男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は24日、シングルス決勝が行われ、第5シードのC・アルカラス(スペイン)が第8シードのP・カレノ=ブスタ(スペイン)を6-3, 6-2の…

男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は24日、シングルス決勝が行われ、第5シードのC・アルカラス(スペイン)が第8シードのP・カレノ=ブスタ(スペイン)を6-3, 6-2のストレートで破り、大会初優勝を決めた。翌日、アルカラスはSNS上で改めて同一戦を振り返った。
「この1週間、僕の感情を表現する言葉はないよ。バルセロナ・オープンで優勝できたことは、僕にとって特別なことで、素晴らしい思い出のある場所で開催されるこの大会は、僕にとって特別なものだ」
「最初から最後まで僕を応援してくれたすべての人に感謝したい。僕の偉大な友人、カレノ=ブスタの素晴らしい一週間と、彼の毎日の素晴らしい仕事も祝福したいと思う。僕はいつもあなたを応援し続けたい。またバルセロナで会おう」
同大会では23日に準決勝が行われていたものの、雨天により2試合とも4ゲーム終了時点で順延が決定。24日に準決勝と決勝が組まれた。
第5ゲームから再開された準決勝でアルカラスは第10シードのA・デ ミノー(オーストラリア)との3時間39分に及ぶ激戦を6-7(4-7), 7-6(7-4), 6-4で制して決勝に進出。一方、カレノ=ブスタは第6シードのD・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3, 6-4のストレートで破り、決勝へ駒を進めた。
迎えた決勝戦。第1セット、アルカラスがファーストサービス成功時に92パーセントの高い確率でポイントを獲得。リターンゲームでは第5ゲームで最初のブレークに成功すると、第9ゲームで2度目のブレークに成功し先行する。
続く第2セット、序盤は互いにサービスキープが続くも、終盤にアルカラスが2度のブレークに成功。1時間7分で2月のリオ・オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)、3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)に続き今季3勝目をあげた。
これらの結果によって、18歳のアルカラスは25日付ATP世界ランキングでキャリア初のトップ10入りを記録し9位にランクインした。この記録は2007年にA・マレー(イギリス)が19歳11ヶ月でトップ10入りして以来15年ぶり、史上20人目となる10代でのトップ10入りを決めた。
また、18歳11ヶ月でのトップ10入りは、史上9番目の若さ。同胞のR・ナダル(スペイン)は2005年4月25日付けの世界ランキングで初のトップ10入りを果たしており、17年の時を経て同日にランクインした。
アルカラスはトップ10入りについてもインスタグラム上で言及し、「今年の目標をすでに達成できたので、そろそろ新しい目標を立てたい」とつづった。