ジャパネット杯「春の高校バレー」として5日開幕する、「第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞、フジテレ…

ジャパネット杯「春の高校バレー」として5日開幕する、「第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(産経新聞、フジテレビなど主催)。静岡県代表は、2年ぶり2度目の出場となる男子・清水桜が丘は東海大相模(神奈川)と、9年連続14度目出場の女子・富士見は東九州龍谷(大分)とそれぞれ初戦で対戦する。夢舞台での全力プレーを誓う両チームの意気込みを紹介する。(岡田浩明)

【男子】清水桜が丘・「守って粘る」が身上

粘りのバレーが身上だ。昨年11月の県大会決勝がそれを物語る。浜松日体に2セットを先取されながら、3セットを連取する逆転劇で頂点に立った。

東海大相模との春高初戦を見据え、牧田健司監督は勝負のポイントについて「うちはディフェンスから、どう主導権を握っていくかというチーム。しっかりと守って長いラリーを繰り返し、粘って粘ってというパターンに持ち込めるかだ」と話す。

粘りのバレーに持ち込むキーマンがリベロの戸塚大貴(3年)だ。牧田監督は「どんな強いボールでも上げるスペシャリスト」と太鼓判を押す。東海大相模のスパイクに対し「戸塚のところに打たせるよう、ブロックで打つ場所を限定させたい」と狙いを説く。戸塚がしつこく拾うことで、コンビバレーで切り返したり、サウスポーの望月敬太(3年)がライトから強打したりする攻撃につなげる戦略を思い描くからだ。

それによって「相手チームにとって自信のあるスパイクが拾われ、戻ってくるのがチャンスボールではなく、速攻で切り返されると面食らい、リズムが狂うはず。そうした攻撃の繰り返しがどこまでできるかがカギを握る」とにらむ。

気掛かりなのが、昨年後半から続出する負傷者の復調具合だ。主将の小池嵩也(3年)に死闘を演じた春高の県大会決勝後、右足首の疲労骨折が判明した。しばらくジャンプ系の練習を控えざるを得なかった。さらにキーマンの戸塚は捻挫、杉山桜太(2年)も左手親指を脱臼した。昨年12月中旬以降、急ピッチで春高に向けた全体練習に入ったが、本番までにどの程度まで仕上げられ、全力を出し切れるのかは不透明で不安要素である。

春高では「2年前の2回戦敗退を上回る結果を残したい」と牧田監督。1年生当時「悔しい思い」で東京体育館の観客席から応援した望月敬にとって、春高は「夢の舞台」。「そこでちょっとでも長くチームのみんなと一緒にいたい」と屈託なく笑った。

■牧田健司監督

主将①小池 嵩也=3年、182センチ

②望月 寛太=3年、182センチ

③望月 敬太=3年、184センチ

④山本 壮哉=3年、185センチ

⑤橋本 大和=2年、179センチ

⑥杉山 桜太=2年、185センチ

⑦戸塚 大貴=3年、168センチ

⑧四條 龍生=3年、179センチ

⑨西沢 統生(とうき)=3年、171センチ

⑩長島 波琉(はる)=2年、177センチ

⑪若杉 拓実=3年、166センチ

⑫末吉 幹太=2年、164センチ

⑬大滝 遥斗=1年、162センチ

⑭小長谷喜一=2年、159センチ

⑮横山 和志=1年、180センチ

⑯大塚 瑞輝=3年、170センチ

⑰白鳥 勝也=2年、173センチ

⑱大谷航太郎=1年、169センチ

【女子】富士見・守備強化で強豪撃破へ

「ものすごくディフェンス力がある。大分県予選決勝の映像を見たが、相手チームが上手な攻め方をしても、きれいに拾う」。甲斐健悟監督は初戦でぶつかる強豪・東九州龍谷(東龍)について、こう分析する。相手は22年連続37度目の出場経験を誇り、一昨年の春高で優勝した名門校だ。

速さで勝負する高速コンビバレーを得意とする東龍対策として「まずスピードに慣れるため、ブロックとかディフェンス面の練習に時間を割いている」と甲斐監督。エースで主将の油井輝星(きらら、3年)も「相手の攻撃に対してブロックがどれだけついていけるか。さらに、ブロックが完成していなくても、どれだけ後ろがボールを拾うことができるかがカギになる」と明かし、レシーブやブロックの練習に取り組んできた。

いかに強豪校であっても、9年連続14度目の全国切符を獲得している富士見の自負があり、気持ちでは決して負けてはいない。

「対戦がすごく楽しみ。ポジティブな気持ちになっている」と油井が強調すれば、三島南を圧倒した県大会決勝で油井と並んで11得点をたたき出した180センチの渡辺実羽香(みうか、1年)も「強いチームとは全国でしか対戦できないので、楽しみ。1年生らしく、思いっ切り自分のプレーができれば立ち向かえる」と意気込みをみせる。

甲斐監督は東龍との初戦を念頭に、キーマンとして挙げるのが森万穂里(3年)だ。「センタープレーヤーとして切り返しが速い。空中での姿勢もいい。とにかくスピードがある」と評する。その森は「相手は強いが、名前で負けないよう頑張りたい」と力を込め、持ち味のブロード(移動攻撃)を要所で決めるつもりだ。

今夏の全国高校総体16強を上回ることが春高の目標だ。油井は高校時代の集大成となる春高に向けて「オレンジコートで勝ちたい」と気合十分。強豪校が集まるブロックだが、甲斐監督は「とにかく一戦一戦、全力で勝負をかける」と健闘を期す。

■甲斐健悟監督

主将①油井 輝星(きらら)=3年、168センチ

②森 万穂里=3年、172センチ

③村瀬 瑠香=3年、170センチ

④岩下 芽生(めい)=3年、166センチ

⑤佐野 華鈴=3年、166センチ

⑥仁藤 夏帆=3年、169センチ

⑦千葉 優姫(ゆうき)=3年、165センチ

⑧清水 優香=3年、163センチ

⑨小池ゆうき=2年、164センチ

⑩奥山真都衣(まとい)=3年、160センチ

⑪久保山日暖(ひなた)=3年、160センチ

⑫渡辺実羽香(みうか)=1年、180センチ

⑬岩辺 凛=3年、171センチ

⑭鈴木 那琉(なる)=3年、162センチ

⑮八田 舞花=1年、168センチ

⑯鈴木 光優(みゆう)=2年、159センチ

⑰野口 優奈=1年、159センチ

⑱土屋菜々美=2年、164センチ