全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)男子準決勝で、国体優勝の鎮西(熊本)は、高校総体王者の東山…
全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(7日、東京体育館)男子準決勝で、国体優勝の鎮西(熊本)は、高校総体王者の東山(京都)をフルセット(3ー2)の末に下し、2年連続の決勝進出を決めた。
チームが支え、最後は大エースが決めた。最終第5セット終盤、鎮西は10-10から舛本颯真(3年)のサービスエースやバックアタックで5連続得点。一気にマッチポイントとすると、最後はネット上の押し合いで荒谷柊馬(2年)が押し込んで決着をつけた。
「ものすごくほっとしています。終盤、サーブが回ってきたときは絶対に決めないといけないと思っていました」と舛本。第5セットは15得点のうち9点を獲得。もう1点も、舛本のスパイクを相手がレシーブで大きくそらし、何とかエースが打ったがネットに当てたというもので、実質3分の2が舛本によるといえる得点だった。「鎮西のエースとして、主将として当たり前。勝つために、ずっとそれをやってきた」とこともなげに言い切る。
初戦の2回戦はストレース勝ちだったが、3回戦から、5セットマッチとなった準決勝まで3戦連続フルセット勝ち。準々決勝までは、右膝を負傷している舛本がほとんどを決めてきた。特に前日は3回戦と準々決勝で計6セット、舛本中心の組み立てで勝ち抜いた。
この日は起床後、「疲労がたまっていて、足に力が入らず、体が重かった」と舛本。それもあって、準決勝では序盤から他の攻撃陣が踏ん張った。セッター平川天翔(3年)は、平田悠真(3年)や井坂太郎(2年)のサイド攻撃、ミドルの速攻と、ボールを散らし、意図的に舛本の負担を減らした。
「(宮迫竜司コーチから)『今日は国体の決勝のように散らしていこう』とアドバイスされました。大事なところでは間違えずに舛本に上げると思っていました」と平川。「颯真さんの膝がよくないし、疲労がたまっているので、(自分が)打ってやろうと思っていた」と井坂。「井坂や平田がよく決めてくれたので助かった」とは舛本だ。
そうしてつなげた最終セット。「舛本で負けるのはしようがない」と、平川はエースへの信頼を語る。舛本の負担を減らし、一番大事な場面でボールを集めた手腕が光った。
泣いても笑っても、あと1試合。昨年は決勝で2セットを先取しながら日本航空(山梨)に逆転で敗れている。「去年は気持ちで負け、集中が続かなかった。あれから反省して、最後は自分に上がってくるので、いかに打つかを考えてきた」という舛本。「体が壊れても大丈夫。チームが勝つことだけを考えて、ひたすら打ち続ける」。悲願の優勝だけを見つめている。