テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は10日、男子車いすテニスのシングルス決勝が行われ、第1シードの国枝慎吾が第2シードのA・ヒューエット(イギリス)を4-6, 7-5, 7-6 (10-5)の逆転で破り、悲願…

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は10日、男子車いすテニスのシングルス決勝が行われ、第1シードの国枝慎吾が第2シードのA・ヒューエット(イギリス)を4-6, 7-5, 7-6 (10-5)の逆転で破り、悲願の大会初優勝を飾るとともに、四大大会とパラリンピックを制覇する生涯ゴールデンスラムを達成した。試合後に国枝はSNSを更新し、思いをつづった。
>>ジョコビッチ優勝、ウィンブルドン男子 結果・組合せ<<
前日行われたダブルス決勝でG・フェルナンデス(アルゼンチン)とのペアで優勝を飾っていた国枝。この日は第1セットを落としたものの、第2・ファイナルセットを勝ち取り3時間20分の激闘を制した。
また、38歳の国枝は1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と6月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)も制覇しており、今季グランドスラム3大会連続でシングルスタイトルを獲得。9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では大会3連覇と年間グランドスラム達成を目指す。
国枝は11日にインスタグラムを更新し、昨年金メダルを獲得した東京パラリンピック(日本/東京、ハード)からこれまでの約1年間について思いをつづっている。
「先程チャンピオンズディナーが終わり、ようやくホテルに帰ってきたところです。2016年にウィンブルドンシングルスが車椅子テニスでも開催されるようになり、最後に残ったタイトルとなっていただけに、格別です」
「このタイトルを獲得しないままテニス生活が終わることも覚悟していました。昨年の東京パラの後、燃え尽き症候群気味になり引退を何度も考えましたが、続けて本当に良かった。支えてくれたチームや応援してくださる皆様にも心から感謝です。一度日本に帰り、心と身体を充電して、また再スタートですね!日頃より活動を支えてくれているスポンサーにも改めて感謝申し上げます」