ワールドラグビーランキング14位のイタリアは、2月下旬に同2位のイングランドを苦しめ、3月11日に地元ローマでおこなわれたフランス(同8位)との試合で今季シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)初勝利が期待されたが、18-40で敗れた。0…

 ワールドラグビーランキング14位のイタリアは、2月下旬に同2位のイングランドを苦しめ、3月11日に地元ローマでおこなわれたフランス(同8位)との試合で今季シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)初勝利が期待されたが、18-40で敗れた。0勝4敗(総勝点0)で最下位のまま。一方のフランスは2勝2敗(総勝点10)となり3位に浮上した。

 先制したのはイタリアだった。開始早々、相手の落球から攻めたて敵陣深くに入り、SOカルロ・カンナが切り込んでオフロードで主将のNO8セルジョ・パリッセにつなぎ、最初のトライを挙げた。

 しかし、フランスはPGで得点を重ね、20分には自陣深くからランで攻め上がりバックスが大きくゲイン、テンポよくつないで、CTBガエル・フィクーがダミーを使って中央を抜け出し逆転した。

 この日、連覇に王手をかけていた首位のイングランドがあとに試合を控えていたため、まだ優勝の可能性を残していたフランスは後半もハングリーに戦った。
 16-11で迎えた後半早々、SOカミーユ・ロペスの左足で3点を追加すると、47分にはゴール前ラインアウトからのモール後、中央へボールを動かし、WTBヴィリアミ・ヴァカタワのトライでリードを拡大。相手の反撃に耐えたあとの66分には、ゴール前スクラムからNO8ルイ・ピカモールが持ち出してファイブポインターとなった。そして76分、FBブライス・デュランがチーム4本目のトライを決め、ボーナスポイントを獲得した。

 地元ファンの前で意地を見せたいイタリアは最後、自陣深くからのチームアタックをWTBアンジェロ・エスポジトが締めて一矢を報いたが、4年ぶりのフランス戦勝利とはならなかった。