2回に適時打を放った明大・久野悠斗投手【写真:中戸川知世】 1、2年生が躍動した。明大は30日、神宮球場で行われた東京六…

2回に適時打を放った明大・久野悠斗投手【写真:中戸川知世】

 1、2年生が躍動した。明大は30日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグで、立大2回戦に4-2で逆転勝ち。勝ち点4で今季全日程を終了し、勝率差で首位に立った。次週の早慶戦で早大が勝ち点を取り、慶大が勝ち点を4から伸ばせなければ、明大が2季連続42回目の優勝を飾る。

 試合後、中日からドラフト2位指名されている明大の主将・村松開人内野手(4年)は「今季は4年生がふがいなかったけれど、下級生の活躍は多かった。来年以降に期待しています」と苦笑いした。

 まずは先発の1年生左腕・久野悠斗投手が試合をつくった。ストレートは最速150キロを計測し、カーブ、スライダー、チェンジアップを駆使。序盤の3回を走者を1人も出さないパーフェクトに抑えた。そればかりか2回の攻撃、2死満塁の好機に自ら左前へ先制適時打。明大OBにして、日本シリーズで投打にわたり活躍しているオリックスの左腕・山崎福也投手をほうふつとさせた。

 その後、4回に犠飛で同点とされ、6回1死二塁で勝ち越し打を浴び降板したが、6回途中3安打8奪三振2失点は合格点以上。田中武宏監督は「前回同様よく投げてくれました」と称えた。久野は9月26日の早大2回戦にリリーフでリーグ戦デビューを果たし、前回登板の今月16日・慶大2回戦には先発で6回無失点の快投を演じ、早くも先発の軸に収まろうとしている。

2ランを放った明大・宗山塁【写真:中戸川知世】

 1点を追って迎えた8回には「2番・左翼」で出場していた2年生の飯森太慈外野手が持ち味を発揮する。先頭打者として左前打で出塁すると、続く宗山塁内野手(2年)のカウント1-2からの4球目に二盗成功。相手捕手が最初から外角のボールゾーンに構え、淀みないスローイングで送球したにも関わらず、二塁を奪ってみせた。今季12試合で9盗塁という快足ぶり。「私は飯森が盗塁でアウトになったのを見たことがない……。いや、ベースを通り過ぎてアウトになったことはありました」と話す田中監督は、迷わずサインを出した。

 こうして得点圏に走者を送り、仕上げは同級生の宗山が右翼席へ逆転2ラン。「最悪でも飯森が三塁に進めるように、右方向へしっかり打とうと思っていました」と狙いを明かした。

 宗山は1年春のリーグ戦中に遊撃のレギュラーを奪い、今春は打率.429でリーグ首位打者。夏には侍ジャパン大学代表に選出され、オランダで行われたハーレム・ベースボールウィークに出場した。今季も30日現在、リーグ3位の打率.354をマーク。しかも、巨人から2位指名された慶大・萩尾匡也外野手(4年)と並びリーグ最多の4本塁打を放っている。それでもなお、春は12個だった四死球が今季2つに減ったことから「秋の方がボール球に手を出すことが多かった。反省点です」と言うのだから、頭が下がる。

 今年も村松が指名されたことによって、明大は13年連続でドラフト指名選手を輩出し、史上最長記録を更新した。3年生にも4番の上田希由翔内野手らがいて、2年生に宗山、1年生に久野が控える。いつまでたっても、記録が途切れる気配はない。

(Full-Count 宮脇広久)