「湘南美容クリニック presents RIZIN.40/RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」が31日、さいたまスーパーアリーナで行われる。 今年はベラトールとRIZINのトップファイターが対決、RIZINからはライト級王者ホ…

「湘南美容クリニック presents RIZIN.40/RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」が31日、さいたまスーパーアリーナで行われる。

今年はベラトールとRIZINのトップファイターが対決、RIZINからはライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザやフェザー級王者クレベル・コイケらが出場予定。ベラトールからはデビューから18連勝無敗のフェザー級王者AJ・マッキー、パウンド・フォー・パウンド1位のパトリシオ・ピットブル、RIZINとベラトールの日米2冠・堀口恭司らが参戦する。

「RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」3試合目に組まれた「扇久保博正 vs. 堀口恭司」の試合を展望、勝敗を予想する。

◆【RIZIN.40】Bellatorアーチュレッタ、朝倉未来を大胆挑発 「試合を見ればもっと戦いたくなくなるはず」

■天心「人間じゃなく、獣」

日本人史上初のベラトールとRIZINの日米バンタム級2冠王座に就いたのは2019年6月14日。堀口はその後、ノンタイトルマッチながら朝倉海に1ラウンドKO負けを喫し、怪我による長期休養を理由に両ベルトを返上した。1年4カ月ぶりのダイレクトリマッチで朝倉海のタイトルマッチを制し、再びRIZINバンタム級のベルトを掴み、ベラトールへ乗り込んだが、セルジオ・ペティスに4ラウンドKO負け、バンタム級ワールドグランプリ1回戦でパトリック・ミックスに判定0-3で完敗した。

今年9月、1年9カ月ぶりの国内戦「RIZIN.38」では金太郎を相手に2ラウンド一本勝ちを収めたが、第1ラウンドに左ストレートを受けてフラッシュダウン。「史上最強のMade In JAPAN」堀口に陰りが見え始めた。

堀口が金太郎戦を前に口にしたのは「1階級下(フライ級)の階級に下げようかな」。もともとフライ級で戦ってきた堀口は2015年4月に世界フライ級タイトルマッチにも挑戦した経歴がある。当時、「史上最高の総合格闘家の一人」と称された王者デメトリアス・ジョンソンに挑み、最後は腕ひしぎ十字固めで一本負けを喫したが、5ラウンドを戦い抜いた。

堀口恭司の適正階級は「フライ級」なのか、その声は朝倉海に敗れた時から海外でも囁かれていた。2018年9月にキックボクシングルールで判定までもつれこんだ那須川天心戦も、今回の57.0キロ契約と1キロ差の58.0キロ契約であり、“射程圏外”の遠めから打撃を打ち込む、そのキレとスピードに神童も翻弄された。

自身の主戦場であるキックで苦戦を強いられた天心は試合後、堀口の圧倒的なスピードを「人間じゃなく、獣と戦っているみたい」と表現している。

■スピードの増した堀口が支配する

今回、堀口はベラトール軍として参戦する。相手のRIZIN代表・扇久保博正とは過去2度対戦し、2戦2勝。2013年3月の「修斗」世界フェザー級(60.0キロ契約)チャンピオンシップでは2ラウンド1分35秒、リアネイキドチョークで堀口が一本勝ち。2018年7月の「RIZIN.11」では試合をコントロールした堀口が判定3-0で制したが、第1ラウンドには扇久保の右ストレートが入り、堀口が後退するシーンもあった。

しかし、その苦戦を強いられた「扇久保博正2」も、やはりバンタム級の一戦であった。扇久保も「修斗」ではフライ級王者となった実力の持ち主だが、UFC王者と渡り合り、神童・天心とキックで互角の戦いを繰り広げたフライ級の堀口が相手では分が悪い。

第1ラウンドはリング中央で向き合い、打撃の攻防を見せる両者。扇久保は昨年大晦日の朝倉海戦で見せた粘りの試合運びを見せるが、スピードの増した堀口が支配する試合展開に付き合う羽目になっていく。第2ラウンド、堀口が一瞬の隙を突くサブミッションで一本勝ちと予想する。

◆【RIZIN.40/勝敗予想】ホベルト・サトシ・ソウザ、平均“2分45秒”のフィニッシュ力はベラトール王者に通用するのか

◆【RIZIN.40/勝敗予想】クレベル・コイケ、朝倉未来をも失神させた寝技は「ベラトールPFP1位」王者に極まるのか

◆【RIZIN.40/RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦】12月31日 対戦カード、試合結果、中継情報一覧

文●山田剛(SPREAD編集部)