世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第5節はペルージャがスーパーカップ王者トレンティーノと対戦しました (Photo:legavolley.it) ※ポジション…

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。第5節はペルージャがスーパーカップ王者トレンティーノと対戦しました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■撃墜王、全開! ペルージャがトレンティーノ下す

[MATCH OF THE ROUND]

◆《第5節》ペルージャ 3–0 トレンティーノ

(25-12,25-21,25-18)

(現地11/7)

 開幕から3連勝中のペルージャは今節でスーパーカップ王者のトレンティーノと対戦。第1セットだけで計7本のサービスエースを浴びせて大差で先取すると、以降も流れを渡すことなく、ホームでストレート勝ちを収めた。

 

<ペルージャのレオン(写真左)とトレンティーノのカジースキ(同右)が固い握手をかわす>

 

 ペルージャはOHウィルフレド・レオン(ポーランド)が7本のサービスエースを含む、最多21得点の大暴れ。セリエA参戦初年度の2018/19シーズンにリーグ最多サービスエース本数(94本)、1セットあたり1.06本という驚愕のパフォーマンスを見せた“撃墜王”が、本領を発揮した。トレンティーノといえば、OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が熟練の技を発揮し、安定感あるサーブレシーブから攻撃を展開するのがスタイルだが、今回は相手が悪かった。

 

<唯一の無敗チームとなったペルージャ>

 

 なお、今節終了時点でのサービスエース決定本数の個人ランキングトップ3は以下のとおり。

1位:14本…ジェルジ・グロゼル(ドイツ/モンツァ)

2位:11本…ウィルフレド・レオン(ポーランド/ペルージャ)

3位:9本…リカルド・ソウザ(ブラジル/ルーベ)、西田有志(日本/ビーボ・ヴァレンティア)、マテイ・カジースキ(ブルガリア/トレンティーノ)、ドノバン・ジャボロノク(チェコ/モンツァ)、チボー・ロサール(フランス/ピアチェンツァ)

 

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◆《第5節》モンツァ 3–0 ピアチェンツァ

(25-22,25-21,25-17)

(現地11/7)

 ここまで無敗のピアチェンツァに初めて土をつけたのは、スーパーカップ準優勝のモンツァ。OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)がチーム最多18得点、OHドノバン・ジャボロノク(チェコ)が17得点とポイントゲッター2人が活躍し、圧倒した。

<好調をキープするモンツァ>

 

++++

◆《第5節》ミラノ 0–3 ルーベ

(26-28,26-28,23-25)

(現地11/7)

 2018年の男子世界選手権第2次ラウンドが開催されたメディオラヌム・フォーラムが舞台となった一戦は、各セットで終盤まで競り合った末にルーベがストレート勝ち。MBロベルランディ・シモン(キューバ)が最多4本のブロックポイントを含む13得点をあげたほか、計4選手が2桁得点をあげた。

<ミラノのブロックと対峙するルーべのOPガビ・ガルシア(写真コート奥左端)>

 

++++

◆《第5節》ヴェローナ 3–2 ターラント

(24-26,25-20,25-23,19-25,15-13)

(現地11/7)

 フルセットにもつれた一戦はホームのヴェローナが競り勝ち、待望の今季初白星。OHロク・モジッチ(スロベニア)がチーム最多25得点、OPマッヅ・エンセン(デンマーク)が16得点、OHジュリオ・マガリーニ(イタリア)が15得点と続いた。一方、今季2勝目まであと一歩に迫ったターラントは、OPジュリオ・サッビ(イタリア)が4本のブロックポイントを含む31得点と健闘した。

<試合のMVPに選出されたヴェローナのSラファエル・オリベイラ(ブラジル/写真右)>

 

++++

◆《第5節》モデナ 3-0 ラヴェンナ

(25-19,25-17,27-25)

(現地11/7)

 アウェーのモデナは今季新加入のOHイオアンディ・レアル(ブラジル)が最多17得点でチームをリード、MBドラガン・スタンコビッチ(セルビア)が4本のサービスエースをマークして快勝を収めた。対するラヴェンナはOPニエル・クラプウィク(オランダ)が4本のブロックポイントを含む17得点と気を吐くも、開幕5連敗。

<モデナに加わったレアル(写真左)は得点面で期待に応える>

 

++++

◆《第5節》チステルナ 3-1 ビーボ・ヴァレンティア

(25-23,27-25,20-25,25-20)

(現地11/6)

 ホームのチステルナはカナダ代表ペアが活躍。OHスティーブン・マーが3本のサービスエースを含む最多23得点、また以前のMBから今季はOPでプレーするアーサー・シュワーツが21得点と続き、勝利した。なおチステルナは今節を前にOHフィリッポ・ランザ(イタリア)が加入し、さっそく先発出場を果たしている。

<マー(写真左から2番目)に飛びつくLドメニコ・カバッチーニ(イタリア/同3番目)>

 

++++

◆《第5節》休息チーム:パドヴァ

 

《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》

==順位表/第5節終了時点==

1 モンツァ 4勝1敗(勝ち点13)▲

2 ペルージャ 4勝0敗(勝ち点12)▲

3 ピアチェンツァ 4勝1敗(勝ち点10)▼

4 ルーベ 3勝2敗(勝ち点10)▲

5 トレンティーノ 3勝2敗(勝ち点10)▼

6 パドヴァ 3勝1敗(勝ち点7)▼

7 モデナ 2勝2敗(勝ち点6)▲

8 ミラノ 2勝2敗(勝ち点6)▼

9 チステルナ 2勝2敗(勝ち点6)-

10 ターラント 1勝4敗(勝ち点4)-

11 ビーボ・ヴァレンティア 1勝4敗(勝ち点3)-

12 ヴェローナ 1勝4敗(勝ち点2)▲

13 ラヴェンナ 0勝5敗(勝ち点1)▼

※勝敗数(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕