「ジャパネット杯 春の高校バレー」第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会は8日、東京体育館(東京都渋谷区)で男女の…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会は8日、東京体育館(東京都渋谷区)で男女の準決勝計4試合が行われた。秋田県代表の男子・雄物川は日本航空(山梨)にストレートで敗れ、決勝進出はならなかった。
完敗だった。雄物川は各セットの立ち上がり、互角に渡り合った。第1セットは、左利きのエース石塚がライトから3本の強打で4-2と一時逆転。第2セットには両エースの一人、角田が豪快なバックアタックを連続で決め、高橋一も速攻で続いて5-7と2点差に詰め寄った。
ところが、中盤以降はベスト4進出の原動力となった両エースが相手の厳しいブロックと粘り強いレシーブに苦しめられ、失点を重ねた。第2セットからはセッター高橋歩の苦心のトス回しで両エースのバックアタックや、センターの高橋一、古屋の速攻に切り替えたが、局面を打開できなかった。「粘り負け」と唇をかんだ両エース。準決勝の夢舞台で悔しいストレート負けを喫した。
第2セットに司令塔の高橋歩の代役を一時務め、来年はセッターとなる2年の滝沢は「この経験を来年、必ず生かしたい」、1年の高橋一は「サーブやチャンスどころの攻撃力をさらに磨きたい」。宇佐美監督が新チームの主力と期待する2人は前を向いた。
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●雄物川・宇佐美大輔監督「相手が一枚も二枚も上だった。ベスト4の目標を達成して緊張の糸が切れてしまい、集中力が足りない試合になってしまった」
●雄物川・石塚蓮主将「相手の粘りに対し受け身になってしまった。大学でも競技を続け、将来は秋田の高校バレーに貢献したい」