■9月11日/J1第28節 サンフレッチェ広島1-3横浜F・マリノス(Eスタ) サンフレッチェ広島とは今季第2節で対戦し…

■9月11日/J1第28節 サンフレッチェ広島1-3横浜F・マリノス(Eスタ)

 サンフレッチェ広島とは今季第2節で対戦し、3-3で引き分けていた。2度も2点差とされながら追いついたものの、逆転までには至らなかった。半年ぶりのリーグ戦での再戦でも先制されたが、今回はきっちり勝ち点3をもぎ取った。

 前回対戦では開始12分で先制された。今回はそれより4分も早い時間でリードを許した。結果を違うものにできた理由は、前半のうちに逆転できたことにある。

 36分の前田大然のゴールは、ラッキーな面もあった。前半アディショナルタイムの實藤友紀のバイシクル気味のシュートも見事だった。だが、マルコス・ジュニオールなくして、これらのゴールは生まれなかった。

■横浜FMのテンポを生んだ背番号10

 人を捕まえアタックする守備が、試合開始からの広島のリズムを呼んでいた。横浜FMの背番号10は、その流れに飲み込まれていた。

 トップ下のポジションでボールを受けようとするが、青山敏弘の厳しい監視に手を焼いていた。マンツーマン気味に捕まえる動きや、周囲とうまく挟み込む守備に、自由を奪われていた。

 30分を過ぎて、横浜FMの攻撃にテンポが出てきた。マルコス・ジュニオールがサイドに流れ出してからだ。

 ピッチ中央の監視の目を逃れ、右のタッチライン際から好パスを出したかと思えば、左にも流れてドリブルで仕掛ける。広島の中盤の底で青山とコンビを組んでいた土肥航大の負傷交代もあり、マルコス・ジュニオールが守備の網をくぐり抜ける場面が増えてきた。

■アディショナルタイムを無駄にしない意識

 流れが変わりかけた矢先の36分だった。エリア手前でボールを受けたマルコス・ジュニオールは、小気味良いタッチからミドルシュート。これが前田に当たるような格好となり、軌道が変わったシュートが同点ゴールとなった。

 背番号10はその5分後にも決定的な仕事をする。右へと流れて送ったクロスはゴール前のレオ・セアラにピタリと合ったが、ヘディングはわずかに枠を外れた。

 同点で入った前半アディショナルタイムでも、マルコス・ジュニオールは無駄に時間を過ごす様子を見せなかった。左サイドを縦に突き、CKを奪ったのだ。このCKを自ら蹴り、實藤の逆転ゴールを導いた。わずか10分間での逆転劇は、マルコス・ジュニオールが魔法をかけたものだった。

 その實藤のシュートも、確かに見事だった。だが、このCBはヒーローではなく敗因のひとつになる可能性もあった。

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