「高卒でプロ入りしていたら」 勝負の世界で「たられば」は禁物だが、現役引退を発表した日本ハム斎藤佑樹投手(33)に対し…
「高卒でプロ入りしていたら」
勝負の世界で「たられば」は禁物だが、現役引退を発表した日本ハム斎藤佑樹投手(33)に対してSNSで多くの書き込みがあった。「甲子園の輝きを高卒プロで見てみたかった」というファンの思いは同じだろう。
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斎藤は早実3年の06年夏にエースとして全国制覇。甲子園決勝で駒大苫小牧の田中将大(現楽天)と投げ合った延長再試合は、高校野球史に残る名勝負となった。それからというもの、投げ合った田中と比較されることが多くなった。
高卒ドラフト1位で楽天入りした田中は、メジャーでも活躍して日米通算181勝85敗。球界を代表するエースに成長した。早大進学を選んだ斎藤は、田中の4年後にドラフト1位で日本ハム入りしたが、15勝26敗の成績で11年間の現役生活を終えた。
プロで結果を残せず「大学に進学して後悔はないか」「高卒でプロ入りしていたらもっと活躍できたのではないか」と耳にタコができるほど質問されたという。それでも斎藤のコメントは一貫していた。
「甲子園ではたまたま結果が出ましたけど、すぐにプロで通用する選手とは思っていなかった。あの時、ずっと自信がなかったので、高校からプロに行くことをあまり考えてなかった。早大野球部で仲間と出会えたことは人生でも大きな財産。後悔してないです」
高校時代、持っていた青いハンドタオルで汗を拭う姿が「ハンカチ王子」と呼ばれ、流行語大賞に。置かれた立場が変わっても、周囲に流されず、自分を過大評価しなかった。早大で股関節を痛め、投球フォームが変わり、球威が落ち、プロでも故障に悩む日が続くとは、斎藤も想像できなかっただろう。
同じように甲子園優勝投手でドラフト上位指名確実といわれながら、大学進学を選んだのが興南(沖縄)の島袋洋奨だった。10年に甲子園春夏連覇を果たした「琉球のトルネード」は中大で左肘を故障。ソフトバンクに入団したものの、高校時代の輝きは戻らず、プロ未勝利に終わった。
甲子園のスターでも、田中のように成功できる選手はほんの一握りしかいない。結果論でいえば、斎藤が最高のパフォーマンスを発揮できたのは高校3年時と、大学日本一の原動力となった早大1年時だった。野球人生のピークがいつなのか、どのタイミングでプロに入ればいいのか。正解は誰にもわからない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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