アメリカン・リーグ東地区で首位のニューヨーク・ヤンキースは24日、敵地でのボルティモア・オリオールズ戦に臨み、6ー0で勝…

アメリカン・リーグ東地区で首位のニューヨーク・ヤンキースは24日、敵地でのボルティモア・オリオールズ戦に臨み、6ー0で勝利した。この試合、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)とリーグMVPを争うと目されているアーロン・ジャッジが37号2ランを放った。

◆【実際の映像】37号2ランを放つアーロン・ジャッジに鳴り響く「MVP」コール

これでジャッジは本塁打部門でリーグ2位ヨルダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)に9本差をつけて、トップ独走。104年ぶりとなる「年間2ケタ勝利2ケタ本塁打」に王手が掛かった大谷か、本塁打王獲得が濃厚なジャッジか、MVP争いもデッドヒートとなっている。

■マリスの記録を塗り替えるペース

後半戦に入ってもジャッジの勢いが止まらない。1回1死二塁で迎えた第2打席。右腕ディーン・クレーメルのカーブを捉えると、打球は37号2ランとなって左翼席に飛びこんだ。打球速度111.1マイル(約179キロ)、飛距離は456フィート(約139メートル)を記録する大アーチだった。

前半戦を33本塁打で終えたジャッジは、球宴明け5試合で4本塁打と後半戦に入っても好調を維持。1961年にロジャー・マリスが記録したア・リーグ史上最多のシーズン61本を抜くことも可能なペースとなっている。さらに打点も81でトップに立ち、打率は.294 と6月26日以来の高打率に戻してきた。

なお、MLBのシーズン最多ホームラン記録は、バリー・ボンズ(当時サンフランシスコ・ジャイアンツ)が2001年に記録した73本。37年間不滅の記録とされて来たマリスの記録を抜いたのは、マーク・マグワイア(当時セントルイス・カージナルス)で1998年9月8日のこと。この年、70本を放った。マリスの記録を上回ったのは、この2人に加え、同じく98年に66本を記録したサミー・ソーサ(当時シカゴ・カブス)だが、ともにステロイド全盛期だった点が影を落とし、いまだにメジャーにおけるシーズン最多記録は「マリスとすべき」という論調も散見される。このため、これだけのホームランを放ちだから、この3人は野球殿堂入りしていない。ボンズとマグワイアはすでに殿堂入り資格を喪失。上位2者が資格を失った今、ソーサの殿堂入りも望み薄だ。

もしジャッジがマリスの記録を超えるとなると、それこそが「真のシーズン最多ホームラン」とされる可能性さえ残るのだ。

■シーズン本塁打記録(MLB)

順位

本塁打数

選手

達成年

所属

1

73

バリー・ボンズ

2001年

ジャイアンツ

2

70

マーク・マグワイア

1998年

カージナルス

3

66

サミー・ソーサ

1998年

カブス

4

65

マーク・マグワイア

1999年

カージナルス

5

64

サミー・ソーサ

2001年

カブス

6

63

サミー・ソーサ

1999年

カブス

7

61

ロジャー・マリス

1961年

ヤンキース

8

60

ベーブ・ルース

1927年

ヤンキース

9

59

ベーブ・ルース

1921年

ヤンキース

9

59

ジャンカルロ・スタントン

2017年

マーリンズ

■監督に予告ホームラン

米地元紙『ニューヨーク・ポスト』が伝えるところによると、チームメートも好調の主砲を絶賛。DJ・ラメーヒューは「ジャッジはとても安定しており、ホットな状態だ。現在の球界で最高の選手」とコメント。

この試合で先発し、8勝目を挙げたネストル・コルテスは「クラブハウスに足を踏み入れた瞬間から、彼は違うということが分かる。外でストレッチをしているときも、そして試合中も含めて彼のすることすべてが卓越している」と話し、ジャッジがチームに与える影響はグランド内だけにとどまらないとした。

この日は初回の第1打席に空振り三振。この結果をアーロン・ブーン監督にわびると、2打席目が巡ってきた際、指揮官に「やってやる」と話してバッターボックスに向かったという。まさに“予告ホームラン”をやってのけたジャッジ。この日もダイヤモンドを回る際には、MVPコールが巻き起こっている。「二刀流」大谷とのマッチレースと囁かれるMVP争いもますます注目だ。

◆「大谷翔平を見たい」でファン急増 ブレーブス、エンゼルスとの3連戦で観客動員新記録

◆大谷翔平先発登板以外での白星は6月27日以来 ショーヘイ無安打の大勝に現地記者も「滅多にない!」と湧く

◆去就が注目される大谷翔平とファン・ソト どちらが欲しいか、ドジャース地元メディアでのアンケート結果は……

文●SPREAD編集部

There goes that man 👨‍⚖️ pic.twitter.com/anyYNUQOw2

— New York Yankees (@Yankees) July 24, 2022