とすとバーピージャンプ(立った状態から腕立て伏せの姿勢になり、立ち上がる流れでジャンプをする)や罰走などを科し、緊張感を持って取り組んできた。

昨夏の全国高校総体で8強に終わり、吉田はエースの佐藤遥斗(はると、3年)の負担を減らすため、約2カ月前に主将を佐藤から引き継いだ。「全員がエースになれる。全員で攻撃した」と話すとおり、佐藤に頼り切ることなく、複数の選手が得点を重ねた。佐藤の打数は23本に抑え、亀岡聖成(2年)は32本、三宅雄大(2年)が18本、秋本悠月(2年)が15本と、多彩な攻撃で相手を翻弄した。

習志野には昨年6月の関東大会決勝で敗れていたが、完勝で2年ぶりに決勝進出。今大会は4試合で1セットも落とさず、勢いに乗る。鎮西との決勝へ、吉田は「鎮西の攻撃力に負けないように、守備で組み立てたい。勝って優勝したい」。6年ぶり2度目の優勝へ、鎮西のスーパーエース、舛本颯真(3年)を中心とした攻撃力に総合力と守備力で対抗する。(尾﨑陽介)