22日に東京オリンピックの初戦を迎えるU-24日本代表。開幕まで1週間を切った中で行われる最後のテストマッチの相手は、U…
22日に東京オリンピックの初戦を迎えるU-24日本代表。開幕まで1週間を切った中で行われる最後のテストマッチの相手は、U-24スペイン代表だ。
キリンチャレンジカップ2021のU-24ホンジュラス代表戦を12日に行い、3-1で勝利した日本。本大会よりは1日長い中3日での試合となるが、金メダル候補に挙げられるスペインとの一戦は、最後に力を測る上での貴重な試合となる。
◆最後のテストマッチ
Getty Images
前述の通り、金メダルを目指す日本にとってはライバルとなるスペイン。本大会直前にこのような相手とテストマッチを行えることは早々ない。
MF久保建英(レアル・マドリー)は「強いところとはどうしても本番前には組めないということはあまりないと思っていました」と語るように、開幕を直前に控えた段階では珍しいこと。地の利が大きいと言えるだろう。
キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)は「個々の実力差や立ち位置も図る上でも良い試合になる」とコメント。コロナ禍ということもあり、なかなか強豪との試合が組めていなかった日本にとって、優勝候補を相手にできることはこの上ないチャンスだ。
森保一監督も「スピード感であったり、テクニックであったり、世界のトップレベルとの戦いで良い刺激を受けて、東京オリンピックに向けて自信となる準備をしてもらいたい」とコメント。残り少ない日数ながらも、どこが本大会で求められるのかを測るチャンスだと考えているようだ。
メダルにあと一歩に迫った2012年のロンドン・オリンピックでは直前に行われたU-23ベラルーシ代表、U-23メキシコ代表と実力国相手に連勝。その勢いもあってか、初戦のU-23スペイン代表戦で1-0と勝利。ベスト4まで勝ち上がった。
そういった意味では、実力を測るとともにやはり勝利を目指したい。当時を知るDF酒井宏樹(浦和レッズ)も「勝つことは大前提として、その中でどういったものを得られるか」と、連勝することの大事さをコメントしている。
森保監督が「同じ目線で戦って欲しい」と語ったように、気後れしてはいけない。あくまでも金メダルを狙う者同士。相手がどんなレベルであろうと立ち向かうことが必要になり、「選手個々が持っている力を100%発揮することが勝つために必要」と森保監督が言う通り、それぞれがしっかりとパフォーマンスを出せるかがカギとなる。
◆欧州王者としての実力
©︎RFEF
対するスペインは、機体トラブルの影響もあり予定より1日遅れて14日に来日。中2日で日本戦を迎えることとなる。
それでも、ユーロ2020出場組を除くメンバーは1日からスペイン国内で合宿を開始。スペインの中では60%と、かなり湿度の高いバレンシアのベニドルムでキャンプを張り、日本の気温や湿度への対策を行ってきた。
ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は「湿度や気温は厳しいが適応してきた」と自信を見せ、「さまさまな専門家のチーム、スタッフが準備に当たっている。彼らのおかげでスペイン代表は万全な状態で明日の試合、本大会に臨めると思う」と問題はないと語っている。
この点についてはオーバーエイジとして参加するMFミケル・メリノ(レアル・ソシエダ)も「この暑さはチームスタッフの想定内。ベニドルムで10日間ほど合宿をしたのは良かった」と語っており、想定内の暑さだとコメント。あまり問題ではないようだ。
このスペイン代表は東京オリンピックの予選を兼ねているU-21欧州選手権で優勝。さらに、ユーロ2020でベスト4に入った6名が加わる上、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手も数多くいる。実力としては大会No,1と言っても良い相手だ。
「日本代表は非常に強力なチームでヨーロッパでプレーしている選手、スペインでプレーしている選手もいる」と日本へのリスペクトを口にしたデ・ラ・フエンテ監督だが、負ける気はさらさらないだろう。それでも来日から3日後に試合となり、コンディション面は上がりきっていないはずだ。
ユーロ2020で最優秀若手に選ばれたMFぺドリ(バルセロナ)、PKセーブも見せたGKウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)、ビッグクラブも注目するDFパウ・トーレス(ビジャレアル)とマンチェスター・シティからバルセロナに復帰したDFエリック・ガルシアらに加え、オーバーエイジにはメリノ以外にも、レアル・マドリーでリーグ戦34試合に出場しているMFマルコ・アセンシオ、アーセナルで25試合に出場したMFダニ・セバージョスもいる。
名前を聞いただけでも誰かわかる選手が多い中、誰がピッチに立つかはわからないが、しっかりと日本でもプレーを見せるためにパフォーマンスを見せてくることだろう。
◆予想スタメン[4-2-3-1]
Getty Images
GK:谷晃生
DF:酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、旗手怜央
MF:遠藤航、田中碧
MF:堂安律、久保建英、相馬勇紀
FW:前田大然
監督:森保一
大事な最後のテストマッチ。11名の交代が可能と言うこと、そして「より多くの選手たちに経験をさせてあげられるようにしたい」と森保監督が語っていたこともあり、前後半で大きくメンバーを変えてくると予想する。
GKは谷晃生(湘南ベルマーレ)と予想する。ホンジュラス戦では判断ミスもあり失点を喫したが、これまで守備機会がほとんどない相手としかプレーしていない。スペイン戦では押し込まれ、これまで以上に被シュートが多くなるはず。その試合でどういったプレーを見せるか見たいところだ。
最終ラインはホンジュラス戦から酒井、吉田、そして冨安健洋(ボローニャ)と並び、左サイドバックにはDF旗手怜央(川崎フロンターレ)が入ると予想する。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)参加のために合流が遅れ、ホンジュラス戦はプレーできていなかっただけに、この試合でどこまで戦えるかを見たいところだろう。
ボランチはMF遠藤航(シュツットガルト)とMF田中碧(デュッセルドルフ)と変わらない2枚。安定感を見せてきたボランチコンビが、スペインほどの実力国にどんなプレーを見せるかは楽しみだ。
そして2列目もMF堂安律(PSV)と久保は継続して出場。左には相馬勇紀(名古屋グランパス)が入ると予想する。三笘薫(川崎フロンターレ)も合流はしているが、足に張りがあることもあり別メニュー調整中。試合に起用することはないと見る。
そして1トップは前田大然(横浜F・マリノス)と予想する。ホンジュラス戦は林大地(サガン鳥栖)が先発し、後半から前田が入ったが、この試合は前田が先発と予想する。上田綺世(鹿島アントラーズ)は全体練習に合流するまでに回復したが、出番は後半になると予想する。
泣いても笑っても本大会前の最後の試合。世界トップにどこまで通用するのか。U-24スペイン代表戦は17日の19時20分にキックオフを迎える。
【動画】U-24スペイン代表が東京五輪に向けた写真撮影