■4連勝を逃した首位・仙台は「仕切り直し」 J2首位戦線は「3強」の争いが続いている。ベガルタ仙台が勝点36で先行し、ア…

■4連勝を逃した首位・仙台は「仕切り直し」

 J2首位戦線は「3強」の争いが続いている。ベガルタ仙台が勝点36で先行し、アルビレックス新潟横浜FCが勝点1差の「35」で追いかけている。

 5月28、29日に開催されるJ2リーグ19節で、首位の仙台は19位の栃木SCをホームに迎え撃つ。

 仙台にとっては、仕切り直しの一戦だ。

 15節から17節まで今シーズン2度目の3連勝を飾り、25日のファジアーノ岡山戦で4連勝を目ざしたが、スコアレスドローに終わった。無得点は3月6日の第3節以来である。試合後の原崎政人監督が「仕留めきれなかった」と振り返ったように、この日の仙台は好機を生かせなかった。

 中3日の3連戦目となる栃木戦では、遠藤康の2試合ぶりの先発が予想される。岡山戦は4試合ぶりに先発を外れ、83分から途中出場した。栃木戦を念頭に置いての、限定的な出場だったのだろう。

 遠藤はここまで4得点を記録しており、そのすべてが勝利に結びついている。2節の水戸ホーリーホック戦、5節のモンテディオ山形戦のゴールは決勝弾となった。アタッキングサードでJ1基準のクオリティを示す34歳のレフティは、栃木攻略のキーマンと言えるだろう。

■仙台は連勝中の栃木をどう攻略する?

 対する栃木は上り調子だ。

 5月21日開催の17節で、栃木は10試合ぶりの勝利をつかんだ。25日の18節でも、上位チームのFC町田ゼルビアを1対0で下している。今シーズン初の連勝となった。

 5勝6分7敗の勝点21は、19位に位置する。J3降格圏に近いが、10位のツエーゲン金沢とは勝点3差だ。J1参入プレーオフ圏の5位の山形とも、2勝分の違いにあたる勝点6差である。

 栃木はここまで17失点で、これはリーグ最少6位タイである。カルロス・グティエレス鈴木海音大谷尚輝の3バックは高さと強さを兼ね備える。仙台からすれば、富樫敬真が3バックとのマッチアップで優位に立ち、遠藤が3バックとダブルボランチの間でボールを引き出したいだろう。

 3バック攻略の前提条件となる「3バックの両脇」のスペースは、名倉巧氣田亮真の突破力に期待が集まる。2人のドリブラーは揃って好調を維持しており、シュートシーンにも絡んでいる。彼らの決定力も、勝利を引き寄せるポイントになりそうだ。

 サイドの攻略においては、左SBの内田裕斗もキーパーソンにあげられる。17節の大宮戦で2アシストを記録し、18節の岡山戦でも好パスを供給していた。この27歳が氣田とともに左サイドを制圧すれば、仙台の勝利は近づいてくる。

 ユアテックスタジアム仙台を舞台とする一戦は、29日14時キックオフ予定だ。

■新潟・本間至恩はスタメンか、ジョーカーか?

 2位の新潟は上位対決に挑む。5位のモンテディオ山形とホームで対峙するのだ。

 新潟は25日の18節で、水戸ホーリーホックを3対0で下した。0対0で迎えた53分、U-21日本代表MF三戸舜介が先制のドリブルシュートを叩き込み、67分と85分に本間至恩が追加点を決めた。2試合連続の3得点とクリーンシートで勝点を「35」とし、横浜FCを得失点差で上回って2位をキープしている。

 水戸戦ではボランチ高宇洋が30分過ぎに交代した。自ら交代を申し出たようで、山形戦の出場は難しいかもしれない。

 また、17節の横浜FC戦を前半で退いたCB舞行龍ジェームズは、水戸戦のメンバーに入っていなかった。CBでは千葉和彦田上大地早川史哉の3人起用されているが、組合せの軸となってきたのは舞行龍だ。最終ライン中央からのパスの出し入れも担っており、長期の離脱となると影響が出てくる。

 一方、選択肢が豊富なのは二列目だ。高木善朗が3試合連続で、イッペイ・シノヅカが2試合連続でメンバー外なっているものの、プロ2年目の三戸と小見洋太が結果を残している。伊藤涼太郎、松田詠太郎らも含めて、多彩な組合せが可能だ。

 そのなかで注目されるのは、本間の起用法だろう。

 12節を最後に6試合連続で先発から外れているが、このドリブラーは“最強のジョーカー”になる。「キュッ」と音がするようなドリブルは、分かっていても止められない。とりわけ、疲労度の増す後半途中からの出場は効果絶大だ。松橋力蔵監督の判断が興味深い。

 対する山形は、FW藤本佳希が全治6~7か月の重傷を負ってしまった。ここまでチームトップの7ゴールを奪っている得点源に代わって、ブラジル人FWデラトーレが先発に定着している。彼を軸とした連携を深めることが、山形には急がれている。

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