対抗戦(関東大学対抗戦)を2連勝と上々の滑り出しで幕を開けた今試合、迎え撃つのは青学大だ。前半3分にラインアウトモー…

 対抗戦(関東大学対抗戦)を2連勝と上々の滑り出しで幕を開けた今試合、迎え撃つのは青学大だ。前半3分にラインアウトモールからフッカー中山大暉が先制トライを挙げる。その後もテンポよく得点を重ねて24ー5で試合を折り返す。後半もNO・8髙武俊輔の2トライの活躍などから24点を加算し、最終スコア48ー10で快勝。慶大は対抗戦の勝ち点を15に伸ばし、順位を1位に躍り出た。


復帰戦で2トライを挙げたNO・8髙武

 前半開始早々3分、慶大は敵陣で反則を得て5メートル付近でラインアウトのチャンスを作る。そこからモールを組み、最後は中山がインゴールに押し込み先制。続く12分、今度はBKがチャンスをものにする。まず、ハーフウェーライン付近でのマイボールラインアウトからBKに展開。一度は相手にボールが渡ったものの、粘りの守備ですぐさまボールを奪い返し、WTB佐々木隼のもとへ。佐々木が相手を一人かわしてそのままインゴールに飛び込んだ。26分にも相手ボールラインアウトから相手SHにロックアイザイア・マプスアがプレッシャーをかけボールを奪取。SH小城大和、中山とつなぎ、この日2トライ目となった中山の得点で、試合を優位に進めていく。その後は、互いに決め手を欠き、終盤へ。終了間際の41分、今季の対抗戦初先発となったSO中楠一期のトライにより24ー5とし、前半を終えた。

 後半も流れをつかみたい慶大だったが、キックの蹴り合いからミスを重ね、徐々に自陣深くに追い込まれていく。10分には大外で待っていた相手WTBにチャンスを作られるが、CTB鬼木崇と佐々木のディフェンスにより窮地を脱する。そして14分、相手のラインオフサイドからCTB永山淳がPGをしっかりと決め、後半初得点。17分には、敵陣中央5メートルでのスクラムから髙武が自ら持ち出しグラウンディング。23分に相手の連携ミスを見逃さずに鬼木が、27分には再び髙武がトライを挙げ、得点を量産していく。だが、反対に終了間際に青学大に点を献上し、そのままノーサイド。48ー10で試合を終え、慶大はこれで対抗戦開幕3連勝を飾った。


インゴールに走り込むWTB鬼木

 今試合はフランカー今野勇久主将やNO・8福澤慎太郎など、FWの中核を担う選手たちを欠く中でも、「(やりたいプレーが)ある程度できた、少し収穫があったゲーム」と栗原監督が話すように、前節よりも安定したアタックで前半から主導権を握り続けた。しかし、10個の反則を犯すという規律の問題や、チャンスで取りきれずに失点につながったシーンなど、まだまだ細かい部分の修正点も散見される試合となった。次節は筑波大戦。ここ3年で一度も勝てていない相手なだけに、何としてでも勝利を挙げたいところ。次節も「チャレンジャー」として立ち向かい、前半に主導権を握る戦いを演じられるか。今節で得た自信と課題を糧に、そして自慢のディフェンスに磨きをかけ、難敵・筑波大を破ることができるか必見だ。

 (記事 森田健介、写真 戸祭華子)

コメント ※記者会見より抜粋

栗原徹監督

――今日の試合を振り返っていかがですか

 ゲーム内容は、青山学院さんの粘り強いディフェンスに苦しめられる場面もありましたが、慶應としても過去1、2戦なかなかやりたいプレーができなかった中で、(やりたいプレーが)ある程度できた、少し収穫があったゲームだったと思います。

――今野勇久主将が欠場したのはケガが原因でしょうか

 コンディション不良です。今は元気にウォーターボーイもできていますので、近日中に戻ると思います。今日はコンディションが整わなかったというところで欠場にしました。

――青学大は、前2試合でしぶといディフェンスが行われていました。それに対する対策、どのようにして攻略していこうと考えていたか教えてください

 強いタックラーが何人かいますので、そこをしっかり回避することと、彼らの出足の速いディフェンスをどうかわしていくか、強い面になるべく当たらないようにということで、いろいろ考えました。

――自分たちの強みを出していくという点では、どのようなプランを立てて、どのように遂行しこの試合に臨んでいこうと考えていたか教えてください

 青山学院さんもディフェンスが売りで、慶應もディフェンスが売りなので、ディフェンス対ディフェンスになると思っていました。ですので、自分たちがしっかりディフェンスできる状況、青山学院さんもディフェンスからの切り返しが非常に優れていますので、そこを意識してゲームプランを立てました。

NO・8髙武俊輔

――今日の試合を振り返っていかがですか

 初戦と、2戦目はあまりいいかたちで終われていなかったのが慶應で、少し慢心していた部分もあったと思います。この青学大戦は、自分たちがチャレンジャーということを再認識して、相手よりもひたむきにプレーしようということを意識して臨みました。その結果、このような結果が残ったと思っているので、次からも自分たちがチャレンジャーということを意識しながらプレーしたいと思います。応援ありがとうございました。

――ここまで3試合してきた感想と、チームの雰囲気が変化してきてこの先こうなりたいというイメージ、どういったチームにしたいか教えてください

 この対抗戦を通じてなのですが、僕は初戦とその次とケガで試合に出れなくて、チームに迷惑をかけてしまったと感じているので、これからは自分も体を張ってチームを助けることが出来たらと思います。また、ここから先の対抗戦に関しては、本当に一戦一戦大事になってくるので、まずは4年生がしっかりとチームを引っ張っていけたらと思います。

――ラストシーズンということで、どのように戦っていきたいですか

 僕自身の今シーズンの思いとしては、もう今後ラグビーをすることはないので、一戦一戦ケガがないように全力を出しつつ、後輩を引っ張ってプレーしていけたらと思っています。

CTB鬼木崇副将

――今日の試合を振り返っていかがですか

 メンタル的なところは今、髙武くん(髙武俊輔)が言ってくれた感じです。具体的には、ブレイクダウンを意識して今週やってきて、特にディフェンスのブレイクダウンではたくさんターンオーバーができたというのが結果に表れていたと思っています。今まで自分たちができなかったブレイクダウンで結果が出せたというところでこの試合の一番の収穫と感じています。

――ここまで3試合してきた感想と、チームの雰囲気が変化してきてこの先こうなりたいというイメージ、どういったチームにしたいか教えてください

 先ほど髙武くんからもあったのですが、4年生の力はすごく大事になってくると思っています。試合のメンバーの半分くらいは4年生が出ているチームなので、どれだけ4年生がピッチの中で体を張れるかといったところは大事になってくると思っています。自分も含め、ほかの4年生も巻き込んでいいチームを作っていけたらと思っています。

――4年生でラストシーズンということで、どのように戦っていきたいですか

 自分は2年間浪人して、(慶應は)憧れて入ってきたチームです。そのチームのために、いま副将という立場で、あまり勝てていないチームだったので、勝つことによっていい文化を残せたらなと思います。

関東大学対抗戦
慶大スコア青学大
前半後半得点前半後半
2424
48合計10
【得点】▽トライ 中山(2T)、佐々木、中楠、髙武(2T)、鬼木▽ゴール 永山(5G1PG)
※得点者は慶大のみ記載
 
関東大学対抗戦Aグループ得点表(10月2日現在)
チーム勝ち点試合得点失点得失トライ
帝京大15001852016529
早大1401632513824
明大141952217331
慶大151272510219
日体大219-211
筑波大59101-42
青学大18138-120
立大212-205
関東大学対抗戦Aグループ星取表
 帝京大早大明大慶大日体大筑波大青学大立大
帝京大11/6 14:00熊谷11/20 14:00秩父宮12/3 14:00秩父宮〇129-619T17G〇45―207T5G〇52-08T6G〇88-014T9G
早大11/6 14:00熊谷12/4 14:00国立11/23 14:00秩父宮〇102-0
16T11G
〇23-17
2T2G3PG
〇38-3
6T4G
〇31-7
5T3G
明大11/20 14:00秩父宮12/4 14:00国立11/6 11:30熊谷〇74-0
12T7G
〇33-22
5T4G
〇70―27
10T10G
〇88―0
14T9G
慶大12/3 14:00秩父宮11/23 14:00秩父宮11/6 11:30熊谷〇43-8
7T4G
〇16-12
2T1G
〇48―107T5G1PG〇36-75T4G1PG
日体大10/16 13:00大和●0-102●0-74 ●8-431T1PG12/4 14:00熊谷11/19 14:00江戸川11/5 14:00熊谷B
筑波大●20-452T2G2PG●17-233T1G●22-335T4G10/16 13:00小田原12/4 14:00熊谷11/5 11:30熊谷B11/19 11:30江戸川
青学大●0-52 ●8-381T1PG10/16 11:30太田●10-482T11/19 14:00江戸川11/5 11:30熊谷B12/4 11:30熊谷
立大●0-8810/23 13:00新潟●0-88●7-361T1G11/5 14:00熊谷B11/19 11:30江戸川12/4 11:30熊谷

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、国立は国立競技場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、敷島は群馬・アースケア敷島サッカー・ラグビー場、新潟は、新潟市陸上競技場、月寒は北海道・月寒野外競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、太田は群馬・太田市運動公園陸上競技場、小田原は神奈川・小田原市城山陸上競技場、大和は神奈川・大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。