全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)男女準決勝が行われ、女子は誠英(山口)が金蘭会(大阪)を3…
全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)男女準決勝が行われ、女子は誠英(山口)が金蘭会(大阪)を3-1で下し、10年ぶりの決勝進出を決めた。国体女王の古川学園(宮城)が熊本信愛女学院にストレート勝ち。新型コロナウイルスの影響で無観客が続いていたが、準決勝から3年ぶりに観客を入れて実施された。
誠英は主将の北窓絢音(3年)が攻守で活躍。ボールに食らいつく「泥んこバレー」でチームを引っ張った。
「大きい舞台で慣れないこともあったが、自分が1点決めてチームに活を入れようと思った。大事なところで勝ち切ることができた」
第1セットで差をつけられ、第2セットも相手にセットポイントを許したが、そこから3連続得点で逆転した。第3セットも取ってリードすると、最終セットは北窓のスパイクから中盤に5連続で得点を奪取。182センチの長身を生かし、チームトップの17得点を挙げ、優勝3度の強豪をねじ伏せた。
8日の決勝は、昨年3回戦で対戦し、ストレートで敗れた古川学園(宮城)が相手。優勝すれば、北窓が憧れるOGで、元バレーボール女子日本代表の栗原恵さんが活躍して優勝した2001年以来22大会ぶりとなる(当時の校名は三田尻女)。「ここまで来たら日本一しか見えていない」と北窓。センターコートに高校3年分の思いをぶつける。(川並温美)
■北窓 絢音(きたまど・あやね)2004(平成16)年7月6日生まれ、18歳。島根県出身。昨年7月上旬の「アジアU20(ジュニア)女子選手権大会」日本代表で優勝に貢献。昨夏の全国高校総体で優秀選手賞を獲得した。最高到達点は300センチ。182センチ。