日本代表がルーマニア代表を下した6月10日、世界各地でもインターナショナルマッチがキックオフとなり、熱戦が繰り広げられた。 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに主力の15人を送り込んでいる世界ランキング2位のイングランド代表は、若い…

 日本代表がルーマニア代表を下した6月10日、世界各地でもインターナショナルマッチがキックオフとなり、熱戦が繰り広げられた。

 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに主力の15人を送り込んでいる世界ランキング2位のイングランド代表は、若い選手を多く加えたスコッドで南米に飛び、アルゼンチン代表に38-34で逆転勝ちした。
 2019年ワールドカップで同組に入ることが決まっている両チーム。
 抜きつ抜かれつの接戦となり、31-31の同点で迎えた後半36分、アルゼンチンがSOフアン・マルティン・エルナンデスのドロップゴール成功で勝利を引き寄せたかに思われたが、残り時間2分で、イングランドはラグビーリーグ(13人制)から転向してこの試合がデビュー戦となったWTBデニー・ソロモナがハーフウェイ手前の右サイドでボールを受け取ると、パワーとスピードを活かして次々とタックラーを振り切り、ゴールに持ち込んで劇的な逆転ゲームとなった。

 日本代表とのテストマッチを控えるアイルランド代表は、アメリカのニュージャージー州で同国代表と対戦し、55-19と圧倒。60キャップに到達したWTBキース・アールズなどが躍動し、計9トライを挙げている。
 まもなく来日するアイルランド代表は、17日に静岡・エコパスタジアムで日本代表と第1戦、24日に東京・味の素スタジアムで第2戦をおこなう。

 今年の秋に来日する世界ランキング3位のオーストラリア代表は、ワールドカップ2019オセアニア予選を間近に控えるフィジー代表とメルボルンで対戦し、37-14で勝利。

 指揮官がグレガー・タウンゼンド ヘッドコーチに替わったスコットランド代表は、シンガポールでイタリア代表と激突し、34-13、初陣を勝利で飾った。

 ワーレン・ホワイトリーが新主将に就任して新たなスタートを切った南アフリカ代表は、プレトリアにフランス代表を迎え、37-14でテストシリーズの初戦をものにした。

 そのほか、ジョージア代表は敵地カルガリーでカナダ代表を13-0と完封。ワールドカップ予選のサバイバルが今月下旬から始まるアフリカ勢では、ナミビア代表がワールドラグビーネーションズカップでスペイン代表に13-15で惜敗した一方、ケニア代表はウガンダ代表との定期戦(エルゴンカップ)の初戦を23-18で制している。

 また、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドのトッププレーヤーで編成するブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、ニュージーランド遠征の第3戦で、今季スーパーラグビー無敗のクルセイダーズを12-3で下し、ツアー成績を2勝1敗としている。

<6月10日/テストマッチ、国際試合結果>

■リポビタンDチャレンジカップ(第1戦)
・日本 33-21 ルーマニア

■テストマッチ
・アルゼンチン 34-38 イングランド
・オーストラリア 37-14 フィジー
・アメリカ 19-55 アイルランド
・南アフリカ 37-14 フランス
・イタリア 13-34 スコットランド
・カナダ 0-13 ジョージア
・ブラジル 25-21 ポルトガル

■エルゴンカップ(第1節)
・ウガンダ 18-23 ケニア

■ネーションズカップ(第1節)
・ナミビア 13-15 スペイン
・アルゼンチンXV 38-39 ロシア
・ウルグアイ 30-21 イタリアA

■ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ2017 NZツアー(第3戦)
・クルセイダーズ 3-12 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ