7月24日から高校サッカーのインターハイがスタート。今大会もJリーグ入りが内定している選手や、プロ入りを目指す選手、さま…
7月24日から高校サッカーのインターハイがスタート。今大会もJリーグ入りが内定している選手や、プロ入りを目指す選手、さまざまな長所を持った選手たちが、活躍の時を待っている。そのなかから注目選手11人をピックアップして紹介する。
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「得点王と日本一」を狙う、神村学園の福田師王
福田師王
(ふくだ・しおう/神村学園/FW/3年/178cm、70kg)
高校ナンバーワンストライカーだ。ゴールバリエーションが豊富で、空中戦や相手の背後への抜け出しを得意とし、ミドルレンジからのシュートを決める場面も珍しくない。
その一方で今季はコンディションが整わず、苦戦を強いられた。序盤戦は満足いく活躍を見せられずに不完全燃焼だったが、ここにきてようやく状態が上向いてきた。目標は「得点王と日本一」と言いきる。
春先にはドイツの名門・バイエルンのトレーニングに参加するなど、国内外から高い評価を得ているゴールゲッターが、真価を発揮できるか注目だ。

規格外のストライカー。大津の小林俊瑛
小林俊瑛
(こばやし・しゅんえい/大津/FW/3年/191cm、75kg)
公立ながら、DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)を筆頭に50人以上のJリーガーを輩出してきたのが、熊本県の大津高校。その最新作である小林は、規格外という表現がよく似合うストライカーだ。
191cmの大型ながら身のこなしが軽く、ヘディングだけでなく、スペースへの飛び出しにも優れる。「ほかの人が頭で行くところを胸で行けるのは長所」と口にするとおり、胸トラップからのポストプレーも魅力十分だ。
「チームを勝たせられる選手になりたい」と意気込む今年は、昨年の選手権で果たした準優勝超えを狙う。

身体の強さを生かしたプレーに定評がある、帝京の齊藤慈斗
齊藤慈斗
(さいとう・よしと/帝京/FW/3年/174cm、72kg)
身体の強さに定評がある点取り屋だ。FWとしては小柄だが、相手を背負った状態でもボールを失わない。食事面の改善やウェイトトレーニングを増やしたことで身体は昨年よりもひと回り大きくなり、ポストプレーがより安定した。
上半身や腕をうまく使ってパスを収めるだけではなく、ゴール前の迫力も十分。クロスに合わせるスキルや、相手の背後への抜け出しを得意としており、ここぞという場面での勝負強さも光る。
「一番長い夏にしたい」(齊藤)。高卒でのプロ入りを目指す伝統高のエースが、高校最後の夏に挑む。

左足のキックを武器にゲームを組み立てる。神村学園の大迫塁
大迫 塁
(おおさこ・るい/神村学園/MF/3年/177cm、69kg)
中学3年生でプリンスリーグ九州に出場するなど、早くから将来を嘱望されてきた。最大の武器は、確かな戦術眼と左足のキック。昨季まではトップ下でプレーしていたが、今季はボランチの位置でビルドアップに関わりながら、ゲームを組み立てる役割を担う。
ミドルシュートも強烈で、コンパクトな振りから放たれる一撃も迫力満点。2月にはセレッソ大阪入団が内定し、進路も定まったことで自身のプレーに集中できる環境が整った。
キャプテンとして挑む高校最後のインターハイ。昨季はベスト8で敗れただけに、今大会に懸ける想いは強い。

スピード突破が魅力。東山の阪田澪哉
阪田澪哉
(さかた・れいや/東山/MF/3年/170cm、64kg)
スピード溢れる突破の切れ味は、高校年代でもトップクラス。昨年のインターハイでも快足を存分に発揮し、チームをベスト8に導いた。
「自分がもっと成長するには、スピードだけではダメだと思った」と振り返る夏以降は、突破して終わりではなく、シュートへの意識も高まった。
高校に入ってから精神面も逞しくなっており、早期にセレッソ大阪入りが決まったのも頷ける。史上最強との呼び声が高い東山を初タイトルに導けるか注目だ。

華麗なドリブル、スルーパスが見られるか。履正社の名願斗哉
名願斗哉
(みょうがん・とうや/履正社/MF/3年/175cm、55kg)
武器は観る者を魅了するドリブル。足に吸いつくようなトラップから、華麗かつスピーディーな仕掛けによって、相手の警戒網をすり抜けていく。相手が予想もしない場所へと繰り出すスルーパスも魅力で、J1のビッグクラブが惚れ込むのも無理はない。
足元でボールをもらい、相手をかわす意識が強かった昨年までとは違い、スペースで受ける意識が強まったのは成長した部分。攻撃に関与する回数が増えたことで、相手にとってより怖い選手になりつつある。
高校初の全国大会で、主役に躍り出る可能性は十分だ。

決定機を演出するアタッカー。帝京長岡の廣井蘭人
廣井蘭人
(ひろい・らんど/帝京長岡/MF/3年/171cm、59kg)
育成組織である長岡JYFC仕込みの相手の逆を突くプレーは、見ていて爽快。軽やかに相手エリアを前進し、スルーパスで決定機を演出できるアタッカーだ。
入学1年目から選手権4強に貢献しながら、昨年は3回戦で敗退。「また楽しい舞台に戻るために、これまで以上にゴールへの意識を強く持っています。足を使って、運動量を増やし、ゴール前に入っていく動きを昨年より意識しています」。
そう口にするとおり、攻撃への貢献度は増している。

パワーを生かしたドリブルが武器。昌平の荒井悠汰
荒井悠汰
(あらい・ゆうた/昌平/MF/3年/174cm、72kg)
規格外のパワーを生かした、ドリブル突破が武器の俊英だ。1年次からレギュラーを任され、同年冬の高校サッカー選手権ではゴールも記録。昨季はコンディションが整わず、苦しんだ時期もあったが、今季は10番に相応しいプレーでチームの勝利に貢献している。
来季から加入するFC東京ではすでにルヴァンカップにも出場しており、レフティに懸かる期待は大きい。
高精度のプレースキックも含め、試合を決定づける活躍ができれば、チーム初の日本一も現実味を帯びてくる。

2年時からエースナンバー14番を背負う、前橋育英の徳永涼
徳永 涼
(とくなが・りょう/前橋育英/MF/3年/176cm、66kg)
故・松田直樹氏を筆頭に鈴木徳真(セレッソ大阪)、櫻井辰徳(徳島ヴォルティス)など前橋育英の顔となる選手が背負ってきたのが、14番。エースナンバーを2年生の時から託されたことから、彼のすごさがわかるだろう。
元々は柏レイソルの育成組織でプレーしていたが、「寮生活をして親元を離れて自立したかった。泥臭さを身につけたいとも思った」と前橋育英への進学を決意。
定評のあった戦術眼の高さとゲームメイクに、力強いボールハントも持ち味に加わり、総合力の高いボランチへと進化を遂げた。

将来性の高いセンターバック。佐賀東の宝納拓斗
宝納拓斗
(ほうのう・たくと/佐賀東/DF/3年/182cm、70kg)
182cmの身長に、高精度の左足キックを備えたセンターバック。入学時から蒲原晶昭監督の期待は大きく、早くからスタメンに定着。昨年はU-17高校選抜の一員にも選ばれた。
今年に入ってからは、Jクラブのキャンプにも参加。プロでも左足が通用すると自信をつかむとともに、コーチングの重要性を学んだ。また、対人守備の弱さを痛感し、これまで以上に自主練でフィジカル強化に励んできた。
将来性の高さはピカイチで、今大会のパフォーマンス次第では、高卒でのプロ入りも狙える選手だ。

青森山田のキャプテンを務める多久島良紀
多久島良紀
(たくしま・よしき/青森山田/DF/3年/180cm、72kg)
常勝軍団を牽引するDFリーダーだ。昨季は左サイドバックのレギュラーとして活躍。身体の強さを生かした1対1と、強肩を生かしたロングスローでチームを支えてきた。
昨秋に右ヒザの前十字靭帯断裂の大ケガを負ったが、今季はキャプテンに就任。6月に復帰すると、センターバックとして最終ラインを統率し、コンディションを上げてきた。
「2年生から先輩と一緒に試合に出場していた経験値があるので、体験したモノをチームに浸透させてくれている」とは黒田剛監督の言葉。長期離脱から戻ってきた大黒柱が、チームを連覇に導けるか注目だ。