米カブスからソフトバンクに6年ぶりに復帰した川崎宗則内野手。連日の報道でも伝えられている通り、川崎が1軍に昇格すると、ホークスは、それまでの不振が嘘だったかのように、白星を積み重ねている。■川崎昇格を機に打撃復調の松田「僕が呪いを解いてあげ…

米カブスからソフトバンクに6年ぶりに復帰した川崎宗則内野手。連日の報道でも伝えられている通り、川崎が1軍に昇格すると、ホークスは、それまでの不振が嘘だったかのように、白星を積み重ねている。

■川崎昇格を機に打撃復調の松田「僕が呪いを解いてあげた」

 米カブスからソフトバンクに6年ぶりに復帰した川崎宗則内野手。連日の報道でも伝えられている通り、川崎が1軍に昇格すると、ホークスは、それまでの不振が嘘だったかのように、白星を積み重ねている。

 川崎の1軍合流は、4月28日のオリックス戦(京セラD)。そこから7試合を消化して、6勝1敗と状態を上げてきた。それに加えて、開幕から不振で苦しんでいた松田が、川崎昇格を機に調子を取り戻した。

 5日のロッテ戦(ZOZOマリン)では2点ビハインドの9回から、デスパイネと上林の本塁打で大逆転勝ち。ロッテの不振もあるだろうが、神がかっているような勝ち方だった。もちろん他の選手の頑張りがあるのは、当然のことだが、それでも、やはり“ムネリン効果”を感じざるを得ない。「僕が(松田の)呪いを解いてあげた。みんなの悪いものを僕が吸い込んでいるから」と言っていた言葉も、あながち間違いではない。

 実は、川崎効果を現しているのは、1軍に限ったことではない。2軍でさえも、川崎の入団とともに、一気に調子を上向かせたのだ。「川崎が来てから、2軍も調子が良くなった。チームを明るくさせる何かがある」というのはファームの関係者。ホークス2軍はウエスタン・リーグ5連覇中。6連覇が懸かる今季だったが、出足はつまずいていた。

■6連覇目指す2軍、出足につまずくも、川崎合流で6連勝

 ウエスタン開幕から打線の状態が上向かず、4月2日の中日戦(ナゴヤ)に敗れた段階で8試合で2勝6敗。ところが、だ。川崎の入団が決まり、4日のオリックス戦(タマスタ筑後)から2軍に合流すると、急激に状態が上向く。いきなり6連勝を果たすと、川崎が1軍に旅立った後も、5日の広島戦(タマスタ筑後)に快勝し、引き分けを挟んで6連勝。気付けば、ウエスタン・リーグ首位へと浮上しているのだ。

 川崎の復帰戦となった4月4日のオリックス戦(タマスタ筑後)は、2軍戦で、しかも平日のデーゲームにもかかわらず、満員の3113人を集客。その後も連日のように、ファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」には多くのファンが足を運んだ。集客面でも大きな効果を生んだ川崎。不思議な力を持つ“パワースポット”ならぬ“パワーヒューマン”として、チームに運気をもたらしているのかもしれない。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani