第74回全日本バレーボール高校選手権第4日(8日、鎮西3ー0日南振徳、東京体育館)センターコートでの5セットマッチで準決勝を行い、高校総体覇者の鎮西(熊本)が初出場の日南振徳(宮崎)をストレートで下して夏春2冠に王手をかけた。 鎮西のエース…

第74回全日本バレーボール高校選手権第4日(8日、鎮西3ー0日南振徳、東京体育館)センターコートでの5セットマッチで準決勝を行い、高校総体覇者の鎮西(熊本)が初出場の日南振徳(宮崎)をストレートで下して夏春2冠に王手をかけた。

鎮西のエース舛本颯真(2年)が、身長200㌢を誇る日南振徳・甲斐優斗(3年)との打ち合いを制した。チームを4年ぶりの決勝へ導いた身長182㌢の大エースが安堵(あんど)した。

「勝ってやるぞという気持ちでコートに入った。勝ててよかった」

第1セット冒頭、舛本の強打を甲斐にブロックされた。その後も甲斐に3連続得点されるなどてこずるが、舛本も負けじと打ちまくる。19-17では、舛本がお返しとばかりに甲斐の強打をブロックシャット。5連続得点で流れを奪った。

「(エース対決は)絶対に勝ってやるという気持ちでやった」と舛本。第2セット以降も互角だったが、互いのブロックが相手エースに集中する隙に、鎮西は舛本の対角の平田悠真(2年)らが好打を決め、差をつけた。

4年前の優勝時には、3年生の鍬田憲伸(現中大)と1年生の水町泰杜(現早大)の両エースがいた。特に身長が同じで何でもこなせる水町は舛本の憧れだ。「同じように自分のプレーで引っ張れる存在になれたら」。

準決勝までは言葉通りの活躍を見せている。偉大な先輩に並ぶまで、あと1勝。「絶対日本一。自分に上がってきたボールは絶対決める」と気合を入れ直した。(只木信昭)