サヨナラ勝ちを決め喜びを爆発させるプエルトリコ【写真提供Getty Images】3月6日から韓国ラウンドを皮切りに各国でスタートした「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)もいよいよ大詰めの決勝ランドへ。…

サヨナラ勝ちを決め喜びを爆発させるプエルトリコ【写真提供Getty Images】

3月6日から韓国ラウンドを皮切りに各国でスタートした「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)もいよいよ大詰めの決勝ランドへ。3月20日18:00(現地時間)にドジャースタジアムでスタートした準決勝第一試合は、ビデオ判定が4度も行われ、延長11回に決着がつくというWBC史上でもまれにみる激戦となった。

試合は、初回から動く。先攻のオランダが二死三塁のチャンスを迎え、打席には4番のバレンティン(東京ヤクルト)。力強く振りぬいた打球は、ドジャースタジアムの左翼席中段まで運ぶ今大会4本目の2ランホームラン。ホームベース付近で雄たけびをあげるバレンティンをオランダナインがベンチを飛び出し迎える。

その裏すぐさま、プエルトリコが反撃に出る。予選ラウンド6試合で打率4割、2HR、7打点と勢いを見せる3番・コレア(アストロズ)が、一死二塁から今大会3本目となる2ランでホームランを放ち同点に追いつく。
さらに、プエルトリコは2回裏にも、8番のT.リベラ(メッツ)のレフトポール際に運ぶ今大会2号ホームランで勝ち越しに成功、スタジアムがプエルトリココールに包まれる。

しかし、初の決勝進出を目指すオランダもすかさず反撃。5回表、二死一・二塁からサラガ(ドジャース)がプエルトリコ2番手のH.サンティアゴ(ツインズ)からタイムリーツーベース。一塁から一気に逆転を狙ったスクープ(オリオールズ)は、プエルトリコの遊撃手・リンドア(インディアンズ)の素早いカットプレでホームタッチアウトとなったが、3-3の同点に追いつく。

その後は、両チーム投手陣が踏ん張り均衡状態で延長戦へ突入。
10回表、プエルトリコ6番手・ディアス(マリナーズ)がオランダ打線を三者三振に抑える力投を見せる。10回裏は元東北楽天のオランダ6番手・ファンミル(キュラソー・ネプチューンズ)が3人で締めて両チーム譲らず、試合はついに無死一・二塁からスタートする延長11回タイブレークへともつれ込んだ。
  
 球場の観客が総立ちとなり緊迫した展開となった延長11回。表のオランダの攻撃は、一死満塁としながら併殺打で無得点に終わったのに対し、その裏、プエルトリコは同じく一死満塁から7番・ロサリオ(ツインズ)がセンターへ犠牲フライを放ちサヨナラ勝ち。WBCまれにみる激闘を制したプエルトリコが、前回大会に続く決勝進出を果たした。

 明日、日本時間3月22日(水)10:00よりドジャースタジアムで行われる日本vsアメリカの勝者と「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」の優勝を争うことになった。