早大は16日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグで、立大との2回戦に3-2で勝利し、勝ち点を挙げた。「4番・中…
早大は16日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグで、立大との2回戦に3-2で勝利し、勝ち点を挙げた。「4番・中堅」で出場した蛭間拓哉外野手(4年)は同点の8回に勝ち越しの口火を切る左前打を放ち、ドラフト前最後の試合で結果を残した。
15日の1回戦は無安打に終わるも、チームは延長10回に勝ち越して先勝。「後輩、同級生たちがチームのためにやってくれたので、挽回したい」と誓った。初回2死二塁での第1打席は四球、4回先頭の第2打席は強烈な当たりも、セカンドの正面に転がり凡退。6回2死一塁の第3打席も四球だった。そして迎えた8回先頭の打席、いつもとは違う心持ちで打席に入った。
「いつもはここで打ってやろうとか、チームのためにとか、控えの4年生のために打とうという気持ちだったんですけど、この打席は“どうせみんな期待していないし、また打てないと思われてるんだろうな”と。どうせ打てないんだったら思い切っていこうという気持ちでした」
試合前の時点で打率.115。開き直って打席に入ったことが奏功した。4球目の高めの直球を左前に鋭くはじき返し、一塁上では手を叩いて笑顔を見せた。続く印出太一捕手(2年)、吉納翼外野手(2年)の連打で勝ち越しのホームを踏んだ。

ドラフトも控えるラストシーズンで、自ずとプレッシャーはかかる。今季初安打を放ったのは開幕から16打席目。ここまで28打数4安打で長打もまだ打てていないが、積み上げてきた評価は高い。11日には西武が1位指名を公言。小宮山監督は「4年後プロに行きたいという思いを持って進学してきて、(ドラフトで)指名をしていただけるということで、本人が首を縦に振ればいける状況になったのは良かったかなと思います。プロの選手になれるということで、ホッとしているんじゃないかと思います」と気持ちを慮る。
リーグ戦も残すは、早慶戦のみ。“伝統の一戦”では2年秋の9回逆転2ランをはじめ、今春も2本塁打を放っている。「このチームでやるのも最後になるので、悔いの残らないように、全力プレーで頑張りたい」。鬱憤を晴らして、プロの世界に飛び込む。
(Full-Count 上野明洸)