東京五輪女子ゴルフ、最終ラウンド 東京五輪女子ゴルフは7日、埼玉・霞ケ関CC東コース(6648ヤード、パー71)で最終ラウンドが行われ、首位と5打差の3位で出た世界ランク28位の稲見萌寧(都築電気)のメダル獲得が確定した。リオ五輪で112年…

東京五輪女子ゴルフ、最終ラウンド

 東京五輪女子ゴルフは7日、埼玉・霞ケ関CC東コース(6648ヤード、パー71)で最終ラウンドが行われ、首位と5打差の3位で出た世界ランク28位の稲見萌寧(都築電気)のメダル獲得が確定した。リオ五輪で112年ぶりに五輪競技に復活したゴルフで日本人初メダルの快挙。16アンダーで並んだリディア・コ(ニュージーランド)とのプレーオフで銀メダルを争うことになった。同9位の畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は9位。同1位のネリー・コルダ(米国)が金メダルに輝いた。

 稲見は前半で2つスコアを伸ばすと、後半はさらに加速した。12番で3メートルを沈め、13番では1.5メートルを決めた。14番パー5では2オンに成功しバーディー。さらに16番でもカラーからの3メートルをねじ込んだ。4連続バーディーでスコアを伸ばし、この時点で首位に1打差とした

 勝負の上がり3ホール。16番のパー3はパーオンできなかったが、チップイン寸前のアプローチでナイスパー。17番もティーショットを右に曲げてしまったが、ラフからの第2打でグリーンに乗せた。ここで雷雲接近によって競技が中断されたが、稲見の集中力は切れていなかった。48分後に再開すると、約4メートルのバーディーパットをねじ込み、首位に並んだ。

 最終18番では2打目をグリーン右手前バンカーに。目の前が顎のバンカーからのリカバリーは寄せきれず、スコアを落とした。16アンダーで並んだコとの銀メダルをかけたプレーオフに突入した。

 22歳の稲見は2018年にプロテスト合格。19年にツアー初優勝を飾り、2020年に2勝目を挙げた。今年は正確なショットを武器に勝利を重ね、3か月間で5勝。世界ランクを一気に上げて、東京五輪代表の座を勝ち取っていた。

 男子では松山英樹が銅メダルをかけ7人でのプレーオフを行うも敗退。惜しくも逃していた。(THE ANSWER編集部)