「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)…

「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)は来年1月5日に東京体育館で開幕する。注目選手を紹介する連載(全3回)の第1回は、男子で連覇を目指す東福岡の2年生エース、川野史童(しどう、17)。大エースの後釜を託された期待の星は、日本代表エースを目指してプレッシャーに立ち向かう。

前回大会では絶対的エースの柳北悠李(現東亜大)が試合ごとに調子を上げて仲間を勢いづけ、栄冠を手繰り寄せた東福岡。優勝時の先発6人から5人が残った今回、抜けた主砲の後釜を託されたのが川野だ。

前回はミドルブロッカーとしてセンターコートにも立った199センチの逸材だが、大先輩の穴を埋めるのは容易ではない。「(昨年度は)みんなで上げれば(柳北)悠李さんが決めるという勝ちパターンだったが、自分はそこまでのエースになり切れていない」。身長では柳北を5センチ上回るが、スパイクのパワフルさでは、まだまだ及ばない。

「めちゃくちゃトレーニングして、食事も含めてかなりの時間を(体力強化に)費やしたが(達成度は)4割くらい」と藤元聡一監督。「一流選手になりたいという願望がないと(目指すところには)たどり着けない」と成長の鍵を指摘する。

同じサウスポーで2008年北京五輪代表の山本隆弘が目標という川野は「大学生やVリーグ選手相手にも決められるようになりたい」と、熱い「願望」を口にする。

夏の高校総体では、優勝した鎮西(熊本)に準決勝で敗れた。「自分は打ち切れなかったのに、(同学年の相手エース)桝本(颯真)は打ち切っていた。(春高では)リベンジしたい」。その時を、自らの腕でつかみ取る。(只木信昭)

 

■川野 史童(かわの・しどう) 2004(平成16)年4月30日生まれ、17歳。宮崎県出身。小3でバレーを始め、宮崎市立木花中では全中、JOC杯に出場。オリンピック有望選手に選ばれる。東福岡高1年時に全国高校選手権(春の高校バレー)で優勝。その後、ミドルブロッカーから攻撃専門のオポジットに転向し、2年夏の高校総体は3位。199センチ、最高到達点337センチ。左利き。