ホームランを放った北海道日本ハム・レアード(写真提供=Getty Images)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次リーグプールDは、最終戦でメキシコとベネズエラがグループリーグ突破の可能性をかけ激…

ホームランを放った北海道日本ハム・レアード(写真提供=Getty Images)

「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次リーグプールDは、最終戦でメキシコとベネズエラがグループリーグ突破の可能性をかけ激突した。グループDは、プエルトリコが3連勝で圧倒的に突破を決めたが、残り3チームにグループリーグ突破のチャンスが残されている状況。ここまで1勝1敗のベネズエラは、この試合に勝てば無条件でプールDの2位として、2次ラウンドプールF進出が決まる。一方、地元開催のメキシコも、ここまで2連敗ながら、この試合に勝てば1勝2敗で並び、条件次第ではプレーオフ進出の可能性も残される中での試合となった。

地元の熱い声援を浴びながら意地を見せたいメキシコは、NPB所属の選手が活躍し、試合展開を有利に進める。2回表のメキシコの攻撃、一死一・二塁から6番アマダー(東北楽天)の右越適時二塁打により1点を先制。さらに無死満塁から8番クルーズ(読売巨人)の犠牲フライと、二死一・三塁からの1番キロス(メキシカンリーグ・キンタナルー)の3ランホームランで合計5点を奪いリードを広げる

3回裏に、先発のF・メンドーサ(北海道日本ハム)が一点を奪われるも、5回表には一死一・三留から4番に入った北海道日本ハムのB・レアードが、3ランホームランを放ち、8対1と大きくリードを広げる。

これに対し、ベネズエラも5回6回に合計5点を返し反撃。試合は9対6、メキシコリードで終盤7回を迎える。追加点の欲しいメキシコは、7回表、二死満塁から途中出場の1番C・ロバーソン(モンテレイ・サルタンズ)が2点タイムリーで貴重な追加点。7回裏、ベネズエラは5番のV・マルティネス(タイガース)の2ランホームランなどで2点差まで詰め寄ったものの、このまま試合終了。メキシコがプールD初勝利をあげた。

この結果により、プールDは3戦全勝のプエルトリコ、そしてメキシコ、イタリア、ベネズエラが1勝2敗と並んだものの、直接対決における失点率の結果から、イタリア、ベネズエラ、メキシコの順となった。WBC大会史上初となる2次ラウンド進出国決定プレーオフとなる、イタリアVSベネズエラは、3月14日(火) 10時(日本時間)よりエスタディオ・チャロスで行われる。