31日のシーズン開幕戦・ロッテ戦で、ソフトバンク本多雄一内野手が貴重な勝ち越し打。試合後は「開幕戦に勝てたことがどんなにうれしいか」と、“ポンちゃんスマイル”が弾けた。■相手ベンチの動きも冷静に見て中前打「前に飛ばすことだけを考えて積極的に…

31日のシーズン開幕戦・ロッテ戦で、ソフトバンク本多雄一内野手が貴重な勝ち越し打。試合後は「開幕戦に勝てたことがどんなにうれしいか」と、“ポンちゃんスマイル”が弾けた。

■相手ベンチの動きも冷静に見て中前打「前に飛ばすことだけを考えて積極的に」

 31日のシーズン開幕戦・ロッテ戦で、ソフトバンク本多雄一内野手が貴重な勝ち越し打。試合後は「開幕戦に勝てたことがどんなにうれしいか」と、“ポンちゃんスマイル”が弾けた。

 同点で迎えた8回、上林誠知のヒットと今宮健太の犠打で作った1死二塁のチャンス。本多は「涌井くんも球数があったので投手も代わるだろう」と、相手ベンチの動きを冷静に見ていた。迎えた左腕の松永昂大との対戦は「前に飛ばすことだけを考えて積極的にいこう」と、2球目をセンター前に運んだ。上林が勝ち越しのホームを踏み、相手の送球エラーも絡んで一気に三塁へ進んだ本多は、ベース上で派手なガッツポーズを見せた。

「うれしかったですもん(笑)。開幕戦で勝つことがどんなにうれしいか。しかも、8回に逆転して和田さんに勝ちがつきましたから。(8回表を)和田さんが同点で抑えてくれたから、まだいけるという気持ちになれました」

■初回には今季チーム初安打「気持ち的にすんなりと入れた」

 初回に放った今季のチーム初安打も「大きかった」と本多は言う。

「早くいい仕事を1つしたいと思っていた。きれいなセンター前を打てたので、気持ち的にはすんなりとゲームに入れた」

 朝、球場に入る際には「十何年やっていても(開幕は)独特の緊張感がある」と語っていた本多。最初の打席での1本が、その緊張感を大きく和らげてくれたことは確かだ。

「明日に気持ちを切り替えて、いい勢いでプレーボールを迎えたい」。第2戦も、多くのファンがポンちゃんスマイルを待ち望んでいる。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura