体罰や暴言のないスポーツを目指すバレーボール元女子日本代表の益子直美さんが3日、「春の高校バレー」出場校の監督、選手らが…

体罰や暴言のないスポーツを目指すバレーボール元女子日本代表の益子直美さんが3日、「春の高校バレー」出場校の監督、選手らが出席する代表者会議で講話を行い、選手に向けて「スポーツは強制されてやるものじゃない。みんなには自分たちのためにチャレンジしてほしい」と呼びかけた。

益子さんは理事を務める日本協会で「指導現場における暴力等対策委員会」委員を担当。2021年に一般社団法人「監督が怒ってはいけない大会」を立ち上げ、指導者による体罰、暴言の撲滅に取り組んでいる。この日は共栄学園(東京)2年だった1984年、全国高校選抜優勝大会として行われていた「春高バレー」で準優勝した当時の思い出を告白。表彰式では全員がうつむき、暗い表情だったと振り返り、「また怒られるという恐怖しかなかった。自分のためじゃなく、先生に怒られないようにやっていた」と振り返った。

また精神面の弱さを克服できずにいた社会人時代、セッターに「怖くて打てない」と打ち明けると「つらいときは教えて」と返され、トスを上げないという「2人だけの秘密のサイン」を用意したエピソードも明かした。気持ちが楽になったことで、このサインは現役引退まで使わなかったそうで、「メンタルは強い、弱いで測るものではない。弱くてもどう整えるかが大事」と訴えた。指導者には「チャレンジする選手の背中を押す、安心安全なベンチをつくってあげてほしい」と呼びかけた。(奥村信哉)