将来Bリーガーとしてのキャリアを目指す若年世代のプレーヤーとコーチが、夢をかなえるための機会となるトライアウト、『B.…
将来Bリーガーとしてのキャリアを目指す若年世代のプレーヤーとコーチが、夢をかなえるための機会となるトライアウト、『B.DREAM PROJECT 2022』が1月10日にアリーナ立川立飛で開催された。

今年のB.DREAM PROJECTは48人のプレーヤーと5人のコーチが参加した(写真/©B.LEAGUE)
このプロジェクトは主に2つの目的を持っており、2017年から継続的に行われている。目的の一つは、22歳以下を対象として世界に挑戦する意欲に溢れるタレントを発掘し、Bリーグの各クラブに特別指定選手制度を活用してそのタレントを磨く機会を創出すること。もう一つは、35歳以下のコーチ志望者で将来Bリーグでのキャリアを目指している、強い意志・意欲を持つ若い指導者を発掘し、ハイレベルなコーチングの機会を創出することだ。
今年は全国から50人のプレーヤーと6人のコーチがエントリー。当日は辞退者を除く48がプレーし、5人のコーチがベンチで指揮を執った。
(adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({});
アンダーカテゴリー日本代表候補、U15プレーヤー、多彩な顔触れが好プレーを披露
参加プレーヤー48人のうち、29人と半数以上を占めたのが大学生。会場に足を運んだBリーグクラブのフロントスタッフが見守る中で、昨年12月のインカレ(第73回全日本大学バスケットボール選手権大会)で爆発的な得点力を示した富山大学4年生の森川 凌や、5人制・3人制の両方でアンダーカテゴリーの日本代表候補に選出された経歴を持つ中京大学4年生の中崎圭斗らが好プレーを披露した。
18歳以下も12人参加している。最年少は15歳で早稲田実業学校中等部3年生の井伊拓海。サンロッカーズ渋谷U15チームに在籍する長身193cm、器用で機動力もあるプレーヤーだ。
トライアウトは48人を6つのチームに分け、フルコート5対5のスクリメージを繰り返す形で進行。最後にその中から14人を抽出して、7人ずつ2つの選抜チームを組んで対戦し、締めくくりとなる。すべてのスクリメージを終えた後には、来場したBリーグクラブのフロントスタッフが目に留まったプレーヤーにコンタクトできる機会も作られる。これまでの実績とコート上での評判がキャリアのスタートに直結する舞台は、緊迫感に包まれていた。
教員、学生、さまざまな立場でハイレベルなコーチングを目指す人材が参加
一方、コーチの立場で集まった5人は、20歳代前半が2人と30歳代前半が3人。辞退した1人が最年少の20歳の女性だったが、実際に参加した5人は全員男性だった。用意された資料に目を通すと、公益財団法人日本バスケットボール協会公認のB級資格を持つコーチが3人、E級コーチが2人、C級コーチが1人という内訳。全員が強い意欲を持って、それぞれのチームでコーチングに情熱を注いでいることが記されていた。
必ずしもバスケットボール一筋の人生を進んできたのではなく、中学校の英語教員がバスケットボール部の副顧問となったことをきっかけとして本格的にコーチングの喜びに目覚めたという人材もいる。さまざまな形で競技と向き合い、ハイレベルなコーチングを身につけたいという情熱を持つ5人は、自チームのメンバーの緊張をほぐし、スクリメージを見つめて戦術的な引出しを試し、プレーヤーたちのポテンシャルをフルに発揮させようと懸命な様子だった。

コーチの立場で参加した5人にとっては、トップレベルのプレーヤーを指揮する貴重な経験の場となった(写真/©B.LEAGUE)
(adsbygoogle=window.adsbygoogle||[]).push({});
チームのフロントスタッフから声がかかったプレーヤーには、直接的にキャリアのドアが開く(実際に数人のプレーヤーが、解散前にそうした機会を得たようだ)。そうならなかったプレーヤーたちも、そこで終わりではない。実際前述の森川をはじめ、昨年も参加していたプレーヤーが複数いる。チャンスはこれからもやってくる。コーチとして参加した5人は、そのレベルにあるプレーヤーを率いた経験と、あらたな交流で生まれた人的ネットワークを持ち帰り、今後のコーチングとキャリア構築に生かすことができる。
プレーヤーもコーチも、「バスケットボールで生きていく」ということを、例えば10年前とは比較にならないほど現実的な可能性とともに語れる環境ができてきつつある。B.DREAM PROJECTはそんなことを再認識する取材現場だった。
取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)
トライアウトに参加した有望選手たち

中京大学4年生の中崎圭斗はサイズを生かしてフィジカルに戦える上、うまく速攻でオープンレーンを作るカッティングなど、空間的な感覚に優れたプレーが目を引いた(写真/©B.LEAGUE)
今回の参加者中最年少の15歳、井伊拓海はトランジションでよく走り、アウトサイドでもインサイドでも積極的にゴールを狙っていた(写真/©B.LEAGUE)

富山大学4年生の森川 凌は、インカレで1試合41得点を記録した爆発的なスコアリングガードだ(写真/©B.LEAGUE)

身長200cmの大町尭舜(近畿大学4年生)は今回集まった中で最長身だった(写真/©B.LEAGUE)