優勝馬には天皇賞・秋への優先出走権が与えられるレースだが、18年ステルヴィオ、19年インディチャンプ、20年サリオス…

 優勝馬には天皇賞・秋への優先出走権が与えられるレースだが、18年ステルヴィオ、19年インディチャンプ、20年サリオス、そして昨年のシュネルマイスターは、ここをステップにマイルチャンピオンシップへと挑んでいる。開幕週だけに良好な馬場コンディションで行われることが多く、スピードが求められる傾向が強い。

 別定重量のGII戦だけあって「格」がモノをいうケースが多い。1番人気馬は【7・0・0・3】で3番人気以内馬は【8・4・1・17】。堅調な傾向が強いレースだ。

 ◎サリオスは一昨年の優勝馬。皐月賞、そしてダービーはコントレイルの2着で、前走安田記念は勝ったソングラインと同タイム3着だった。なかなか順調に使い込むことができない馬だが、母はドイツオークス馬で、姉妹には有馬記念2着サラキア、先のローズS2着サリエラがいる血統。

 これまで13戦のキャリア中で、G1競走が10戦。強いメンバーと戦い続け、G1以外では負けていない馬で、2歳時にこの東京競馬場でレコードタイムを記録しており、速い時計の決着にも十分対応できるスピードの持ち主だ。一昨年の走りを再現して欲しい。

 〇レイパパレは大阪杯の優勝馬。新馬戦から不敗のまま古牡馬混合GI競走を制したときはどこまで強くなるのかと思われたが、その後は勝ち星に恵まれていない。しかし大阪杯2着、金鯱賞2着、宝塚記念3着と牡馬相手に健闘しており、大きく評価を下げる必要はないのではないか。加速力と粘り強さを武器とするタイプで、スタートからスピードに乗り切れなかった前走は本来の走りができなかった。得意とする距離で復活を期待したい。

 ▲ダノンザキッドは一昨年のホープフルS優勝馬。レイパパレ同様、その1戦を最後に勝ち星には恵まれていないが、マイル路線転向後はマイルチャンピオンシップ3着、安田記念0.2秒差6着など悪くない内容のレースを続けている。東京競馬場芝コースは2歳時に東京スポーツ杯2歳Sを制し、休み明けの富士Sでも4着争いに顔をのぞかせた舞台。これまでのレース内容からマイルは少々忙しい印象もあり、改めてこの距離で期待してみたい。

 △ポタジェは大阪杯の優勝馬で、昨年の3着馬。あまり人気にならないタイプだが、半姉にオークス2着で、16年の毎日王冠優勝馬ルージュバックがいる良血馬で、宝塚記念を除けば、堅実な走りを続けている。見限れない存在だ。

 △ジャスティンカフェはエプソムカップ4着馬。今回が11戦目だが、過去10戦中6戦でメンバー最速の末脚を記録しており、強烈な末脚が武器。その末脚がGI級の相手に通用するのか、今回が試金石になりそうだ。