国内ツアー、CATレディース最終日 女子ゴルフの国内ツアー、CATレディース最終日は21日、神奈川・大箱根CC(6638ヤード、パー72)で行われ、単独首位で出た20歳ルーキー岩井千怜(Honda)が2バーディー、ノーボギーの70で回り、通…

国内ツアー、CATレディース最終日

 女子ゴルフの国内ツアー、CATレディース最終日は21日、神奈川・大箱根CC(6638ヤード、パー72)で行われ、単独首位で出た20歳ルーキー岩井千怜(Honda)が2バーディー、ノーボギーの70で回り、通算13アンダーで逃げ切りV。史上3人目となるツアー初優勝からの2戦連続Vを、20歳1か月16日の最年少で達成した。歴史的快挙を呼び込んだのは、5メートルをねじ込んだ17番のバーディーパット。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公式ツイッターの動画には驚きの声が寄せられた。

 新人とは思えない強心臓でねじ込んだ。17番パー3のバーディーチャンス、5メートルの距離があったが、岩井は落ち着いていた。緩やかなスライスラインを読み切り、ジャストのタッチでカップイン。胸の前で力強く右拳を握った。

 3番でバーディーを奪って以降はパーが続いていた岩井。その間に7打差13位で出ていた山下美夢有が大会コースレコードの64をマークし、並ばれていた。プレッシャーがかかるのは追われる岩井の立場だったが、勝負所で集中力を発揮した。

 このまま逃げ切り、歴史的快挙を手繰り寄せた一打に。JLPGA公式ツイッターが「一歩前に出た!! 岩井千怜が17番でロングパットを沈めてバーディー」と紹介した動画には「ツアールーキーとは思えない」と驚きの声が上がった。

 優勝スピーチでは、前夜に母の家族と食事を共にしたことを明かした岩井。「おばあちゃん、母のお兄ちゃんと久しぶりに会えて、2人のために優勝したかった。優勝するところを見せられてうれしく思います」と初々しく胸中を語った。(THE ANSWER編集部)