第2回に登場するのは、ア女全体に目を配る献身的なマネトリオ。聖母のような山下夏季マネジャー(スポ4=静岡・浜松北)を筆…
第2回に登場するのは、ア女全体に目を配る献身的なマネトリオ。聖母のような山下夏季マネジャー(スポ4=静岡・浜松北)を筆頭に、2年目の菊池朋香マネジャー(政経2=東京・早実)、カメラマンを兼任する大庭愛叶マネジャー(人1=神奈川・桐蔭学園)にも話を伺いました。
※この取材は12月12日に行われたものです。
「頑張る人の支えになってサッカーの近くにいたいなって思って(プレーヤーを)辞めました」(大庭)

高校時代の経験を話す大庭
――まず、みなさんのプライベートの姿を伺いたいです
菊池 (大庭)愛叶は練習前は絶対に甘いものを食べます。
山下 部室のゴミ箱にゴンチャがあって、「誰が食べた?JKいる?」って(笑)。伏見だんご、サラダチキン、バナナ、ゆで卵、ヨーグルトのゴミならわかるんですけどね
大庭 恥ずかしい(笑)。(菊池)朋香さんは高校の友達とめっちゃ遊んでるイメージです。
山下 何がいい?
菊池 何がって(笑)。もう家にも来てもらってるくらい(何でも知っている)なので。夏季さんは飼ってる(犬の)いちごちゃんを溺愛しています。可愛い写真もあるんですけど、「その格好は犬としてどうなんだ?」みたいな写真もニヤニヤしながら見せてきます(笑)。
大庭 練習前もたまに(実家と)電話をつないでいますね。
山下 田無の学生寮に入っているんですけど、犬が恋しくて(笑)。
一同 (笑)。
――それでは、仕事面で尊敬するポイントがあれば教えてください
山下 愛叶が入ってから、学生スタッフアカウントが一気に華やかになりました。秋からお願いしたんですけど、「そういうアイデアもあるんだ!」って新鮮でしたね。カメラマンとしても「そういう写真が欲しかった!」という写真をたくさん送ってきてくれて助かってます。
菊池 プロモーションの活動ぶりがすごいです。動画ひとつ作るにしても、アプリの開発者みたいに「ここはフィルターこうで、目盛りはこうですよ」って。愛叶がいるからこそ成り立っています。
――これまでの経験が生きているのですか
大庭 高校時代に動画を結構作っていたので。
――プレーヤーをされていたこともあったと聞きましたが、続行する選択肢はなかったのですか
大庭 それはきついなって。プレーヤーをやっていた時に、(上を)目指す人は気持ちが強いし。自分はそこまでやる覚悟がないなって。サッカーを嫌いになりそうな時期もあったけどサッカーを好きでいたいから、頑張る人の支えになってサッカーの近くにいたいなって思って(プレーヤーを)辞めました。
――プレーヤーをしていたからこそ選手に還元できたことはありますか
大庭 選手の悩みもただ聞くだけじゃなくて、自分がプレーヤーだった時に感じていたことを伝えたり、相手の立場を考えたりできるから、やっていた経験が生きていると思います。
――早スポとしては、カメラマンが入部したことで存在意義を問われています(笑)。何を意識してシャッターを切っていますか
大庭 今までの経験を生かして蹴っているシーンを撮ったり、試合に出ていない選手もちゃんと撮ったり、みんなで闘っている感じを意識しています。同期とか「こんなシーンを撮ってほしい!」と言ってくれるので、撮るようにしています。
――菊池さんについても教えてください
大庭 練習中からめっちゃ盛り上げてくれます。声かけがすごいなって思います。
山下 ピッチレベルもそうですし、副務もしているのですが、命を削ってやっているなって思います。早慶戦前も選手紹介の動画のために頑張っていました。
菊池 写真を何百枚も見て切り抜いて…。
山下 それが私にはできないなって思います。寝込んじゃうこともあるけど、安心して任せられるなって。
――そこまでア女に献身的になれる理由を知りたいです
菊池 なんでなんだろう…。ちっちゃい頃から0か100なんです(笑)。興味ないものはやらないけど、大好きで仕方ないからこそ全力でやりたいです。勉強はおろそかになっているけど、ア女しか見えていないので。結局体調を崩したら意味ないんですけど、それくらいア女のためなら頑張れます。愛ですね(笑)。
――それでも1年目と今はギャップを感じたりするのでしょうか
菊池 1年生の頃はみんなに「フレッシュだね」って言われてたんですけど、いい意味でア女のことも仕事のことも見えてない部分が多かったから、何も気にせずに自分のやりたいことをできていました。でもやっぱり2年生で副務になって、仕事も増えたからこそ責任も感じます。1年生のときは「ア女の菊池朋香」だったんですけど、「『ア女の』菊池朋香」なんです。組織の一員ということがどうしても付随してきちゃう。口では「自分らしく」とは言うけれど、それが何か分からなくなった一年でした。
――周りの人はどうサポートしてくださったんでしょう
菊池 さりげないけど、見えるもが増えたからこそ「変わったけど菊池朋香のままで、今のままでいいんだよ」って言ってもらいました。それで、これでいいのかと思えました。
山下 朋香は周りへのサポートもすごくて、遠征の時とか、同期に手作りのメッセージカードを渡しています。私のロッカーにポンって(カードが)あったこともあって、みんなのことを見ていてくれるのはうれしいし、励みになるなと思います。
――夏季さんについても伺いたいです
菊池 ほんとに夏季さんは強いんです。体力も精神力も。プライベートLINEよりも主務副務LINEのやり取りの方が多くて、(やる内容も)夏季さんは8で私が2くらい。メールも共同で管理してるんですけど、夏季さんの仕事量は膨大です。コロナで活動休止があって、本来やる仕事の何倍もあるし、今までやってきた人がいないからゼロからやらなきゃいけないこともありました。たまに「全然仕事終わってない!どうしよう!」ってモードになるんですけど、練習になると切り替えてみんなの前に立っています。練習中の姿を見ていてほんとにア女全体を支えているんだなって思いました。
大庭 自分の時間を削ってやっているのがすごいなって思っていて、やらなきゃいけないことを全部こなしていて、自分が3年後できるかなって思います。あと、ア女のひとりひとりをすごく見ているなと思います。1年生まで見ていて、「いくつ目があるの?」って(笑)。
一同 (笑)。
大庭 尊敬しかないです。
――37人にどう目配りをしていますか
山下 そんなに意識はしていないんですけど、大人数の雰囲気が苦手で、一対一の方がすごくしゃべれるんです。練習後にたまに聞き出すタイミングがあって、普段しゃべらない子としゃべることで「これを頑張ってるんだよね」、「こういうことで悩んでいるんだよね」とポロッと言ってくれることがあります。それを糸口にして、時間が経ってからもう一度出すようにしています。37人もいたら一つの方向にもっていくのは難しいし、みんなそれぞれのポジションで頑張っているので、取り残さないことがマネジャーの役目だと思っています。
――ア女日記で熱い思いをぶつけていたのが印象的でした
山下 4年生がピッチに一人しかいない時期があって、限界がきてしまったことがありました。4年生の危機感が足りないことに危機感があって、ア女日記に全部の思いを書いたらあんなことになりました(笑)。
――そんな中で、どのようにチームを牽引(けんいん)してきましたか
山下 今年はAとBでチームを分けています。それって正直心が折れるじゃないですか。あえて試合になかなか出れていない選手とサッカーと関係ない話をして、ちょっとでもよりどころになれたらいいなと思っています。そういう子たちがいじってくるんですけど(笑)。
「負けた後に負けを忘れるんじゃなくて負けを活かして、また一から積み上げていけばいいんだ」(菊池)

敗戦からの学びを語る菊池
――今年は関東女子リーグ戦優勝、皇后杯関東予選3位、関東大学女子リーグ戦3位、皇后杯は2回戦敗退でした。ここまでの試合を振り返って率直な思いを聞かせてください
大庭 自分は今年から入っているんですけど、いい時はいいけど悪い時は悪いというのがはっきりしているな、と練習や試合の結果においても思うことがあります。でもチームの雰囲気が良くないときは4年生が話し合ってくれたり、学生を集めてコミュニケーションミーティングでチームとして一回話し合うという状況が作られる環境にある事はすごくいいと思います。同期を見ていると、1年生は出れる子はいるけど出れない子がいっぱいいる中で、みんな表には出さないけど個人で感じていることはいっぱいあって、心が折れちゃう子もいるけどそういう中で自分と向き合っていたり、自分の弱いところを分析して練習の後に個人練習をしたり、向き合っているのがいいなと思います。
菊池 去年と比べると自分たちの負けた時や(気分が)落ちたときの立て直し方がうまくなっているなというのが印象です。ア女は少し前まで日本一を獲ったり、強豪校から来たりしていて、負けたときに心のどこかでは「なんで私たちが負けるんだろう」思う時期もあったと思うんです。でも今年のスローガンの『挑越』のように、秋あたりから負けを受け入れて冷静に足りない部分を分析できています。4年生の力が大きいなっていうときがあるんですけど、気持ちとしてもチームが落ちているときに4年生みんなが前向きな声が増えました。それが3、2、1年生に伝染していって、本当は負けを引きずっているところはあるけど声を出して、前向きに一歩踏み出そう、まだ終わりじゃないし最後まで走り続けようというふうに、負けた後に負けを忘れるんじゃなくて負けを活かして、また一から積み上げていけばいいんだっていう、前向きな切り替えができていたシーズンだったなと思いました。
山下 『四冠』というスローガンを立てたんですけど、最初に皇后杯予選が獲れなくて。去年はあの結果(2位)だったけど自分たちが1、2年生の時は優勝していました。しかもトーナメントのタイトルって1年間のエンジンになるかなと思っていたので、そこを獲れなかったときに整理がつかなかったです。ここからチームがどんどん悪い方向に向かないかなというのはすごく心配でした。でもまた次があると思わせてくれたのは良かったなと思っています。過去の事を忘れて前見ていればいいではなく、今年は試合数が多い1年だったからこそ1試合1試合に向き合っていく姿勢がチーム全体にありました。去年までは日本一にはなりたいけど、じゃあ目の前の試合はどう頑張ったらいいんだろうっていう事がチームにとっては明確ではなかったのかな。今年は4年生中心に分析をやってくれたんですけど、「今週はこれを頑張ろう」、それを次の週に話し合って来週は「自分たちはここが強みだからこれを活かしてプレーしよう」というのを話し合って1試合1試合に向けていったが一つ一つ積み重なって、関カレは3位、関東リーグは優勝することができたのかなと。色々試行錯誤した結果だと思ったので、そこからインカレに臨めるっていうのはチームにとってすごく大きいと思いますし、残りひとつの冠になってしまった分、そこに「みんなの思いを集中させよう」、「残すはインカレのみ」という雰囲気があるので、そこに今までの悔しい思いを全部詰め込めるのかなって私は思っています。「チームとして思いを爆発させたい」、「そこは絶対獲ろうね」っていう。何のためにこの1年間やってきたんだっていう思いではあるので、何としてでもここは絶対獲りたいなと思っています。
――転機になった試合、印象的だった試合があれば教えてください
菊池 試合ではないんですけど。関カレで自分たちの方針が乱れていて負けたとかじゃなくて、シンプルに日体大(10月9日、●1-2)、帝京平成大(10月24日、●0-3)、東洋大(10月30日、●0-1)と上位のチームに負けた後ですね。どこのチームも積み上げてきているから実力が足りなくて負けたり引き分けたりっていうのが続いた時期に、学生だけでコミュニケーションミーティングをやりました。今年のア女は4年生主導で3カ月ごとの目標を立てたりしているんですけど、みんな手も抜いてないのに何で勝てないんだろうみたいなのが自分の中ではあったんですけど、その時に各グループの代表の人たちが発言して、和夏さん(船木、スポ3=日テレ・メニーナ)だったら「みんなプライドとかはあると思うけど自分たちは挑戦者だからもう一回挑んでいこうよ」と。ずっと上の世界で戦ってきている和夏さんがそういう発言をしたっていうのも響いたし、真穂さん(廣澤、スポ3=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が「自分はこういうチームにしたいんだよね」みたいな話をして、(負けたのは)何が原因なんだろうとかを考えていたけど、今のチームは別に何も間違ってないって思えたというか。負けると今の自分は駄目なんだみたいな感じだったと思うんですけど、自分的にはそれが転機というか、もう一回みんなで頑張ればいいんだって思えた瞬間かなって思います。
山下 一つは東京国際大戦(11月4日、〇1-0)です。あの時期めちゃめちゃ苦しくて、何で勝てないんだろうって。新しいことに取り組んでる訳でもないし。今までやってきたことをもう一回頑張ろうっていう時期だったんですけど、終わった瞬間「やっと勝てた」みたいな。勝つってこんな難しいんだって再認識して、よりその一つの試合の重みを感じました。隣にいた伊代(安住伊代トレーナー、スポ4=宮城・仙台第二)、実希(金城実希トレーナー、スポ4=沖縄・開邦)、千夏(MF並木千夏副将、スポ4=静岡・藤枝順心)、のんちゃん(加藤希主将、スポ4=アンジュヴィオレ広島)とかと抱き合っちゃうくらいに。辞めずにここまで挑戦し続けてきて良かったと率直に思いました。やっと光が見えたなという試合だったなと思っています。もう一つは昨日の準公式戦の育成リーグで日体大との試合(12月11日、△1-1)があったんですけど、大森美南(スポ2=東京・八王子学園八王子)が試合終了間際に点を決めました。皇后杯が終わった翌日に東伏見で練習試合をやった時も惜しいシーンは何回かありました。色んなことがありながらも頑張ってきた子が最後に点を決めた瞬間にチーム全体が「ワー!」みたいな。準公式戦なのにチームがこんなに一つになれるんだという瞬間でした。もちろん美南がゴールしたことも嬉しかったし、インカレ前にチームがまた一つになった瞬間を見ることができて良かったなと思いました。
大庭 私は5月の頭から(ア女に)入ったんですけど、自分の中でもア女は強いから勝つのが当たり前、みたいになっていたけど、「(ア女も)負けるんだ。勝ち続けるのって難しいな」と思いました。勝ってたことがすごいなというか、それぞれが継続して考えたり努力したりした中でチーム力があるからこそ勝てていたし、勝つことがすごいんだなと思うことがありました。その時期はみんな正解が分からないしチームとしても積み上げてきたものがあったし勝ちに向けていい準備ができているのに何で勝てないんだろうみたいな。それは試合に出ている人も出ていない子もみんな感じていて。どうしようもない時にミーティングを開いてくれて1年生が感じていたことは上級生も感じているし、先輩は1年生の気持ちも聞いてくれたし、自分たちの思っていることが間違っていないと確認できたし。1年生としても先輩に遠慮して言えないこともあるから、そういう事を聞いてくれたり、みんなで共有できる時間が増えました。そのあと勝った時の試合後のミーティングでコーチが「呪縛が解けたね」と言っていて。私は表には出さないけどめっちゃ負けず嫌いなので、試合をゴール裏で見ていて点が決まったときに泣いてることがあるんです(笑)。勝つっていいなと思った瞬間だしチームとしてこれからも勝ちたいなと思った瞬間だったので、その時期は印象に残っています。
「何が何でも、意地でも優勝は獲りに行きたいです」(山下)

『冠』への思いがあふれる山下
――ここから最大4試合のインカレを迎えます。まずは注目選手またはスタッフを伺いたいです。
大庭 2人いて。木南花菜(スポ1=ちふれASエルフェン埼玉マリ)と育(築地、スポ1=静岡・常葉大橘)です。花菜はこれまでもア女が点を入れてない時に途中で出て決めるというシーンが多くて印象的だし、本人も途中交代で入ったときは期待されてることを分かっていて、それに応えようというプレッシャーの中でちゃんと決められるというところがあります。みんなからも期待されていている選手だと思います。個人的な話をすると、いつも部活から花菜と一緒に帰ってるんですよ。だから頑張って欲しいなって(笑)。サイドの選手だからクロスを入れたりすることも仕事だけど、自分が点を決めて勝たせようという気持ちを持っている子だと思うので頑張って欲しいなって思います。育は夏休み当たりの時に毎日のように泣いていて。個人的にもポジションの事だったりで悩んでいる時期も多くて、最近も(悩みは)ちょっとあるけど、多かった時期を乗り越えて前向きに捉えているように感じているから頑張って欲しいです。中盤からチームを見れている選手だなと感じているし、途中から入ったときにチームの雰囲気が変わる気がしているので期待しています。花菜も育も自信が無いように感じていて、他の子も結果残したりいいプレーをするのに、「今日ダメだった」みたいに言うことが多いからもっと自信を持って伸び伸びプレーしてほしいです。インカレは4年生が最後だしもっと自分を魅せることで勝利もそうですし成長を見せる機会にもなると思うので自信を持って頑張って欲しいなと思います。
菊池 自分も2人いて。(誰にするか)迷ったんですけど、堀内(璃子、スポ2=宮城・常盤木学園)と三谷(和華奈、スポ2=東京・十文字)です。和華奈に関しては、4月に練習試合で顔面多発骨折をしました。あの日はちょうど入学式の日で、試合後に大隈講堂で待ち合わせていました。自分は残り組と東伏見で練習し終わった後に向かったんですけど、和華奈を気にして入学式に行かないのは和華奈にとってもかわいそうだし和華奈だったら行って来てよって言うと思うからという配慮もあって、けがしたことを同期が私たちに伝えなくて。結局知ったんですけど、ショックが大きすぎて、後藤若葉(スポ2=日テレ・メニーナ)とかと帰っていたんですけど今季は無理かもみたいな話をされたとか、もしかしたら脳に問題があるかもとかを聞きました。今でこそ活躍していますけど、自分は死にかける人を見たことが無かったし、その場にいなかった分すごい不安でした。サッカーから離脱するのも悲しいんですけど、それ以上にせっかくできた大切な仲間が死んでしまうかもみたいな不安が強かったです。一生に一回の入学式だから笑顔を保とうと頑張っていました。その和華奈がア女に戻ってきた時には顔もすごい腫れていて全然和華奈ではなくて。リハビリっていってもできることが少なかった中でも前を向き続けて慶大との試合(9月6日、〇8―0)で復帰して得点を決めた(ハットトリック)のは本当に良かったし、どん底から前向いて這い上がったという意味でも本当に希望になりました。その経験をしたからサッカーをやれることが当たり前じゃないことを身をもって一番知っているからこそインカレで羽ばたいて欲しいなと思います。去年のインカレはケガで出れなくて、トレーニング室で2人でこれからの事とかを3時間くらい喋ったことがあって、初めてそこで和華奈と色んなことを喋ったんですけど、そういう思い出があるからこそインカレの舞台でけが無く、和華奈らしく羽ばたいて欲しいです。堀内璃子は今年ケガが多すぎて元から足がブニャブニャですぐにけがするんですけど、りこって無理とは言わずに絶対にやり続けるんです。復帰したその日の練習でまたけがをしてリハビリに戻るみたいな。何度も泣いている姿を見ていて。それでもリコがすごいなと思ったのが、一回も腐らずに1年間乗り越えたことです。来なくなってもおかしくないくらいにメンタルも落ちるし怪我の頻度も半端なくて。自分だけリハビリということが何回もあったんですけど、その時に号泣して弱音を吐きながらも次の日にはちゃんとリハビリを一人で頑張っています。だからこそ期待っていうのもあるし璃子に輝いて欲しいなと思っています。
山下 1人目は澪菜(近澤、スポ3=JFAアカデミー福島)です。去年のインカレ前日にトラブルがあって、急遽澪菜がインカレのピッチに立つことになって、すごいプレッシャーの中で出場しました。私たちからしたら全然そんなことは無いんですけど、1年経った今でも(初戦敗退は)自分のせいと思っています。後輩と接することが得意ではない中でGKの最上級生として1年間やってきて、コーチも「この1年間で成長したね」って言っています。それはピッチ上での存在感はどのチームのGKにも無いですし、練習中でも澪菜の一声で空気が変わって、その頼れる澪菜が去年のインカレで泣き崩れている姿が一生忘れられないので、そのリベンジをするために1年間やってきたと言っても過言ではないくらい彼女には期待しています。同期ではないけど思い入れがあるので。3年生はマネジャーがいない代なんですけど、私たちスタッフの事を気にかけてくれて助けられている選手だなって思うので、一緒にリベンジを果たしたいなって思います。彼女のプレーは誰が見てもすごいと思うと思うので、ピッチ上では分からない彼女の強さは多くの人に知って欲しいですし、今年1年間チームを支えてくれたと思っています。もう一人は吉野真央(スポ3=宮城・聖和学園)です。今季最初の対談でも挙げたんですけど、最初のころはスタメン発表の画像ですら全然見に行かない選手で。今では良いのか悪いのか分からないですけどブイブイ言わせている選手になりましたけど(笑)。去年はインカレの遠征にも行けていないですけど、今年は安定してメンバー入りしているのが彼女にとっては大きな1年間だったのかなと思います。ちょっと前までは点が獲れなくて「自分は囮か」とかグチグチ言ってましたけど(笑)、点を決めてから吹っ切れて自分のペースでインカレに向けて調子を上げてくれると思うので、プレーでみんなを引っ張る3年生として期待しています。雰囲気作りとしても真央がいるのといないのではだいぶ違うので期待しています。3年生FW3人組(廣澤、髙橋雛、吉野)にももちろん期待しています。
――最後にインカレへの意気込み、どのようにインカレに関わっていきたいのかを伺いたいです
大庭 自分は帯同させていただくんですけど、カメラマンとしての仕事が役割としては大きいんですけど、マネジャーとしては試合に直接関わることはできないから、できるサポートをやって選手が良い環境で試合に臨めるように環境づくりをすることを頑張りたいです。カメラマンとしては4年生は最後の大きい試合だし、チームとしても一人一人のインカレへの思いは普段の試合とは違うから、自分もインカレに向けての思いはあるし勝ちたい気持ちは大きいので、一瞬一瞬が大事になってくるので、ゴールを決めてみんなが喜んでいる瞬間とみんなが輝いている瞬間を余すことなく撮ってこの1年間シーズン頑張ってよかったなって思えるようにサポートしたいです。
菊池 インカレに帯同するわけではないし、直接の面は夏季さんとか愛叶に任せる感じにはなってしまうんですけど、みんなに大丈夫だよっていう事を全力で伝える2週間にしたいなと思っています。今年は色んな学年の人と深い話をするようになったなと思っていて、一緒に笑ったり泣いたりもできるようになりました。みんなのいろんな面を知ってみんなの頑張りを見てきたからこそ絶対に大丈夫だから、積み上げてきているから自信を持ってほしくて。それをとにかく「私が言ってんだから信じてくれない?」くらいに。サポートを最後の最後までしたいなと思います。あと夏季さん、伊予さん、実希さんは大好きなんですけど(笑)。この1年、特にこの間の皇后杯も帯同して、肝も座っているし堂々としているし信頼されているし、完璧ですごい尊敬している人だからこそ最後は思い切り楽しんでインカレを迎えて欲しいし、みんなと戦ってほしいし、最後は泣かせたいので西が丘で号泣できるように選手はもちろんその3人の事もサポートしていけたらなと思います。
山下 マネジャーとしては、最後の宿泊遠征になるので、今までの日帰り含めた宿泊遠征でスタッフ3人で完璧にできたことが一度も無くて、絶対に何かしら問題(改善点)が振り返れば振り返るほど出てきています。最後は何事もなく終わりたいなというのはあります。最後の大舞台で3人で一緒にできるのは思い入れがあるし、トレーナーが2人いるというのは心強いので、4年間理不尽なこともいっぱいあって苦しかったのを3人で乗り越えてきたからこそ、最後一緒にインカレで勝った瞬間を一緒に味わえるのは今までで一番幸せなことだと思うので、3人で仕事を全うしつつ全力で楽しみたいです。インカレで優勝することをこの4年間目標にしてきたので、何が何でも意地でも、優勝は取りに行きたいです。兵庫に行くことでチームが二つに分かれてしまうんですけど、東伏見に残る子たちにもつなぐためにも絶対に勝って東京に戻ってくることが遠征に行った私たちの役目ということもあると思うのでしっかり勝ち上がって、全員で年越しを迎えられるように、必ず3泊4日をして帰ってきたいと思います。
――ありがとうございました!
(取材、編集 手代木慶、写真 前田篤宏)

◆山下夏季(やました・なつき)(※写真中央)
1999(平11)年8月18日生まれ。156センチ。静岡・浜松北高出身。スポーツ科学部4年。実家で飼っている犬のいちごちゃんとテレビ通話するのが日々の癒しになっているそうです!
◆菊池朋香(きくち・ともか)(※写真左)
2001(平13)年9月17日生まれ。155センチ。東京・早実出身。政治経済学部2年。早慶定期戦の前には実家に山下マネジャーを招き、部屋紹介をして緊張をほぐしたそうです!
◆大庭愛叶(おおば・あいか)(※写真右)
2003(平15)年2月8日生まれ。157センチ。神奈川・桐蔭学園高出身。人間科学部1年。チョコぎっしりのパンなど、女子力高めな間食が部員の間でも話題になっているそうです!