ロンドン五輪のミドル級金メダリストで、WBA世界ミドル級2位の村田諒太が世界タイトルに挑戦する。都内で会見を行った。試合は5月20日、有明コロシアムで行われる。

五輪のボクシング金メダリストの世界タイトル挑戦というと、1964年東京五輪のバンタム級で金メダルをとった桜井孝雄までさかのぼる。桜井は金メダル獲得後、1968年に世界バンタム級王者に挑戦し判定負けを喫した。以来じつに49年ぶりの「歴史的な出来事」(安河内剛氏)だ。

村田は発表会見で「ミドル級は大変なんだよと聞かされていましたが、サポートしていただいている方々のおかげでこの試合を組んでいただけたと思います」と話し、ミドル級の世界戦を組むことそのものがとてもハードルが高かったことを示唆。その上で、周辺スタッフの支えに感謝を表した。

体調については「スパーリングも始めていますし順調にきています。ここからどれだけコンディションを上げていけるかです」とする。

村田の対戦相手はWBA世界ミドル級1位のアッサン・エンダム(フランス)。エンダムは1984年2月18日生まれの33歳。村田は31歳なので2歳年上になる。身長は180cm。村田は182cmだ。

エンダムはこれまで、WBAインターナショナル・ミドル級王座、WBA世界ミドル級暫定王座(1度防衛し返上)、WBO世界ミドル級王座、WBA世界ミドル級暫定王座(再獲得)とし、村田曰くミドル級において「トップオブトップの一人」だ。

この相手に対して、村田は「ボクシングをやる上で自分が強いかと思えるのは大切なのですが、エンダム選手に勝てれば自分は強いと思えるので楽しみです」と語る。

加えてこの試合にかける思いは強い。「ボクシングの魅力はオープニングとエンディングが背中合わせであるところです。その試合の結果次第で次の世界が開けることもあれば、引退になることもあるということです」とする。

村田は、自身を評して「よいところは強いパンチを前に出していくことです。間違いなくタフな試合になります。相手は数回倒れても立ち上がってくる選手ですし。そのなかでベストを尽くすということです」。

日本人ボクサーとして歴史的な一戦に臨む村田諒太。周囲への感謝を胸に、自身への挑戦ともなる人生の大舞台に挑む。

世界タイトルマッチに挑戦する村田諒太(2017年4月3日)撮影:五味渕秀行

世界タイトルマッチに挑戦する村田諒太(2017年4月3日)撮影:五味渕秀行

世界タイトルマッチに挑戦する比嘉大吾(左)、村田諒太(中央)、拳四朗(2017年4月3日)撮影:五味渕秀行

世界タイトルマッチに挑戦する比嘉大吾(左)、村田諒太(中央)、拳四朗(2017年4月3日)撮影:五味渕秀行