過去10年、桜花賞では前走・チューリップ賞組が【5-7-6-29】で最多5勝。ただし、チューリップ賞1着馬が桜花賞を制したのは、2009年のブエナビスタが最後であり、むしろチューリップ賞で2着以下の馬が本番で巻き返すケースが目立つ。

また、GIIへ昇格した2018年以降は【0-3-2-12】と2着止まり。近年は「直行ローテ」の活躍が顕著で、昨年も阪神ジュベナイルFから直行したソダシとサトノレイナスがワンツーを飾った。

しかし、この直行ローテで結果を残した馬を並べると、ソダシ、サトノレイナス、グランアレグリア、アーモンドアイ、レッドリヴェールと、2番人気以内の馬がずらり。今年、直行ローテ組に上位人気が想定される馬は見当たらず、むしろ前走・トライアル組に「盲点」は潜んでいると見た。

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■サブライムアンセム

フィリーズレビューの勝ち時計、阪神芝1400m1分19秒9は従来の記録を0秒8も更新するレースレコード。前週の古馬3勝クラスより0秒5も速く、ハイレベルの一戦だった。同馬は、スタートでやや行き脚がつかず後方からの競馬となったが、うまく内々で脚を溜め、直線では進路が開くまで追い出しを我慢。最後はナムラクレアとの叩き合いを制し、未勝利戦からの連勝で重賞初制覇を果たした。

初勝利までに6戦を要したようにデビュー当初は成長途上で、レースでも気難しい面を出して自滅していたが、ここ最近は競馬を覚えてうまく流れに乗れるようになってきた。この馬のストロングポイントは何と言っても負けん気の強さで、2走前はゴール手前で不利がありながらもそこから盛り返してみせ、前走は直線の急坂でグイっともうひと伸び。相手は一気に強化されるものの、世代屈指の勝負根性は侮れない。

気難しいところがあるため、前々走まで3戦連続で騎乗した岩田望来へ手綱が戻るのはプラス。さらに左回りだった2走前はコーナーで外に膨れるシーンがあっただけに、引き続き右回りなのも好材料だ。穴の資格は十分と見た。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。