埼玉・熊谷ラグビー場にて関東大学対抗戦(対抗戦)の第5節となる明大戦が行われた。4連勝同士の一戦となった今試合。慶大は…

 埼玉・熊谷ラグビー場にて関東大学対抗戦(対抗戦)の第5節となる明大戦が行われた。4連勝同士の一戦となった今試合。慶大は堅い守りでロースコアの戦いに持ち込みたかったものの、立ち上がりから失点し、苦戦を強いられる。その後も立て続けにトライを許し、合計8トライを献上。この日慶大が奪えた得点はPGによる3点のみに抑えられ、3ー54での敗北となった。


スクラムを組むフランカー今野勇久主将

 明大のキックオフで開始した前半。立ち上がりから自陣に攻め込まれる時間が続き、苦しい展開となる。伝統の前に出るタックルでしのぐ慶大だったが、8分に15フェーズにも及ぶ攻撃を止めきれず失点。その後は互いにエリアを取りを行い、22メートル内に相手を攻め込ませない。すると、慶大に待望の得点が生まれる。20分、敵陣10メートル内で相手のペナルティーを獲得。PGを選択し、およそ40メートルほどの距離をSO中楠一期が冷静に決めて、3ー7とした。ここから勢いづきたい慶大であったが、24分、35分、39分にはそれぞれ明大の選手にディフェンスラインを崩されてトライを献上する。終了間際に敵陣22メートル内でラインアウトから敵陣でフェーズを重ねるが、ノックオンで前半終了。3ー26で試合を折り返した。

 後半も立ち上がりに失点する。3分には自身のミスから被トライ。直後に敵陣5メートルから2度のセットプレーのチャンスを得たが、反則を取られ得点には結びつかない。28分には、22メートルライン内で中楠からボールをもらったCTB永山淳がインゴールを駆け抜けるが、スローフォワードの判定でトライが認められず。終了間際には自陣深くでのミスから失点し、3ー54で試合は終了した。慶大はノートライに抑えられ、苦い敗戦となった。


後半、CTB永山淳はインゴールを駆けるもトライならず

 強みであるディフェンスやブレイクダウンの場面で、明大の強いプレッシャーを前にミスを重ね、力負けを喫してしまった。また、キックゲームで優位に試合を進めたい慶大に対して、相手にエリア取りで優位に立たれてしまった点も敗因だろう。今後も続いていく対抗戦。「負けた試合の時に真価は問われる」という中楠の言葉のように、今節の課題を修正し、華の早慶戦、実に12年ぶりの勝利を飾りたい。 

 (記事 森田健介、写真 谷口花、山田彩愛)

コメント ※記者会見より

栗原徹監督

――今日の試合を振り返って

 強い明治大学にディフェンスで対応して、なんとか慶應のペースに持ち込みたいという思いで準備してきました。準備の部分ではしっかりと選手も積極的に参加し、いい準備ができたと思いましたが、そのはるか上を明治大学にいかれたという印象です。慶應大学としてもまだまだシーズンは続いていきますので、ここで下を見ることなく修正できる部分を修正し、次の試合に向かっていきたいと思います。

――どのあたりから流れが変わってしまったのでしょうか

 2つめ、3つめあたりのトライで、簡単なタックルのミスでトライされた部分です。ディフェンスで粘りながら、焦りを誘うしかなかったと思いますが、簡単なタックルミスからトライというところでもう少し粘れていれば、前半はもう少しロースコアで抑えられ、後半にチャンスはあったのかなと思います。

――2本目、3本目のトライではディフェンスは粘れていたように思いますが、もっと粘るべきということでしょうか

 いくつかブレイクダウンで明治大学さんが孤立していた場面がありましたので、そこの取りどころと、外から取られてしまったシーンでは明治大学さんのプレッシャーに飲まれてしまう部分はありましたが、もう少し判断をよくできるようにしたいと思います。

――今後の慶早戦、帝京戦に向けてどのように準備されていきますか

 慶應はディフェンスを強みに戦っていきたいと思っていますので、もう一度ディフェンスをしっかりと整備したいと思います。

フランカー今野勇久主将

――今日の試合を振り返って

 一言でいうと「悔しい」の一言です。

――ゲームの中で予想以上だったものがあれば教えてください

 自分たちのやりたいラグビーがやはり明治大学さんのいいプレッシャーの前にできなかったことに差を感じています。プレーの精度もそうですし、少しずつメンタルの部分でもプレッシャーを受けてしまったのが大きいと思います。

――試合前の想定とどの辺りまでうまくいき、どの辺りからうまくいかなくなったのでしょうか

 正確には覚えていませんが、最初の入りでは自分たちのやりたいラグビーができたと思います。ラックでプレッシャーをかけ、ディフェンスで前に出ていくということができていたと思います。自分たちのミスで自陣に入って、そこから明治大学さんのいいアタックに付き合ってしまった部分が大きいのかなと思います。

――今後の慶早戦、帝京戦に向けてどのように準備されていきますか

 今日は悔しい試合になってしまいましたが、シーズンは続きますし、もう終わってしまった結果は変わらないので、もう一度みんなで顔を上げて、チーム一丸となって早稲田に向かっていきたいと思います。

SO中楠一期

――今日の試合を振り返って

 結果がすべてですので、負けたということが今日のすべてだと思います。だた、自分たちとしても難しい試合であるということは分かっていましたし、今日の試合に対して恥じたりすることはないので、これからも続くシーズンの中で自分たちのいい部分悪い部分を見つめなおして、いい試合できるように準備したいと思います。

――ゲームの中で予想以上だったものがあれば教えてください

 自分たちが準備した以上に明治大学さんのプレッシャーがすごく強かったということがあります。プレーしていてアタックもディフェンスも圧力を感じましたし、そこで負けてしまったかなと思います。一つのボタンのかけ違いで慶應大学は勝てないチームなので、明治大学さんのプレッシャーかなと思います。

――今後の慶早戦、帝京戦に向けてどのように準備されていきますか

 ラグビーの中身の部分では監督やコーチの方々と一緒につめていきたいと思います。チームのことでは、ここまで4連勝してきて、勝ってるときはチームの雰囲気も上向きでしたし、負けた試合の時に真価は問われると思うので、まずは前を向いて強い相手に対して強いメンタルで臨めるように準備していきたいと思います。

関東大学対抗戦
慶大スコア明大
前半後半得点前半後半
2628
合計54
【得点】▽トライ ▽ゴール 中楠(1PG)
※得点者は慶大のみ記載
 
関東大学対抗戦Aグループ得点表(11月6日現在)
チーム勝ち点試合得点失点得失トライ
帝京大253634332055
早大192115016132
明大243195226749
慶大19146915520
日体大34397-363
筑波大109131-2216
青学大59246-187
立大77253-17610
  
関東大学対抗戦Aグループ星取表
 帝京大早大明大慶大日体大筑波大青学大立大
帝京大11/6 14:00熊谷11/20 14:00秩父宮12/3 14:00秩父宮〇129-619T17G〇45―207T5G〇52-08T6G〇88-014T9G
早大11/6 14:00熊谷12/4 14:00国立11/23 14:00秩父宮〇102-0
16T11G
〇23-17
2T2G3PG
〇38-3
6T4G
〇31-7
5T3G
明大11/20 14:00秩父宮12/4 14:00国立〇54-38T7G〇74-0
12T7G
〇33-22
5T4G
〇70-27
10T10G
〇88―0
14T9G
慶大12/3 14:00秩父宮11/23 14:00秩父宮●3-54
1PG
〇43-8
7T4G
〇16-121T1G3PG〇48―107T5G1PG〇36-75T4G1PG
日体大●6-1292PG●0-102 ●0-74 ●8-431T1PG12/4 14:00熊谷11/19 14:00江戸川11/5 14:00熊谷B
筑波大●20-452T2G2PG●17-233T1G●22-335T4G●12-162T1G12/4 14:00熊谷11/5 11:30熊谷B11/19 11:30江戸川
青学大●0-52 ●8-381T1PG●27-702T2G2PT2PG●10-482T11/19 14:00江戸川11/5 11:30熊谷B12/4 11:30熊谷
立大●0-88 10/23 13:00新潟●0-88 ●7-361T1G11/5 14:00熊谷B11/19 11:30江戸川12/4 11:30熊谷

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、国立は国立競技場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、敷島は群馬・アースケア敷島サッカー・ラグビー場、新潟は、新潟市陸上競技場、月寒は北海道・月寒野外競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、太田は群馬・太田市運動公園陸上競技場、小田原は神奈川・小田原市城山陸上競技場、大和は神奈川・大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。