JR東日本カップ2021 第95回関東大学リーグ戦 第20節早大10-01-22明大【得点】(早大)87’安…

JR東日本カップ2021 第95回関東大学リーグ戦 第20節
早大0-0
1-2
明大
【得点】
(早大)87’安斎颯馬
(明大)51’馬場惇也、88’藤原悠汰

 前節の駒大戦で3失点を喫し敗れ、順位を7位まで落とした早大。逆転優勝へ向けて後がない状況で、今節は関東大学リーグ首位を快走する明大と対戦した。前半は攻守の入れ替わりが激しく、互いに決定機を作りながらも決め切ることができない。後半に入ると、51分に自陣でのミスから痛恨の失点。それでも選手交代から流れを取り戻すと87分にMF安斎颯馬(社1=青森山田)が待望の同点弾を決める。しかし直後に再び失点し、その後の反撃も及ばず1-2のまま試合終了。優勝へ向けて手痛い敗戦となってしまった。


果敢な攻め上がりを見せた大西

 小雨がちらつくなか始まった前半、互いに一進一退の攻防が続く。早大は開始早々、左サイドで起用されたDF平野右京(人2=兵庫・滝川)が前線から積極的にプレスをかけ、チームの士気をあげる。14分、スローインから左サイドを崩すと平野のクロスにMF田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)が飛び込むも、惜しくも得点につながらず。その直後自陣で明大にボールを奪われると、ディフェンスラインの裏にパスを供給されGKと1対1の状況をつくられる。このピンチをGK公文翔(スポ4=東農大一)のファインセーブで切り抜ける。20分にも自陣ペナルティエリア手前からシュートを打たれるもクロスバーに救われる。ピンチを切り抜けた早大は30分、最終ラインからパスをつなぎ徐々に敵陣へと押し込んでいくと、MF植村洋斗(スポ2=神奈川・日大藤沢)の縦パスを受けた平野が中央へボールを供給、最後は田中がフリーでシュートを放つもこれはGKの正面に飛んでしまう。38分には明大にペナルティエリアの中からシュートを打たれるも、この日先発に復帰したDF森璃太(スポ2=川崎フロンターレU18)がスライディングでブロックし、相手に先制点を許さない。互いにチャンスを作るも決めきれないまま前半が終了する。

迎えた後半はスタートからオープンな展開が続く。田中が「準備していたものが出た中での0ー0というスコアで、後半勝負というところではあった」と言うように前半を無失点で終えることができ、後半の早い時間帯に先制点を奪いたい早大であったが、先にネットを揺らしたのは明大であった。51分、田中の横パスをカットされるとそのまま自陣右サイドを崩され、最後はクロスからフリーで合わせられ失点してしまう。「自分のミスで試合を壊してしまったなと自分自身に責任をすごく感じています」と田中。前半から良いかたちで試合を進めることができていただけに、ミスからの悔やまれる失点になってしまった。早大は失点直後に前節ドリブルでPKを獲得したMF西堂久俊(スポ3=千葉・市立船橋)と安斎を投入し、反撃のチャンスをうかがう。二人の投入で縦に速い攻撃が増え、徐々に流れを取り戻していく。さらに69分にはMF光田脩人(スポ1=名古屋グランパスU18)を投入し、勢いに拍車をかける。


同点ゴールを奪った安斎

 終盤に近づくにつれセカンドボールを拾い中盤で主導権を握れるようになった早大、立て続けに右サイドの森が絶妙なクロスを送るも、相手GKの好守もありゴールは奪えない。それでも早大はFW奥田陽琉(スポ2=柏レイソルU18)を投入し、同点さらに逆転に向け攻撃のカードを切り続ける。ゴールまであと一歩と迫るなか迎えた87分、ボールを受けた西堂が右サイドから相手DF3人を抜き去りペナルティエリア内に侵入、クロスを送ると逆サイドで待ち構えていた安斎が冷静にゴールに流し込み待望の同点弾を奪う。途中投入された2名の活躍で試合を振り出しに戻した。リーグ優勝に向けて勝ち点3が欲しい早大は逆転に向けてさらに相手ゴールへ迫りたいところであったが、得点直後の相手のキックオフから右サイドを崩されるとクロスからフリーでゴールに流し込まれる。同点弾からわずか1分後に再び相手にリードを許してしまう。失意の追加点を献上し、そのまま試合終了。終盤に追いついた直後に再びリードを許してしまう劇的な展開で、1-2と痛恨の敗戦を喫した。

 残り5試合で首位明大との勝ち点差は12に広がり、優勝は絶望的な状況になってしまった。しかし試合内容は悲観的なものではなく、首位明大相手に互角以上の戦いを見せていた。先発に抜擢されたFW駒沢直哉(スポ1=ツエーゲン金沢U18)や平野は前線からのプレスや、攻撃面で力を発揮しており攻撃陣の先発争いはより激しいものになるだろう。ボランチで起用されたMF山下雄大(スポ3=柏レイソルU18)と植村は果敢なプレーで敵の攻撃の芽を摘み続けた。次節は伝統ある早慶戦、外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)が「早慶戦はやはり特別な試合なので、勢いというか自分たちのエネルギーを盛り返す、パワーのある試合をピッチ上だけでなくスタジアム全体で作っていきたいと考えています。」と言うように、観客の心を動かすような試合をして勝利を掴んでほしい。

(記事 髙田凜太郎、写真 栗田優大、横澤輝)

早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK31上川 琢スポ4湘南ベルマーレU18
DF12森 璃太スポ2川崎フロンターレU18
DF15中谷 颯辰基理2静岡学園
DF鈴木 俊也商3東京・早実
DF大西 翔也スポ4浦和レッズユース
→89分22神橋 良汰スポ1川崎フロンターレU18
MF山下 雄大スポ3柏レイソルU18
MF14田部井 悠スポ4群馬・前橋育英
→77分奥田 陽琉スポ2柏レイソルU18
MF17植村 洋斗スポ2神奈川・日大藤沢
→69分20光田 脩人スポ1名古屋グランパスU18
MF◎10田中 雄大スポ4神奈川・桐光学園
MF26平野 右京人2兵庫・滝川
→54分11西堂 久俊スポ3千葉・市立船橋
FW28駒沢 直哉スポ1ツエーゲン金沢U18
→54分19安斎 颯馬社1青森山田
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部 順位表
順位大学名勝点試合数得点失点得失差
明大3619103123
駒大30173528
流通経大2816372413
筑波大28183225
法大28192928
国士舘大25193032−2
順大25202527-2
桐蔭横浜大25203339-6
立正大24192426-2
10早大24172225-3
11拓大2019112639-13
12慶大1819112331-8
※10月17日終了時点
コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――今日の試合のためにイメージしていたこと、準備していたことがあれば教えてください

我々にとって、優勝を目指すということにおいてはこの試合に勝つしかありませんでした。当然明治さんも落とせない試合となっている中で、相手の状況と自分たちの状況を考え、しっかりとまずは先制点を許さないという部分を意識していました。そして、前半を0-0というスコアが作れた中で、後半しっかりとスイッチを入れていこうと選手を含めてイメージしていました。先に点を取られてしまっても、自分たちのゲームプランの中で追いつくことができたのですが、そこでもう1点失点してしまったというところに関しては、自分たちの力が至らなかった部分だと思います。

――明大戦に向けて特別な準備はされていましたか

駒大に負けてから、自分たちのベースのもろさにしっかり向き合って、基本的な球際や、競り合いといった一つ一つの対人プレーの強度を意識していました。目の前の相手に勝つためにどのようなことができるのかという部分と、チャンスで終わらずゴールを生み出すという部分は突き詰めてやってきたと考えています。

――スターティングメンバーはどのように決められたのですか

相手に対してどのように守備のベースを作りながら、攻撃の狙い、チャンスを生み出すかという部分を考えました。相手が3バックできても4バックできても相手のサイドの部分にチャンスがあると感じていたので、その部分にランニングができ、調子が良かった平野を起用して好機が作れればというところと、FWでは非常に勢いがあり、日々ゴールに向かう気持ちを持った選手だったので、駒沢を初スタメンに起用しました。そういった新しい空気を投入して、交代選手を含めてチーム全体で乗り越えていこう、また90分通して上回っていこうというところで、90分を通したマネジメントを考えて選考をしました。

――前半は思い通りの結果となりましたか

そうですね。非常に理想的だったと考えています。守備の部分でもしっかり体やシュートブロックなど愚直にできていましたし、そういった部分から自分たちを奮い立たせてしっかりゲームを進めていこうというか、0-0の状況をキープしながらチャンスをうかがえたという部分では、非常にゲームプラン通りだったかなと考えています。あまり前がかりになりすぎずにという狙いもあったので、ゲーム自体を対戦相手が明治大という強度で進めていく中では、後半勝負だという考えでいました。

――後半、段階的に切り札的選手を投入していきました。意図をお聞かせください

基本的には0-0を維持した中で、おそらく明大さんは勝たなければいけないという状況で出てくると考えていたので、しっかりと4-5-1を作りながらミドルカウンターを仕掛けられる場面で、仕掛けのクオリティを作れるメンバーを用意していました。ですが後半早々に失点してしまい、そこからは点を取るという作業になってしまったので早めに投入しました。それは一つかたちにはなったので、時間帯的にどうだったのかという思いはありつつも、最後リスク管理という面で耐えきれなかったということが我々の力だと考えています。今日は明大さんに勝つということをイメージしていましたが、これからはインカレ出場という部分のリアリティを持った戦い方も必要ですし、とにかく積みあがらないことには達成できないので、勝ち点を取るために序盤からハイパワーでいくゲームプランも考えなければならないと感じています。

――早慶戦に向けて一言お願いします

優勝は考えづらい状況になったので、何よりもインカレの出場、しっかりと下を見ながら戦っていかなければいけないと考えています。その部分の整理はもうできているので、リアリティをもって戦っていかなければならないという思いです。また、早慶戦はやはり特別な試合なので、勢いというか自分たちのエネルギーを盛り返す、パワーのある試合をピッチ上だけでなくスタジアム全体で作っていきたいと考えています。

田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)

――本日の試合を振り返っていかがでしたか

いい試合展開で戦えていた中で、自分のミスで試合を壊してしまったなと自分自身に責任をすごく感じていますし、そこから取り返すことができなかった自分の力の無さをすごく実感した試合だったかなと思います。

――首位の明大が相手でしたが、どのような準備をして試合に望みましたか

先週の駒大戦で本質の部分で負けた中で、もう一度そこを見直して愚直に明大を上回っていこうと考えていました。試合中は、特に前半はすごくいい時間を作れていましたが、まだまだ足りないなと自分自身強く感じました。

――前半を終えて0ー0というスコアはチームとしてある程度想定した結果でしたか

準備していたものが出た中での0ー0というスコアで、後半勝負というところではあったので、そこはプラン通りというか準備してきた通りに試合を進められたかなと思います。

――ハーフタイムでは選手間でどのような声かけがありましたか

準備してきたものが出せていたので継続する部分と、微調整の部分で守備面の調整などはありましたが、基本的に前半の内容を継続して、よりゴールを目指して、ゴールを守っていこうという話をしました。

――追いついた直後に突き放されましたが、その時の気持ちを聞かせてください

締めなければいけなかったところを締めきれずに、でもこれが現実だなと今になってすごく感じますし、ここでめげずに諦めてはいけないなと思います。

――田中選手は主将として今回の敗戦をどのように受け止めていますか

全て自分の責任だなと感じています。でも、まだまだ終わってないので、ここから自分がどう振舞ってどう示していけるかでチームがどのような結果に終わるかは決まってくると思うので、より自分に責任を課してやっていかなければいけないと思います。

――次の試合は伝統の早慶戦です。意気込みを聞かせてください

大学サッカーをリードしている試合の一つだと思いますし、そこで自分たちが何を示してどのような結果で終わるかで、チームとして上にあがっていけるかいけないか決まってくると思うので、より結果にこだわってもう一度早稲田として這いあがっていけるような試合にしたいです。

MF山下雄大(スポ3=柏レイソルU18)

――本日の試合を振り返っていかがでしたか

前半をかなり自分たちとしてはいいかたちで折り返せた中で、後半自分たちのミスから失点して、試合が難しくなってしまったなと思います。

――試合でチームとしての決まりごとはありましたか

前半は(失点を)0で折り返したいという中で、そこはチーム全体で空気も作れていたし、内容も良かったのですが、後半のところでミスをして、取り返した直後にもすぐやられてしまって落ちてしまったかなと思います。

――試合での自身の役割についてはどのように考えていましたか

中盤のところでの球際だったり、ルーズに相手がいれてきたところでのプレスバックだったりは意識していましたし、攻撃では自分がどんどんボールを捌いてリズムを作れればなというのがあって、そこはできていた部分はあったかなと思います。

――チームの結果をどのように受け止めていますか

優勝に向けてこの試合は本当に重要で、それを落としてしまったというのはかなりチームとしては大きいですけど、試合も続くので、切り替えて早慶戦に負けないように、そして10月は連戦になるので、そこに向けてまずは目の前の試合で勝てるようにしたいです。

――次の試合は伝統の早慶戦です。意気込みを聞かせてください

リーグ戦の試合ではありますけど、伝統ある試合なので、リーグ戦とかは関係なしに戦いたいですけど優勝などを見据えると負けられないので、しっかり勝てるように頑張りたいです。