運命の日から一夜、雨の中で貫禄の投球だった。12日に神宮球場で行われた東京六大学野球の秋季リーグ。11日の「プロ野球ド…
運命の日から一夜、雨の中で貫禄の投球だった。12日に神宮球場で行われた東京六大学野球の秋季リーグ。11日の「プロ野球ドラフト会議」でDeNAから4位指名を受けた法大・三浦銀二投手(4年)は、早大を相手に9回を投げ、4安打7奪三振で無失点の好投を見せた。試合は両者譲らず0-0で引き分けた。
9日の今季初戦では、調整不足も影響して4回5失点。「この前は情けなかったので、きょうは気持ちを入れて投げました」。同じくDeNAから2位指名を受けた早大・徳山壮磨投手(4年)との投げ合いに、対抗心は自然と燃え上がった。
「めちゃくちゃ意識しました。(徳山は)2位だったので、負けたくないという気持ちが一番にありました」
序盤から持ち味の制球力でテンポよくアウトを重ね、6回2死まで完全投球を見せた。7、8回は先頭打者を出塁させたが、本塁は踏ませなかった。加藤重雄監督も「9回も145キロ出ていましたから、気合が入っていました。ベストピッチでした」と右腕を称えた。

終わってみれば、107球の省エネ投球。「延長があったとしても、もっと投げられるくらい余裕があった。もう少しピンチでギアを上げられれば良かったかなと」。無失点完投にも、三浦は改善点を挙げた。
今春に「ノーヒットワンラン」を達成した時も、反省していた。62年ぶりの“珍記録”だったが、145球を投げ、6四球。「ノーヒットで1点取られているので……。四球が多くて、そこはちょっと自分の中では恥ずかしいことだなと思います」と照れくさそうに語っていた。記録に満足しないその貪欲さが、主将たる所以でもある。
チームは新型コロナウイルスの集団感染により、8月20日から35日間の活動休止を余儀なくされた。10月9日に、他大学より3週間遅れて迎えた初戦。「東京六大学の連盟関係者、他の五大学のご理解により神宮に立てたことは、感謝しかないです」と、主将として感謝の言葉を口にした。ここまで3戦で白星はないが、野球ができる喜びも噛み締めながら、秋のシーズンを戦い抜く。
(Full-Count 上野明洸)