今季最終戦、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ第2R 女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)は26日、第2ラウンド(R)が行われた。逆転での賞金…

今季最終戦、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ第2R

 女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)は26日、第2ラウンド(R)が行われた。逆転での賞金女王を狙う賞金ランク2位・古江彩佳(富士通)が、3バーディー、4ボギーの73で回り、7アンダーで単独首位をキープした。前半はショット、パットがかみ合わずに3ボギーで39。前日の前半にマークした「29」から10打落として一時は2位後退するも、後半は底力を見せつけた。

 最終18番パー4。残り136ヤードから、古江が9番アイアンで放った第2打が、ピン50センチについた。大半の選手が苦労するホールで奪った完璧なバーディー。苦労しながらも、最後に「単独首位」に返り咲いた。古江が追いかける賞金ランク1位の稲見萌寧は、25位から出て通算2オーバーの23位。逆転の可能性を広げた。

「あれは今日のベストショットでした。前半は流れが悪くて、しんどかったですが、後半はアンダーで回れましたし、最後に(ナイスショットが)出て良かったです」

 大会コース新記録の「64」をマークした前日とは打って変わり、前半の古江はミスを重ねた。3番パー4では3パット。5番パー3ではアプローチを寄せきれず、パーパットも決められなかった。いつもなら、リーダーズボードで順位を確認するが「その余裕はまったくありませんでした」と振り返った。

 だが、10番パー4のティーグラウンドに立って自分に言い聞かせた。「前半のことは忘れよう」。深呼吸して頭の中を整理し、放った第1打はフェアウェー中央をとらえた。そして、第2打をピン下2メートルにつけて初バーディー。これで悪い流れを食い止めた。

会見で言い切った「私は凄く負けず嫌い」

「前半もプレー以外のところは楽しくいようと思い、笑顔を意識していました。それは最後までできたと思います。よく耐えたなと思います」

 口調はおだやかだが、会見では「私は凄く負けず嫌いです」と言い切った。好きな優勝争いの展開を聞かれ、「追う方が好きですが、最近はリードしても勝っているので、嫌でもないです」。その上で「プロとしてやる以上、メジャー大会は大事ですし、勝つと『強い』と思ってもらえます。あとは、最後の最後に勝てたらカッコいいと思います」と目を輝かせた。

 2位との差は1打差で混戦状態にもなってきたが、古江は大会前から「優勝」しか考えていない。逆転での賞金女王は、あくまで「あわよくば」。そこに付いてくるものとしてとらえている。「4日間のうち、悪い日は1日ぐらいあります。それが今日で良かったです」。残り2日、古江は強さを見せつけて、今季7勝目を手にするつもりだ。(THE ANSWER編集部)